トレーディングカードゲーム(トレカ)の面白さとは?その人気の理由に迫る|コラムについて
2020年から始まったコロナ禍も、2023年で3年が過ぎた。
自宅で過ごす時間が増え、新たな楽しみを見つける人も増えた中で、トレーディングカードゲーム(トレカ)を楽しむ人たちが増えている。
コレクションや資産目的として注目されていることにフォーカスが行きがちだが、この記事ではなぜ、トレカがプレイ人口を増やし続けているのか?に焦点を当ててみよう。
トレカの面白さはどこにあるのか
コレクション、資産目的としても注目を集め続けるトレカ。
テレビゲームやアプリゲームが普及した現代でも、「ゲームとしてのトレカ」の人気が衰えないのは、明快なゲーム性を持つタイトルの間口の広さをはじめ、戦い方や選択肢に無限の可能性と面白みがあるからではないだろうか。
ゲームとしてのトレカの魅力とは、一体どんなところにあるのかを考えてみよう。
理由その①:子供から大人まで楽しめる
トレカが人気の理由としてまず挙げられるのが、子供から大人まで楽しめるということ。
代表的なタイトルの一つが、ポケモンカード(ポケカ)。
ゲームのルールが比較的簡単で、しかもカードのビジュアルが凝っている。さらに一部のプレイマットには遊び方も明記されているという、親切な心配りがある点も新規プレイヤーの参入障壁を下げている。
また、子供のころに遊んでいた人が出戻る、といったケースも増えていることにも注目したい。
例外はあるものの、『遊戯王』や『デュエル・マスターズ』をはじめ、一部のカードが使えなくなるタイミングはあっても、「過去のカードがすべて使えなくなる」といったルールはない。
そのため、過去に集めていたカードを自宅で見つけ再熱する。子供の頃とは違った見え方・楽しみ方があるということが出戻りを後押ししているのだろう。
理由その②:デッキ構築の自由さ
トレカをプレイする際にまず必要なのが、デッキ構築だ。そのデッキ構築に必要なカード枚数はタイトルによって決まっているものの、レギュレーション内のカードであれば、基本的に組み合わせは自由。
「好きなキャラを使いたい」、「とにかく強いデッキにして勝ちたい」など、いろんなアプローチから個性を落とし込むことができるという、選択肢の広さが最大の魅力だ。
理由その③:対戦の面白み
自分で考え、構築したデッキを対戦で使用するときにも面白みがある。
カードをシャッフルする、先攻・後攻をじゃんけんで選び、カードをバトル場に出していく…。カードゲーム特有のランダム性をいかに強みにするか、常に考え続ける。
自分の思ったとおりにターンが進むことももちろん楽しいのだが、思い通りにいかない場合にはそのデッキのまま再挑戦したり、デッキを構築し直したりする。
トレカは発売から時間が経ち、カード枚数が増えるほどカード同士の矛盾が生まれないようにルールが複雑になるが、そこがどこまでも掘り下げられる深みであり、ゲームの面白さとなっていく。
何手も先を想像している瞬間は、「やりこみ型」のゲームが好き、なんて人にとってはたまらなく面白い要素だろう。
理由その④:販売・購入方法にも仕組みがある
販売方法は5〜10枚程度のパック、またはそのパックが複数収録されたボックスがメインとなっており、中身は開けてみるまでわからない。
目当てのカードが当たるのか、またそのカードを使ってどのようにデッキを構築するのか・・・。トレカにハマる人たちの醍醐味の一つとして考えられる。
まとめ
以上のことを踏まえると、トレカの人気はビジュアルだけでなく、ゲームとして深みがあって面白いというシンプルな理由なのだということを思い知らされる。
大会や店舗を見てみても、年齢や性別を超えて楽しむ人たちの姿が目立つ。
特に最近は、アニメを題材にしたトレカも続々と発売されている。また、カードショップなどでは勉強会や大会なども盛んに開催されているため、初心者も始めやすい環境にあるのではないだろうか。
タイトルを選べばライトに遊ぶことも、とことん突き詰めて遊ぶこともできるため、自分にピッタリのトレカを探してみてほしい。