【ポケカ】禁止カード一覧!使用禁止理由を徹底解説|2023年最新について
各所で大会などイベントが開催されている『ポケモンカードゲーム』(ポケカ)。
多くのポケカ大会で使われるルールの中に、実はデッキに入れることさえ禁止されているカードが存在している。
この記事では、レギュレーションごとの禁止になってしまったカード一覧と、禁止カードに指定される前はどのように使われていたのかを徹底解説する。
ポケカの禁止カードとは
ポケカをはじめとしたTCGには、強すぎるが故に使用が禁止されてしまうカードが存在している。
直近約2年間のカードのみが使用できるスタンダードレギュレーションでは、現在誤植が発覚したカードのみが禁止となっている。
「ポケモンカードゲームBW」シリーズから現在発売されている「ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット」シリーズまで、幅広い範囲のカードが使えるエクストラレギュレーションでは17種類が禁止カードとなっている。
また、エクストラレギュレーションよりさらに広い範囲のカードが使用できる殿堂レギュレーションには、一部強力なポケカたちに殿堂ポイントを付与。1デッキに4ポイントまでしか採用できないルールとしているが、あまりに強すぎる・入手難度が高すぎるカードとして、5枚が禁止カードとして指定されている。
「回収ネット」が禁止カードに仲間入り
2023年10月25日、ポケカ公式より「回収ネット」がエクストラレギュレーションにおいて禁止カードとなったことが発表された。
禁止された理由として公式では「エクストラレギュレーションをより楽しく遊んでいただくため」としている。
なお、想定される具体的な禁止理由については、「エクストラレギュレーションの禁止カード」内で後述している。
via:ポケモンカードゲーム公式
全レギュレーションの禁止カード
「ビクティニV」(誤植バージョン)
チャンピオンズリーグ2022で配布された「ビクティニV」は、本来想定されていたワザ〈V バレット〉〈フレアシュート〉ではなく、ワザ〈ひろがるほのお〉〈エネバースト〉と誤植されている。
正しく表記されているカードをすでに配布しているが、誤植のカードはすべてのレギュレーションで禁止カードとして指定された。誤植が発覚して禁止されるのはレアなケースだ。
エクストラレギュレーションの禁止カード
「ポケモンカードゲームBW」シリーズから「ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット」シリーズまでのカードが使用できるレギュレーション。
過去にはスタンダードレギュレーションでは禁止されていないが、コンボが強力すぎてエクストラレギュレーションのみ禁止となったカードもある。
アーケオス
拡張パック『レッドコレクション』に収録されたカードで、特性〈げんしのちから〉を持っている。「このポケモンがいるかぎり、おたがいのプレイヤーは、手札からポケモンを出して、進化させられない」という特性によって、ポケカの楽しさのひとつであるポケモンを進化させる行為ができなくなってしまう。
自身のトラッシュから闘タイプのポケモン(進化ポケモンも可)をいきなり出せる「マツブサの隠し玉」とのコンボが強力であることが知られている。
回収ネット
拡張パック『反逆クラッシュ』などに収録されたカード。「ポケモンV・GX」以外のポケモンを1匹手札に戻すことができる。
「回収ネット」の使用制限は、2023年10月25日に公式より発表された。禁止となった理由として、拡張パック『未来の一閃』に収録されるカード「テツノブジンex」などexポケモンの特性が関係していると考えられる。
アンノーン(DAMAGE)
拡張パック『超爆インパクト』に収録されたカードで、自分の場のダメカンの数が66個以上なら勝ちになる特殊な特性〈DAMAGE[ダメージ]〉を持つ。
「マグマ団の秘密基地」「ランクルス」「マニューラ」「コイキング&ホエルオー」などのポケモンが持つ特性や効果をループさせることで、最速2ターンで勝利が確定するコンボがあった。
アンノーン(HAND)
拡張パック『超爆インパクト』に収録されたカードで、自分の手札が35枚以上あれば対戦に勝利する特性〈HAND[ハンド]〉を持つ。
この特性により、相手のポケモンに攻撃せずに山札から大量にカードをドローするデッキが構築され、特殊勝利で対戦を終えるプレイヤーが増えたため公式大会では禁止となった。
シェイミEX
拡張パック「エメラルドブレイク」に収録された特性〈セットアップ〉は、手札からベンチに出した時に、自分の手札が6枚になるように山札からドローする効果を持つ。
ベンチにこのカードを出した分だけ特性が使えるため、ほぼ制約がないところが特徴。後にリリースされた「回収ネット」とのコンボで大量ドローできるデッキが使われた。
フラベベ
拡張パック「禁断の光」に収録された特性〈ぬけがけしんか〉を持つ。この特性は、後攻プレイヤーの最初の番なら出したばかりでも進化できるというもの。
後に収録された進化系である「フラエッテ」が「進化させた時に相手の手札をランダムに1枚デッキに戻す」特性〈はなつみ〉を持ち、これら2枚を組み合わせることで序盤から相手に干渉できるカードとして活躍した。
ターンに1回などの制約もないため「フラベベ」から「フラエッテ」に2枚進化できれば、2枚相手の手札を山札に戻せる。
マーシャドー
強化拡張パック「ひかる伝説」などに収録されたカード。特性〈やぶれかぶれ〉はこのポケモンがベンチに出た時、自分と相手の手札を山札に戻して4枚引き直す効果を持っている。
先行1ターン目から相手に干渉できるため、あらゆるデッキに採用された。
ミロカロス
拡張パック「ワイルドブレイズ」に収録。特性〈エナジーグレイス〉は「特性を使用することでこのポケモンをきぜつさせ、トラッシュから基本エネルギー3枚を自分のポケモン(《ポケモンEX》を除く)1匹につける」というもの。
この特性が除外されるのは《ポケモンEX》のみなため、後にリリースされた《ポケモンGX》や《ポケモンV》にエネルギーをつけることができた。
ムウマージ
拡張パック「ダブルブレイズ」に収録されたカードで、特性〈ふしぎなことづけ〉を持つ。この特性はムウマージをきぜつさせることで、手札が7枚になるように山札から引くもので「リセットスタンプ」などとのコンボが話題となった。
また、「やみのいし」を組み合わせることで1番はじめのターンから進化が可能。対戦相手の行動を極端に制限し、多様なデッキ構築やプレイングの幅を著しく落とすとして禁止カードの仲間入りとなった。
ヤミラミ
拡張パック「ダークラッシュ」に収録された。悪エネルギー1個で打つことができるワザ〈ジャンクハント〉は「トラッシュからグッズを2枚手札に加える」効果を持つ。
単体では役に立ちづらいが、相手の行動を妨害するグッズを加え、相手を妨害し続けて山札切れを待つデッキが開発された。
ヤレユータン
拡張パック「ウルトラサン」に収録されたカード。無色エネルギー1個で放てるワザ〈リソースマネージメント〉が強力。
トラッシュにある好きなカードを3枚山札の下に戻す効果で、相手の行動を妨害するカードをデッキに戻して山札切れ勝利を狙いつつ、自分自身は山札切れにならないデッキが開発された。
ザクザクピッケル
拡張パック「ダブルブレイズ」に収録された。「相手の山札を3枚上から確認し、その中から好きなカード1枚を相手の山札の一番上に載せる」効果を持つ。
相手の手札を捨てさせるカードを使いながら「ザクザクピッケル」を出すことで、相手の動きを固定化させることもできた点が強力だった。
しまめぐりのあかし
拡張パック「オルタージェネシス」に収録されていたポケモンの道具。「このカードをつけている〈ポケモンGX〉〈ポケモンEX〉の最大HPが100小さくなる代わりに取られるサイドが1枚少なくなる」効果だ。
HPが90しかない「ジラーチEX(特性〈ほしのみちびき〉)」にしまめぐりのあかしをつけ、自滅させることで後述のリセットスタンプを能動的に強く使えるコンボが強力だった。
時のパズル
拡張パック「破天の怒り」に収録された。2枚まで同時に使えるカードで、1枚なら「自分の山札を上から3枚確認し、順番を入れ替えて山札にもどす」、2枚同時に使うと「自分のトラッシュから好きなカードを2枚相手に見せて手札に加える」効果を持つ。
相手への妨害カードを再び手札に戻すことのできるカードとして使われた。
リセットスタンプ
強化拡張パック「ジージーエンド」などに収録されたカードで、発売当初から一線級のカードとしてあらゆるデッキに採用された。
「相手は相手自身の手札をすべて山札に戻し、相手サイドの枚数分山札を引く」という効果を持つ。
先述した「ムウマージ」や「ミロカロス」、「ジラーチEX」と「しまめぐりのあかし」などで相手にサイドを取らせたあと、リセットスタンプで相手の手札を減らしたうえ「ムサシとコジロウ」でさらに手札を減らさせるコンボで相手の手札を最大0枚まで減らせた。
レッドカード
拡張パック「コレクションY」に収録されたカードで、相手は手札をすべて山札に戻し、4枚引きなおす効果がある。「マーシャドー」や「リセットスタンプ」と同じく1ターン目から相手の動きを阻害するカードの一種だ。
巨大植物の森
拡張パック「バンデットリング」などに収録されているカード。草タイプのポケモンであれば最初に自分の番にも進化できる効果を持つ。
進化させた時にコインが表なら、相手のポケモン1匹を山札に戻す特性〈きょだいなうちわ〉を持つ「ダーテング」との凶悪なコンボが知られている。
もし1ターン目にバトル場のポケモンしか出せなかった場合、ダーテングに進化された時点で負けが確定する。
オカルトマニア
拡張パック「バンデットリング」に収録されているカードで「次の相手の番が終わるまで、お互いの場・手札・トラッシュのカードに書かれている特性は、すべてなくなる。(新しく場に出したカードもふくむ)」という効果を持つ。
特性をなくすというシンプルな効果は絶大で、禁止カードとなった。
ゲーチス
拡張パック「ラセンフォース」などに収録された。「相手の手札を見てグッズをすべて山札に戻す。戻したカードの枚数分山札を引く」効果を持つ。
初手から相手を妨害するカードで、相手の戦術を崩壊させられる力がある。
こわいおねえさん
拡張パック「破天の怒り」に収録されている「こわいおねえさん」は、「場に出ているスタジアムを1枚トラッシュする。その後、相手は自分の手札を3枚選びトラッシュする」という効果を持つ。
問答無用で3枚相手の手札を削る強力なカードだ。
フラダリの奥の手
拡張パック「ファントムゲート」に収録されたカードで「お互いのプレイヤーのトラッシュをすべて山札に戻す」という効果を持つ。
グッズなどを使い回せる上、自分の山札の枚数が増えるためデッキ切れの心配がなくなる。
マチスの作戦
強化拡張パック「ナイトユニゾン」に収録されている。「自分のサイドの枚数が相手より多い時にしか使えない。結果的に、自分が使えるサポートの枚数は3枚になる(このカードをふくむ)」という効果。
本来は逆転のために使われるカードだったが、「ムウマージ」など1番はじめのターンから自滅できるポケモンで相手にサイドを取らせたうえでのカード使用が特徴的な、相手の手札を0枚にするコンボが開発された。
マツブサの隠し玉
拡張パック「ガイアボルケーノ」に収録。「このカードは自分の手札が1枚だけの時にしか使えない」という難しい発動条件があるが「トラッシュから闘ポケモンを1枚選び、場に出す。その後自分の山札を1枚引く」という強力な効果を持つ。
トラッシュから出す闘ポケモンは進化ポケモンでもいいので、先述したアーケオスを出し、進化できないような場を作り出すコンボがあった。
ムサシとコジロウ
強化拡張パック「スカイレジェンド」に収録されている。お互いのプレイヤーは手札を2枚トラッシュするというシンプルながら強力な効果を持つ。
リセットスタンプなどと組み合わせることで、簡単に相手の手札を0枚にできる。
殿堂レギュレーションの禁止カード
殿堂レギュレーションは現行の「スカーレット&バイオレット」シリーズから「DP」シリーズまで使用可能。ルールの中で一番多くの種類のポケカを使える。
そんな殿堂レギュレーションでは、一部強力なカードに殿堂ポイントが設定されている。1つのデッキに4ポイント以下となるようにデッキを作る、独自の構築制限がある殿堂レギュレーションにも禁止カードが存在している。
カクレオン
拡張パック「時の果ての絆」に収録されたカクレオンはポケボディー(現在で言う特性)〈カラフルボディー〉を持つ。〈カラフルボディー〉は、フェアリー以外すべて10タイプを持つ効果がある。
単体だと強くないが、ベンチポケモンタイプの数×30+10ダメージのワザ〈レインボーフォース〉を持つ「ゼルネアス」とのコンボが強烈。ベンチにカクレオンがいるだけで、お手軽に280ダメージ出せるのは驚愕だ。
さらにドラゴンまたはフェアリータイプをベンチに置くと340と破格のダメージが出せる。
ミラクル・ダイヤモンド
「バトルロード サマー★2007」「バトルロード サマー★2008」という大会で入賞した人のみが配布されたカード。裏になっているサイドを確認し、トレーナーのカードを手札に加えて、加えた場合このカードをサイドに置く効果を持つ。
サイドにいってしまったカードを救出する強力なカードなうえ、入手できる方法が少ないことから禁止カードに指定された。
ミステリアス・パール
「バトルロード スプリング★2007」の入賞者と「ウィンターチャレンジ」チャレンジアリーナ優秀賞に配布されたカード。
「ミラクル・ダイヤモンド」のポケモン版で、サイドにいってしまったポケモンを手札に加えることが可能。こちらも入手難度が高すぎることから禁止カードに指定された。
ワンダー・プラチナ
ポケモンWCS日本代表決定戦の入賞者だけがもらえたカードで「ミラクル・ダイヤモンド」と「ミステリアス・パール」のエネルギー版の効果だ。
上記2種よりは効果は使いづらさが残るが、入手難度の高さから禁止カードとなった。
フラダリの奥の手
「フラダリの奥の手」は唯一、エクストラレギュレーションと殿堂レギュレーションの両方で禁止されている。
トラッシュからすべてのカードを使い回すことができるため、エーススペックなど1枚しか入れられていないカードを使い回したり、4枚使ったカードを5回、6回使ったりとデッキ構築の概念を変えてしまうカードとなっている。
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