ティンバーランド「6インチブーツ」の違いとは?歴史や特徴、おすすめモデルを紹介|コラムについて
ヒップホップカルチャーやストリートシーンに欠かせないブランドとして高い人気を誇る「Timberland(ティンバーランド)」。昨今のY2Kの流れや有力ブランドとのコラボによって、いま改めて注目を浴びている。今回は、そんなティンバーランドで押さえておきたいアイコンモデル「6インチブーツ」にフォーカス。歴史や特徴と共に、展開されているモデルの違いを解説していく。
「Timberland(ティンバーランド)」とは
アメリカのアウトドアライフスタイルブランドとして名を馳せる「Timberland(ティンバーランド)」。代々、靴職人の家系に生まれたネイサン・シュワルツ氏が1952年にマサチューセッツ州ボストンの靴メーカー「アビントンシューカンパニー」を買収したことをきっかけにスタートしたブランドだ。1973年に世界初の完全防水レザーブーツであり、ブランドのアイコンでもある「6インチブーツ」、通称"イエローブーツ"を発表。頑丈で高い防水性能を備えた画期的なブーツであったことから、瞬く間に人気を博した。その後もさまざまな人気モデルをリリースし、シューズ界隈で確固たる地位を築いていく。80〜90年代にはヒップホップカルチャーの足元を飾り、現代においても90’sやY2Kなど過去のカルチャーのリバイバルのトレンドによって人気が再燃。2024-25年秋冬の「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」メンズコレクションではコラボモデルがランウェイに登場したり、「WALES BONNER(ウェールズボナー)」のルックに取り入れられたり、最新のファッションシーンでも注目を集めている。
アイコン「6インチブーツ」とは?誕生の歴史、モデルの違いを解説
ブランドの代名詞でもある「6インチブーツ」は、デザイン性・機能性で幅広い層から支持を得ているもはや"永久定番"とも呼ぶべき名品。初めてティンバーランドを購入するという人に、まずチェックしてほしいブーツだ。ここからは、ティンバーランドを語る上で外すことのできない「6インチブーツ」の歩みと共に特徴や種類を解説していく。
・6インチブーツの誕生と歩み
ティンバーランドのアイコンとして君臨する「6インチブーツ」は、1973年に世界発の防水ブーツとして誕生した。ネイサンと息子のシドニーによって開発されたそのブーツは、ヌバックにシリコンを染みこませて防水効果を高める独自の防水レザーを採用。また、液状の原料を金型に入れてソールを成型するとともに、アッパーの革に圧着する「インジェクション製法」を取り入れることで、縫い目から水が浸入してしまうという手縫いのブーツの問題を解決した。ウィートカラー(小麦色)のヌバックレザーを使用した防水ブーツは、森林業者に向けて「ティンバーランド(森林地)」と名づけられ、その見た目から「イエローブーツ」という名で親しまれた。防水機能の新しい基準を確立したこの画期的なブーツのおかげでブランドが飛躍的な成長を遂げたことにより、1978年には社名を「ティンバーランド」に改名。ブランドと切っては切り離せないモデルとなった。
当初はワークブーツとして人気を博していたが、1980年代初頭にイタリア・ミラノで流行したスタイル"パニナリ"の足元の定番となり、1980年代後半にはニューヨークの一大カルチャーとして急成長を遂げたヒップホップシーンで支持されるように。昨今ではさまざまなブランドとのコラボにも採用され、ファッションシーンに欠かせないアイテムになっている。
・6インチブーツのディテール
そんなイエローブーツは、当初は少し長めの8インチブーツだったが、1976年に6インチに改良されたことによって取り入れやすくなったのもストリートでブレイクした理由といえるだろう。アッパーには、足をドライに保てるウォータープルーフレザーを採用。アッパーとソールを圧着する「インジェクション製法」と相まって、高い防水性を発揮する。衝撃を吸収し、促進力に変える「アンチファティーグ」機能の中敷きや足首まわりにパッドを設けることで、ストレスフリーな履き心地を提供。ソールには耐久性に優れたナチュラルラバーを使用していたりと、サステナブルな素材使いも人気の理由だ。
・気になる6インチブーツの種類とは?
デザインとしては一見どれも同じように見える6インチブーツだが、さまざまなモデルが登場している。アッパーに防水レザーを採用し、どんな天候でもシューズ内をドライにキープするシームシールド防水構造を採用した「プレミアム」、耐水・防水性を備えた「ウォーターレジスタント」、デザインを少しアップデートしたモデルや環境に配慮されたモデルなど、用途や好みに合わせて選べるラインナップを展開。次のモデル紹介で詳しいディテールを説明しよう。
ティンバーランド「6インチブーツ」おすすめ6選
いざティンバーランドの6インチブーツを買おうと思ったけれど、どれを購入すればいいか分からないという人に向け、おすすめモデルを紹介。それぞれのモデルの特徴に触れ、違いを解説する。
1.Timberland 6inch Premium Waterproof Boot "Wheat"

6インチの定番中の定番が欲しい人は、こちらのモデルをチェック。アッパーにはウォータープルーフプレミアムティンバーランドレザーを採用し、水の入り込みを防ぐシームシールド構造によって抜群の防水性を誇る。ライニングには羽毛のように軽くてやわらかな「プリマロフト®インシュレーション」を採用。これは特許取得の超微細マイクロファイバー構造で保温性に優れているだけでなく、50%以上のリサイクルプラスチックを使用することで環境にも配慮している。中敷きには長時間履いていても疲れにくいアンチファティーグ機能を搭載し、土踏まずを支えるスティールシャンク入りでストレスフリーかつ安定感のある履き心地に。イエローブーツを思う存分楽しみたい人は、ウィートカラーをチョイスするのが◎。タウンからアウトドアまで幅広く活躍するティンバーランドを代表するブーツだ。
スニダンで詳細を見る2.Timberland 6inch Water Resistant Boot "Black"

日常使いに十分な耐水性・防水性があるウォーターレジスタントの6インチブーツ。食べこぼし、シミや擦り傷に高い効果を発揮する「ディフェンダー リペレント システム® トリートメント」を採用することで、常にキレイを保てる優秀モデルだ。1つ目に紹介した定番と異なるディテールは、履き口のパッド部分。プレミアムウォータープルーフはパッドが太めの一段になっているところ、こちらのモデルは細めのパッドを二段設けている。また、飾りのステッチをなくし、よりミニマルな雰囲気に仕上がっているのも見逃せない違いだ。アウトソールもパターンが異なり、耐久性、トラクションに優れたラバーラグアウトソールが採用されている。
スニダンで詳細を見る3.Timberland Heritage 6inch Waterproof Boot "Potting Soil"

6インチブーツをベースに、グリーンの1200デニールのエコ・コーデュラをクウォーターパネルとシュータンに使用したアレンジモデル。ブラウンの防水スウェードレザーと組み合わせた自然と溶け込むカラーが魅力的だ。シューレースとソールは、あえてホワイトにすることでクリーンなイメージにアップデート。アイレット部分には、ブランドのロゴタグが付属する。
スニダンで詳細を見る4.メンズ アースキーパーズ オリジナル 6インチ ブーツ - ミディアムブラウン

via:timberland
環境配慮、機能性とデザイン性を融合させた最高峰のエコイノベーションから誕生した「アースキーパーズ® コレクション」のフラッグシップモデル。100%リサイクルPETのシューレースや、50%以上のリサイクルプラスチックを使用したリボトル™素材のライニングなど、環境にやさしい素材が使用されている。アッパーにはオイルドレザーを採用し、重厚感のある渋い見た目に。また、パッドをなくすことでスタイリッシュなビジュアルにアップデート。深みのあるブラウンに、コントラストを効かせたカラーのステッチ使いもたまらない。
5.Supreme × Timberland Diamond Plate 6inch Premium Waterproof Boot "Wheat"

「Supreme(シュプリーム)」とのコラボアイテムは、定番のプレミアムウォータープルーフモデルがベース。アッパー全体をダイヤモンドプレートパターンのエンボス加工で凹凸を付け、存在感抜群のデザインに。サイドにはシュプリームのボックスロゴのタグ、アイレットには両者のブランドロゴが刻印されたチャームが付属する。
スニダンで詳細を見る6.nonnative × Timberland 6inch Premium Boot Vibram GORE-TEX "Sand"

大人のストリートスタイルを提案する「nonnative(ノンネイティブ)」とのコラボは、こなれた雰囲気を演出する毛足の長いスウェードアッパーが特徴。高い防水・透湿性能を誇る「GORE-TEX(ゴアテックス)メンブレン」を搭載することで、スタイリッシュなルックスからは想像できないタフで機能的な一足に仕上がった。ソールには「ビブラム®ラバーアウトソール」を採用し、優れたグリップ力と耐久性を発揮する。全体をサンドカラーでまとめており、垢抜けたストリートスタイルを楽しみたいときにうってつけ。
スニダンで詳細を見るおわりに
時代を超えて愛され続ける6インチブーツ。耐久性と存在感溢れる個性的なデザインは、コーデを格上げすること間違いなし。この記事を参考に、自分に合う6インチブーツをゲットしてみてほしい。
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