【Crep Protect監修】スニーカーの頑固な汚れを落とすお手入れ方法について
我々の足元に彩りを与えてくれるスニーカーは、当たり前だが使えば使うほど汚れが蓄積していく。
「お気に入りだけど、履きすぎて汚れが目立ってきた...」
「汚れているのは分かっているけど、お手入れ方法がよく分からないからそのまま...」
そういったスニーカーを皆さんもお持ちではないだろうか?
そんなユーザーの悩みを解決するべく、一年の汚れを払う年末のお掃除の際に自宅でできるスニーカーのお手入れ方法を、スニダンでも正規販売しているシューケア用品を取り扱うCrep Protectさんに教えてもらうため、オフィスにお邪魔した。
ぜひ本記事を、日頃履いているスニーカーのお手入れの参考にしてほしい。
まずはスニーカーの汚れの状態をチェック
今回、私たちにスニーカーのお手入れ方法を教えてくれたのは、Crep Protectの寺尾さん。
スニダン編集部が持ち込んだのはエアフォース1 ロー "ホワイト"と、ダンク ロー レトロ プレミアム "ヴァスト グレー"の2足だ。
エアフォース1の方は履きジワがしっかり確認できるほど履き込まれている。
また、アッパーに鉄のサビが付着したような黄ばみがついているのも目につく。
一方ダンクは、エアフォース1のように特筆するような汚れは見られないが、全体的に使用感を感じさせる汚れがついている。
早速、寺尾さんにそれぞれの靴の状態をみてもらった。
自宅でできるスニーカークリーニング
今回クリーニングに使用するのは、もちろんCrep Protectから販売されているシューケアキット。
また、ペーパークリーナーという手のひらサイズのクリーニングシートも使用する。
まずは一般的なレザー生地のエアフォース1から
早速、エアフォース1からクリーニングスタートだ。
寺尾さんはアッパー→ソールの順番にクリーニングしていくという。
エアフォース1のクリーニング順序
- STEP1 アッパーをドライブラシでブラッシング
- STEP2 ペーパークリーナーで全体を拭く
- STEP3 シューズ全体を洗剤で水洗い
- STEP4 ソールをカスタムペンシルで白塗り
・STEP1 アッパーをドライブラシでブラッシング
まずはエアフォース1のアッパー全体を、シューケアキット付属のドライブラシでブラッシングしていく。
ホコリなどの細かい汚れは一見すると確認できないが、ブラッシングしていると確かに空気中にホコリが舞い始めた。
エアフォース1のようにアッパーにスムースレザーを使用しているようなモデルでも、ブラッシングは欠かせないという。
・STEP2 ペーパークリーナーで全体を拭く
ブラッシングを終えたら、寺尾さんがCrepから販売されているシューキーパーを取り出し、靴の中に入れ始めた。
シューキーパーで靴の履きジワを伸ばしながら作業することで、より簡単に溝に入り込んだ汚れを落とすことができるのだそうだ。
次に、先ほど紹介したペーパークリーナーを使い、アッパーを拭いていく。
今回持参したエアフォース1は頑固な汚れが多いため、最初からブツブツ面でアッパーを拭いていく。
ペーパークリーナーで拭いていくと、段々とアッパーの黒ずみが落ちてきた。
アッパーの次はソールを磨いていく。
持参したエアフォース1のソールの裏側には、溝に土などの異物が埋まっているため、汚れをかき出すのが大変そうだ。
聞けば、ブランドによっては、ソールを拭く際に注意が必要なのだそう。
・STEP3 シューズ全体を洗剤で水洗い
ソールを一通り拭き終わると、今度は水洗いしていくことに。
シューケアキット付属のブラシを水に濡らし、洗剤を4〜6滴垂らしていく。
ブラシの準備ができたら、ソールから磨いていく。
写真くらいの泡立ちで汚れが浮き出てくるのだそう。
全体を磨き終わったら、サッとタオルでシューズ全体の水分をとっていく。
これでクリーニングの工程は一通り終わったのだが、ソールの汚れが落ち切らない...。
そこで寺尾さんが新たなシューケア用品を持ち出した。
・STEP4 ソールをカスタムペンシルで白塗り
長年蓄積したソール部分の汚れが落ちないため、ミッドソールカスタムペンで上塗りしていく。
一通り白塗りを終え、ようやくエアフォース1のクリーニング工程が終了。
時間にして、45分くらいだろうか。
この後、ソールが乾いたら再びカスタムペンシルで二度塗りして、エアフォース1のクリーニングは終了だ。
次は繊細なスウェード生地を使用したダンクのお手入れへ
次に、スウェード生地のダンクのクリーニングに入る。
ダンクのクリーニング順序
- STEP1 アッパーをドライブラシでブラッシング
- STEP2 イレイサーでアッパーの頑固な汚れを除去
- STEP3 アッパー全体を洗剤で水洗い
- STEP4 ソールをペーパークリーナーで拭く
- STEP5 ソールを洗剤で水洗い
・STEP1 アッパーをドライブラシでブラッシング
まずはエアフォース1同様、ドライブラシを使って、アッパー全体をブラッシングしていく。
見ていると、エアフォース1の時よりもホコリが多く舞っているように見える。
・STEP2 イレイサーでアッパーの頑固な汚れを除去
ブラッシングは終わったが、ところどころ黒ずみのような汚れが見て取れる。
スウェードの生地を痛めないよう、イレイサーの角で優しく汚れを落としていく。
驚くことに、削りカスと共にみるみる汚れが落ちていくではないか。
あっという間に黒ずんだ部分が綺麗になった。
下写真の左がクリーニング前、右がイレイサーとブラッシングをしたものだ。
この作業だけでもかなり汚れが落ちているのが分かる。
・STEP3 シューズ全体を洗剤で水洗い
ダンクはソールのクリーニングに入る前に、アッパーの水洗いを先に行うことに。
エアフォース1の時と同様、ブラシを水に付け、溶剤を4〜6滴ほど垂らしたら、優しくアッパーを磨いていく。
ブラッシング→水気を拭き取る。を3回くらいに分けて行い、アッパーの水洗いは終了。
シミや色落ちの原因にならないよう、ササっと進めるのがコツだ。
・STEP4 ソールをペーパークリーナーで拭く
先ほどのエアフォース1ほど汚れていないためか、ペーパークリーナーだけでもある程度綺麗になった。
・STEP5 ソールを洗剤で水洗い
カラフルなモデルは色移りしてしまうこともあるという。
水がアッパーに垂れないよう細心の注意を払いながら、洗剤をつけたブラシで擦っていく。
ペーパークリーナーだけでは落としきれなかった汚れが、ブラッシングによってみるみる落ちていく。
あとはシューズ全体が乾いたらクリーニング作業は一通り終了だ。
ダンクのクリーニング所要時間も約45分くらいだった。
クリーニング完了!ビフォーアフターはこちら
エアフォース1は、全体的にアッパーに白さが戻り、ソールはカスタムペンシルで白塗りしたため、フレッシュな印象になっている。次にダンクの仕上がりも見ていこう。
ダンクはソールやアッパーの気になる黒ずみが消え、スウェードの毛並みも整い、全体的に明るい印象に仕上がった。
クリーニングの仕上げに防水スプレーを
クリーニングの仕上げとして、防水スプレーを吹きかけていく。
エアフォース1は表面がテカテカになるくらい、ダンクはスウェードなのでわかりづらいが、色のあるモデルだと濡れているのが分かるくらいが目安だという。
ポイントとして、スプレーした後にベタベタ触るのはNGなのだそう。
手の皮脂でせっかくかけたスプレーが落ちてしまうので、移動させるときなどは、極力靴の中などを持つようにするといいそうだ。
この状態で30分、時間がない時は10〜15分ほど置き、同じ要領でスプレーを2度吹きかければクリーニング作業完了だ。
日頃からできるスニーカーケア
今回持参したスニーカーはどちらも汚れを長期間放置していたため、クリーニングにかなり時間がかかってしまった。
そこで、普段からできるシューケアについて、寺尾さんに聞いてみた。
スニーカーを綺麗な状態で保つには、やはりこまめなメンテナンスが一番の近道のようだ。
また、今回クリーニングを行わなかったインソールのケアについては、
靴の内側の汚れはあまり目に付かないが、どうしても汗などが付着してしまうため、インソールに関しても定期的にメンテナンスを行った方が良いという。
Crep Protectのシューケア用品で快適なスニーカーライフを!
今回は年末に向けたスニーカーのお手入れについて、Crep Protectの寺尾さんにお話を伺った。
Crep Protectのシューケア用品は、スムースレザーをはじめ、スウェードやヌバックなどのデリケートな素材を使用したスニーカーのクリーニングにも対応できる。
と、寺尾さんは終始優しい雰囲気で、丁寧にクリーニングについて教えてくれた。
これから各家庭で本格的に始まるであろう大掃除。
お気に入りのスニーカーをCrep Protectのシューケア用品で、ぜひお手入れしてみてはいかがだろうか。
オフィシャルHP:https://crepprotect.jp/