【コインパーキングデリバリー × 金丸ユウ】新たな感性で切り開く、アートとモータースポーツの可能性とは?

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【コインパーキングデリバリー × 金丸ユウ】新たな感性で切り開く、アートとモータースポーツの可能性とは?について

ジョーダンブランドやニューエラから、セイコー、ゴジラに至るまで、国内外問わずオファーが絶えない「COIN PARKING DELIVERY(コインパーキングデリバリー)」。独特のタッチで描かれるポップなキャラクターや、自身が落ち着く色だというブルーを基調にしたドローイング・立体物が人気を博すアーティストだ。人前に姿を現すときは必ず覆面で登場することでも知られている。

今回、そんな彼にコラボレーションを打診したのがプロレーシングドライバーである金丸ユウ氏。幼少期からモータースポーツの世界に身を置き、ヨーロッパの舞台でも活躍してきた金丸氏はなぜコインパーキングデリバリーを指名したのだろうか。また、今回のコラボレーションで形にしたアイテムとは?コインパーキングデリバリーのアトリエにて、その詳細を二人に聞いた。

コインパーキングデリバリー

2018年、電車での移動時間にスマートフォンを使って絵を描きだしたことからクリエーション活動をスタート。現代人の必須アイテムでもあるスマホを片手に、「今」というこの時代ならではの疑問や理想を落とし込んだ作品を制作し、国内外で高い評価を得る。近年は造形、空間、ドローイング、海外のパブリックスペースの外壁など、さまざまな場所で独自の世界を構築している。
Instagram:@coinparkingdelivery_art

金丸ユウ氏

プロレーシングドライバー。4歳からカートに乗り始め、12歳で単身渡欧。2015年、17歳の時にカート世界選手権(KF1)でアジア人として初めて優勝を飾り注目を集める。その後はフォーミュラカーに転向。2023年には24時間耐久レース「ROLEX 24H AT DAYTONA」に初参戦するなど、今最も将来が期待される若手レーシングドライバーのひとり。90年代生まれのメンバーを中心に結成したMid 90s Club(ミッド・ナインティーズ・クラブ)名義にてゴルフアパレルブランドも展開中。
Instagram:@yu.kanamaru

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"遊園地を作りたい"から逆算してアーティストに。実は貴重だった同世代とのコラボ

―まず最初にコインパーキングデリバリーさんがアーティストを目指したきっかけを教えてください。

コインパーキングデリバリー(以下、コインパ):ひと言で言うと、自分の遊園地を作るためにアーティストとして活動しています。自分は元々美容師をしていたんですが、『世間の色々なしがらみを最も無視できる可能性がある仕事は何だろう?』と考えたときにそれはアーティストなんじゃないかと思ったんです。世のしがらみやコンプライアンスのグレーゾーンを狙っていくのがアーティストの仕事だろうと。

同業の人を見ていると、行政や世間の理解が低いから自分がやっていることを評価してもらえないと嘆く人もいますが、自分は考え方が逆なんです。世間のアートの理解が低いからこそ、できることは逆に多いんじゃないかと。まあ、遊園地もゴールというよりは通過点として捉えているので、今のところの目標という感じです。

―遊園地という目標から逆算して、アーティストを志したというのはユニークですね。遊園地というと、トラヴィス・スコット氏のアストロランドみたいなイメージでしょうか?

コインパ:そんな感じです。あとはバンクシーが手掛けたディズマランドもイメージに近いですね。いずれにせよ、やるなら3ヶ月限定とかにしたいと思っています。今の時代、ずっとオープンしているという状態に自分は価値を感じないんですよ。物理的なモノの良さは消失することにある。デジタルのメリットと物理的なモノのメリットをしっかり見極めて形にしたいなと思っています。

―なるほど。そんなコインパさんと金丸さんが出会うきっかけは何だったのでしょうか?

金丸ユウ(以下、金丸):今回コラボアイテムを展開する「HYPE DROP(ハイプドロップ)」の方とたまたま2人で昼飯を食べているときに、「レースで使うヘルメットをもっと目立つようなデザインにできたら面白いよね」と話していたんです。誰とコラボしたデザインならやってみたい?などと他愛ない雑談をする流れの中で、「あ、コインパさんとやってみたい!」という考えがパッと浮かんだんです。幸い、その方の知人とコインパさんが繋がっていることが分かったので、一回原宿でみんなで会ったのが最初だよね?

コインパ:一年ちょい前くらいかな? だから、ちゃんと会うのはまだ5回目くらいなんですよ。

―昔からの友人どうしのような雰囲気をお二人から感じていましたが、知り合ったのは最近なんですね。お互いの第一印象はいかがでしたか?

金丸:僕はコインパさんのデザインの部分しか知らない、ただのファンだったので、「どんな人がやっているんだろう?」という興味がまずありました。それこそ、元々は美容師だったなんてことも最初は知らなかったので、「そこから始めた人なんだ…!」ということを知って、めちゃくちゃ刺激を受けましたね。あと、一番最初に会った時のコインパさんには何とも言えない"勢い"みたいなものをすごく感じました。その感じがいいなと思ったのを覚えています。

コインパ:自分はその仕事を受けるか受けないかはパッと決めるタイプなんです。あと意外かもしれませんが、自分はこういうお話をいただく機会が少ないので、すごく嬉しかったですね。

ーコインパさんは企業やブランドとよくコラボされているイメージがありますが、"機会が少ない"とはどういうことでしょうか?

コインパ:自分がよくマッチアップするのは、どちらかというと老舗の企業さんがメインです。彼らは自身のブランドイメージをいい具合に壊してくれることを自分に望んでいる部分が大きい。なので、ブランドイメージがまだ固まっていない若手や同世代とセッションする機会は少ないんです。今回は自分にとっても貴重な機会だったし、あとは単純にヘルメットというアイテムを作ってみたいなと。

日本と海外の"かっこよさ"の違い。「世間の人にもかっこいいと思ってもらえるほうがいい」

―金丸さんはコインパさんにヘルメットのデザインをお願いすることで、どんなことを期待していたのでしょうか?

金丸:僕がいるレース業界は古い考えの人が多いし、自分と同じ感性を持っている人があまりいないように感じていました。僕としては「モータースポーツの業界はこのままで大丈夫なのかな?」という懸念がずっとあったんです。従来のファンだけじゃなく、もっと色んな層を取り込んでいく必要があるはずだと。

コインパさんは面白い絵を描くのはもちろん、車と接点がありそうな”コインパーキングデリバリー”という名前にも引っかかるものを感じていました。実際に会ったときには「もうやりたいように作ってほしい」ということをまず伝えましたね。派手だとしてもそのほうがインパクトあるし、どれだけ印象に残るかが勝負だと思っていました。

―レース業界に対する危機感みたいなものは、海外でも活躍した経歴を持つ金丸さんだからこそ、より強く感じたことなのでしょうか?

金丸:たぶんかっこよさの観点の違いだと思います。日本のレーシングウェアやヘルメットには「こういうのがかっこいいよね」という暗黙の了解みたいなものが結構あるんですよ。世間一般の人にはあまりピンとこないけど、業界の中の人のみがかっこいいとするデザインみたいな領域がある気がします。でも、どうせデザインするなら、世間の人にもかっこいいと思ってもらえるほうが絶対いいじゃないですか?

海外のドライバーはそんな世間の目線をきちんと意識している人が多い。例えば、カナダの選手であれば、メープルシロップが流れ落ちたようなデザインにするなど、そのドライバーやチームならではの遊び心みたいなものがあったりします。日本にはあまりそういう感覚はないのかなと。僕自身、自分のヘルメットのデザインに飽きてしまっていたので、今回はベストなタイミングでコラボできたと思いますね。


"モーションブラー"の質感にこだわり。レース業界に示した新たなデザインの幅

―コインパさんとしては、どんな点を意識してデザインしたヘルメットでしたか?

コインパ:デザイン自体は"白井さん"というキャラクターや、自分が大好きな松の木のモチーフなどを入れています。一見すると雷っぽい感じに見えるのが松の木ですね。どちらかというと、デザインそのものというよりも、そのデザインをどうやって出力するかということのほうが難しかったです。

―出力とは具体的にどういうことを指しているのでしょうか?

コインパ:すごくざっくり言うと、シルク版かインクジェット系のどちらで出力するかということですね。出力の方法は、世の中には現状その2択しかないんです。どちらで出力するかを決めた途端に、デザインとしてできること、できないことが一気に決まってくるんですよ。

例えば、ブラーみたいなものをシルクでやろうとすると、すごくお金がかかります。自分の作品は色彩がパキッとしているイメージが強いと思いますが、あれはシルク版ありきのやり方です。モチーフの中に描き込む白いジェルや黒いジェルなども色校がかなり増えるので、印刷系でしかやらない手法です。

今回は候補に挙がったインクジェット系の工場にいい職人さんがいるという話を事前に聞いていたので、インクジェット系でいけそうだなと。最終的には職人さんががんばってくれるはずと判断して、インクジェット系に決めました(笑)

―詳しい理解は難しいですが、言わんとしていることは何となく分かる気がします。インクジェット系の出力で進めた結果、コインパさんにとって出来上がりはいかがですか?

コインパ:インクジェットの何がいいかと言うと、のっぺりしないんですよ。こういう立体物に使うとすごくいい感じに仕上がりますね。実はその工場さんが過去に作ったヘルメットを色々見せてもらったんですけど、特に"ブラー"の質感が上手く出ていたのが決め手でした。厳密にはモーションブラーと呼ばれるものですね。こういう影っぽい部分をどうやってきちんと表現するかにはすごくこだわりました。

「これ、いいよね」。「うん、だいぶインパクトあるよ」と二人とも仕上がりには満足している様子。このヘルメットを被って公道を走るバイカーの姿を想像して盛り上がっていた


"白井さん"と呼ばれる青いキャラクターや、飛び散るバブルの中に描かれた光沢や影の質感を左右するのが"モーションブラー"だそうだ

―お二人ともサンプルをSNSでアップしていらっしゃいましたが、周囲の反応はいかがでしたか?

金丸:実は今回レーシングスーツも作ってもらったんです。僕がこういうことをやるからには、モータースポーツの業界にとっても意味がなきゃいけない。コインパさんのロゴやキャラクターをただ配置するのではなく、思い切ってヘルメットやスーツの全面にペイントしてもらってよかったと思います。

インスタに上げても評判はすごくいいですよ。従来のモータースポーツファンの方でもこういうテイストが好きな人はいると思うんです。ちょっとアメコミっぽい感じというか。日本のレース業界にはこういうテイストはあまりなかったと思うので、こういうデザインの幅もあるということを世にアピールできて、すごく満足しています。


コインパ:日本はどんなに土台を作っても、世界に認められて逆輸入されない限り、カルチャーとして広まらない土壌がありますよね。アニメもずっとサブカルチャーでしたが、海外にフックアップされてようやくメインのカルチャーになってきたじゃないですか。自分はそんな図式に対するアンチの意味を込めて、海外の容姿に日本のスピリットを込めています。

カートゥーンやディズニーっぽいテイストのキャラに白井さんという名前を付けたり、松の木を散りばめたりするのはそういう理由です。あと、今回は海外を経験して日本に戻ってきた金丸くんのヘルメットなので、モチーフに松の木を入れない意味はないよなと。今後もコインパーキングデリバリーとして、違うフィールドで活躍する同世代に色々な提案をしていきたいですね。


「COIN PARKING DELIVERY × 金丸ユウ(コインパーキング・デリバリー × 金丸ユウ)」が7/27(土)11:00~DROP

そんなコインパーキングデリバリーと金丸ユウ氏がコラボした「COIN PARKING DELIVERY × 金丸ユウ(コインパーキング・デリバリー × 金丸ユウ)」のアイテムが7月27日(土)11時からHYPE DROP新宿店・HYPE DROPオンラインページにて販売される。同日からポップアップショップも店頭にて開催される予定なので、併せてチェックしてみてほしい。

ポップアップ情報

HYPE DROP 新宿店
ポップアップ開催期間:7月27日(土)〜8月4日(日)
開催場所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目1−17 エキニア新宿 1階
営業時間:11:00~20:00

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