トレンドであり不朽の名作であるClarksのワラビー。その人気の理由とは?|コラム

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トレンドであり不朽の名作であるClarksのワラビー。その人気の理由とは?|コラムについて

近年、スニーカーブームの裏でじわじわと人気が再燃しているクラークス。どうやら、ドレッシーな見た目でありながらもスニーカー感覚で履けるのがいいらしい。実は過去、80年代後半から90年代にかけて一世を風靡していたのはご存知だろうか? 初めて知る人も、懐かしいと感じる人も、ここであらためてその歴史や代表的なモデルをおさらいしていこう。

クラークスってどんなブランド?

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創業およそ200年もの歴史がある由緒正しき英国ブランド

クラークスの歴史は古く、始まりはおよそ200年前。1825年、英国南西部のストリートという街に住んでいた「サイラス・クラーク」と「ジェームス・クラーク」兄弟が設立した、小さなスリッパの製造会社がブランドの起源。当時としては画期的なシープスキン素材を使ったスリッパを製作すると、その快適でソフトな履き心地が評判となり、英国中にその名が知れ渡っていった。


シューズ界の革命児、デザートブーツ。当時は低評価だった?

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via:clarks

そして1950年。 名作"デザートブーツ"が誕生。このシューズを生み出したのは、クラーク家の4代目、「ネーサンクラーク」。そして、この靴が生まれた背景を辿っていくと、第二次世界大戦の最中まで遡ることになる。彼がビルマ駐屯の陸軍兵士をしていた際、カイロのバザールで製作されたという靴を友人から見せてもらうことに。そのシューズはとても柔らかい革を使用した靴だったそうだ。

それを覚えていたネーサンは、その記憶を頼りにシューズを製作。当時の靴といえば、兵士は軍から支給されるアーミーシューズか、あるいは革でできたインド風のプシタールサンダルが主流。街の人々もドレスシューズか作業靴しか持っておらず、中間のカジュアルシューズという概念が一切なかった。

そのため、デザートブーツが誕生した当初は、"こんな風変りなものが売れるはずがない"と大変低い評価だったそう。そこでネーサンは、まずはオーストラリアでのライセンス生産からスタート。それがアメリカでヒットし、イギリスに逆輸入という形で受け入れられ、今日のように世界に広まっていった。そうして世界のカジュアルシューズの原点となっていったのだ。後に彼は、"デザートブーツの登場は、これまでになかったカジュアルシューズというカテゴリーを確立させ、世界のシューズ界にとって画期的なものとなった"と語っている。


クラークスの代名詞、ワラビーの誕生

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via:sneakerfreaker

この追い風を受け、第2のデザートブーツとして売り出されたのがワラビー。ワラビーの起源は、極寒地⽅の⾰製モカシンの靴をモチーフにして発案したとされている。このシューズは、モカシンの構造を採用した袋縫い形状の靴だ。足をソフトに包み込んでくれる履き心地を、有袋類の動物がお腹に大切な子どもを入れて育てることになぞらえ、"ワラビー"と命名。

デザートブーツよりも、よりナチュラルなシェイプで、履き心地のよさも相まって人々を魅了していった。その後、さらにデザートトレックやナタリーといった名作も誕生。 デザートブーツの売上は、今や全世界で1500万足を超えるというのだから、どれだけ愛されてきたのかが一目瞭然だろう。

今、街中で着用者が増えている!

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1960〜90年代、日本市場を何度も一世風靡

そんな世界中で愛され続けているクラークスのシューズ。日本でも幾度となく流行を作り、話題になっている。60年代のアメカジを代表するアイビースタイルにおいて、デザートブーツが絶大な支持を獲得。また、1971年にワラビーが上陸。70年代後半から80年代初頭に巻き起こったアメリカ西海岸の影響を受けたサーファーブームの際はこのシューズが大流行。 多くの大学生がワラビーを履いていた。

その後はさらに90年代のアメカジブーム全盛期の際に再びワラビーが大ヒット。渋谷系ファッションからトラッドまで、幅広いスタイルに支持されるモデルとなっていった。そんな度重なるブームを巻き起こしてきたクラークスだが、その後はスニーカーブームの影に隠れて街で見かける頻度は減っていった。

90’sファッションの再燃でワラビーの着用者が急増

しかし、ここ数年の90年代ファッションの盛り上がりも手伝い、スニーカー感覚で履けるレザーシューズとして復権を果たしているのをご存知だろうか?各雑誌のスナップ企画でも着用者が急増中したこともあり、度々、特集が組まれることになった。特に人気なのがワラビーだ。

そんな街中の人気に応えるように、ストリートブランドの雄Supreme(シュプリーム)が何度もコラボモデルを発表。有名セレクトショップ、BEAMS(ビームス)と別注したゴアテックスモデルなどは大人気で完売、再入荷を繰り返している。そんなクラークスは昨年、ついに世界初のコンセプトストアを8月に東京、9月に大阪と立て続けにオープン。これにより、それまでクラークスを知らない層まで認知度が広がり、人気が爆発。 スニーカー感覚で品よく履ける、楽ちんな革靴のオリジナルとして確固たる地位を築いている。

人気の理由

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via:footwearnews

クラークスが人気の理由はなんといってもこの2つ。

・スニーカー感覚で履け、歩き心地のがよい
・スニーカーよりも大人に、上品に見せることができる

先ほど歴史の紹介でも触れたように、足馴染みのよいスウェード素材は履く人の足型にすんなりフィットするほか、天然のゴムから作られたクレープソールがクッション性に富んだ弾力ある履き心地を提供してくれる。また、このソールはグリップ力に優れているのもメリットのひとつだ。そんなソールが上品なスウェードのアッパーとマッチングすることで、絶妙に上品"すぎない"バランスに。これがスニーカー感覚で履くことができると思える部分だろう。最近、特にワラビーが人気なのも、デザートブーツに比べてワラビーの方がよりスニーカーに近い見た目だからと思われる。

代表的なモデルをピックアップ

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今履きたいクラークスのおすすめモデル

というわけで、ここからは今、押さえておきたいクラークスのおすすめモデルをご紹介。 考え抜かれたデザインやディテールは、知るほどに足を通したくなること間違いなしだ。


Clarks Wallabee "Black Suede"
(クラークス ワラビー "ブラック スエード")

クラークス ワラビー画像

90年代リバイバルによって昨今、注目を浴びている1足。まさにレザーシューズとスニーカーの中間といえる顔つきで、品のよさとカジュアル感のいいとこ取りに仕上がっているのがこのワラビーだ。スリッポンのようにスムーズな足入れができ、シューレースがあるが、そのまま簡単に脱ぎ履きができる。デザイン自体は一見ベーシックに思えるが、U字型のステッチによるモカシン縫いのアッパーは存在感抜群。また、スクエアになっている足先は、トゥが狭くない分、余裕ができ、長時間履き続けたときでも痛みを感じにくい。また、天然ゴムによるクレープソールが、足に優しいクッション性を提供してくれ、疲れ知らずだ。


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Clarks Wallabee Boot GORE-TEX "Maple Suede"
(クラークス ワラビー ブーツ ゴアテックス "メープルスウェード")

ワラビーブーツ ゴアテックス画像

最近では防水透湿機能に優れたゴアテックスを搭載したワラビーもリリースされている。 より実用的になった1足は、ソールもクレープソールからトレッドラバーアウトソールに変更。これは耐久性に優れたビブラム社のもので、雨でも滑りにくく、確かなグリップ力を発揮してくれるのが嬉しい。ビームスではこの数シーズン、このゴアテックスモデルに別注をかけた1足をリリース。レザーシューズの大敵である雨水を克服したこのシューズは、愛用者も多く、ビジネスカジュアルな着こなしにも合うとあって大人にも人気だ。


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Packer Shoe × Clarks Wallabee "Pink Croc"
(パッカー シューズ × クラークス ワラビー "ピンククロコ")

パッカー シューズ × クラークス ワラビー画像

via:clarks

1907年にニューヨーク州のヨンカーズで誕生し、115年以上の歴史を持つ老舗スニーカーブティックのpacker(パッカー)。今ではその動向に常に注目の的となるショップが、ワラビーに別注をかけたのがこちら。なんとアッパーにはラグジュアリーなスネークスキンを採用。 それでいて際どいデザインに見えないのは、カラーリングに淡いピンクをチョイスしているから。カラバリはライトベージュが存在し、どちらもバランスのよい仕上がりとなっている。足元をハイセンスに彩ってくれること確実だ。


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Supreme × Clarks Originals Wallabee "Gold"
(シュプリーム × クラークス オリジナルス ワラビー "ゴールド")

Adiease(アディイーズ) コアブラック/フットウェアホワイト/フットウェアホワイト画像

直近で登場したのがこのシュプリームコラボ。柔らかなレザーのライニングとクレープソールによる履き心地のよさはそのままに、シュプリームらしいアップリケパターンをあしらい、ストリートカルチャーを感じさせる仕上がりになっている。カラーリングはこのシュプリームだからこそのレッド×イエローのほか、クラークスではお馴染みのブラックとベージュを展開。足元で差をつけたい人には見逃せない1足となっている。


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どんなスタイルにも合わせやすい万能な1足

クラークスのシューズは全モデル共通して、合わせるコーディネートを選ばない懐の広さと万能さが魅力。カジュアル感はありつつも、上品に着こなしをアップデートしてくれるのでまだ履いたことがないという人は、ぜひこの機会に試してみてほしい。



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