「PHOTON HYPERNOVA」2つの属性を持つ操られし獣「スケアクロー・クシャトリラ」の 活用法を考察について
2022年10月1日に実施される新制限の発表と並行して、2022年10月15日に発売される新拡張パック「PHOTON HYPERNOVA(フォトン・ハイパーノヴァ)」の情報が公式より続々と発表され、プレイヤーの皆様は新環境へのデッキ構成が捗る日々を過ごしているでしょう。
今回は新たなる《スケアクロー》モンスターでありながら《クシャトリラ》の名も持っている「スケアクロー・クシャトリラ」について物語の考察とカード情報から読み取れる活用法をお届けします。
新環境では《クシャトリラ》デッキが活躍するのでは? という噂も流れる中、このカードも採用される可能性が高いため、その強みに注目していきましょう。
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目次
1つの世界観で繋がる《スケアクロー》と《クシャトリラ》の関係性
ご存知の方も多いと思いますが、まずはこのカード名でありテーマである《スケアクロー》と《クシャトリラ》との関係性をお伝えしてきます。
《スケアクロー》の世界観
2022年1月に発売された拡張パック「DIMENSION FORCE(ディメンションフォース)」から登場した《スケアクロー》は、獣に類する彼らの世界「肆世壊=ライフォビア(しせかい=らいふぉびあ)」で活動しているモンスターたちのテーマです。
”頂点に君臨するリンクモンスターのスケアクロー・トライヒハートが、《スケアクロー》の獣達を従え統治している”という世界観になっており、プレイスタイルも「スケアクロー・トライヒハート」を《スケアクロー》カードで強化して戦うという世界観を反映するようなものになっています。
そんな所属名である《スケアクロー》の語源は英語でカカシを意味する「スケアクロウ」で、その由来は恐怖を意味する「スケア」とカラスを意味する「クロウ」が1つとなり、鳥類を恐れさせて寄せ付けないようにするという意味から「スケアクロウ」と呼ばれているのです。
世界観を同じくする他テーマのカード達にも、共通項として”感情”を含んだテーマ名を持っており、様々な関連性が伺えます。
この世界観の関連性は、別の機会に改めて掘り下げていきましょう。
《クシャトリラ》達の侵略
そんな《スケアクロー》の世界ですが、前回の拡張パック「DARKWING BLAST(ダークウィング・ブラスト )」で侵略者が現れる描写が展開されました。
その侵略者こそ《クシャトリラ》です。
《クシャトリラ》の軍勢により捕獲された《スケアクロー》の獣が改造され、《スケアクロー》でありながら《クシャトリラ》となったのが、このモンスターだと推察できます。
《スケアクロー》でありながら《クシャトリラ》でもあるこのカードは、運用とドラマから”どちらのデッキでも活躍できる”という二面性があるため、プレイヤーの戦い方と世界観の楽しみ方が広がっていくでしょう。
《スケアクロー》と《クシャトリラ》の両デッキで活躍できる「スケアクロー・クシャトリア」の活用法
効果の一覧を確認しながら、《スケアクロー》と《クシャトリラ》を併せ持つ本カードの性能と特性、デッキでの活用法をお伝えしていきます。
なおこの記事を執筆している2022年10月2日時点で未発売のカードであり、発売された際は効果が変わる可能性があるので、ご了承ください。
スケアクロー・クシャトリラ
種別 | 効果モンスター |
---|---|
レベル | 7 |
属性 | 地属性 |
種族 | サイキック族 |
攻撃力 | 0 |
守備力 | 2600 |
カードテキスト |
---|
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。 ②:このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。 ③:自分の「クシャトリラ」モンスターまたは「スケアクロー」モンスターが、相手モンスターと戦闘を行う場合、ターン終了時までその相手モンスターの効果は無効化される。 |
強力な各効果の考察
①の効果は相手・自分のメインフェイズに特殊召喚し、手札・墓地から「スケアクロー」か「クシャトリラ」のカードを除外する起動効果です。
効果に描かれているように“相手のターン中でも召喚可能”であることから、自陣の守備モンスターが居ないときのダイレクトアタックを防ぐための対応も可能です。
ここで重要なのは、”効果発動”の条件として、”自分の手札と墓地に対象カードがあれば発動して「スケアクロー・クシャトリラ」の特殊召喚をしたあと、対象のカードを除外する”という効果になります。
発動すれば、対戦相手があとから手札や墓地のカードを除去しようとしても、特殊召喚は先に処理されます。そのため、手札と墓地が変化しても特殊召喚することができます。むしろ、相手の妨害によって除外できるカードがなくなれば、除外しなくてもよくなります。
②の効果は、守備表示で攻撃できる特性を永続で持ちます。
この時、「スケアクロー・クシャトリラ」は守備力=攻撃力となり、2600ダメージを与えるモンスターとなるので、中堅レベルのモンスターに対しては戦闘で破壊することができます。
③の効果は、《スケアクロー》か《クシャトリア》モンスターの攻撃時に攻撃対象のモンスター効果を永続で無効にする強力な能力です。
「マシュマロン」が持つ”戦闘破壊耐性”や、《御巫》モンスターに見られる”戦闘中に発動する妨害効果”を無効にして攻撃ができるので、②と相まって便利な効果となっています。
①の効果は、《クシャトリラ》を意識した効果に、②と③の効果は、《スケアクロー》を意識した効果になっていることから、《スケアクロー》と《クシャトリラ》の異なるテーマの特性を併せ持っていることが分かるでしょう。
《スケアクロー》デッキでの戦い方
スケアクロー・トライヒハート
①の効果は、リンク召喚が必要なエースカードである「スケアクロー・トライヒハート」を召喚するために場に出すだけでなく、「スケアクロー・トライヒハート」のリンク召喚で墓地に送られた《スケアクロー》を使って、「スケアクロー・クシャトリラ」を出しやすくなるので、効果的に運用できます。
また、《スケアクロー》のモンスターたちは共通効果で、「自フィールドのモンスターゾーンに配置されている《スケアクロー》モンスターの隣か縦列に手札から特殊召喚できる」という特性があるため、連係してモンスターゾーンの構築もできます。
②の効果は、「スケアクロー・トライヒハート」の効果影響下(モンスターは強制的に守備状態になる)でも攻撃ができる優秀なモンスターであり、守備力の高さで壁となる等、複数の役割をこなせます。
③の効果は、「スケアクロー・トライヒハート」では対処が難しかった、”戦闘破壊耐性”や”戦闘中に発動する妨害効果”を無効にし、安全に戦うことができるようになります。
攻撃回数を多くすることで勝利につながる「スケアクロー・トライヒハート」の足りなかった部分を補助する大きなメリットがあることから、とても相性が良く、3枚デッキに入れることも検討できる優秀なカードです。
①の特殊召喚の際に除外するカードは、墓地で発動する罠や魔法カードの活躍、《スケアクロー》モンスターの再利用などを考えると、マイナス要素もあるため除外するカード選びは注意が必要なことも大事なポイントです。
除外するカードは、効果を使い終わった「スケアクロー・ライトハート」などの影響がないものや、重複している同名カードは1枚あれば良いことから、一方を選ぶなど丁寧なプレイングが要求されます。
《クシャトリラ》デッキでの戦い方
《クシャトリラ》の名も関するこのカードは、《クシャトリラ》デッキでも活躍が期待できます。
特に、《クシャトリラ》以外の多くのデッキにも採用される汎用性の高い「クシャトリラ・フェンリル」を使って手札に加えることができるので相性が良いです。
クシャトリラ・フェンリル
①の効果は、召喚する権利を使わず特殊召喚できる効果もさることながら、除外するカードには”種類の指定がない”ことから、魔法・罠カードも除外することができ、《クシャトリラ》の魔法・罠カードには、除外されることが発動条件のカードがあるため、効果的な展開を作れるのです。
②、③の効果は、相性こそ《スケアクロー》ほどではありませんが、アタック回数を増やしつつモンスターの効果を無効化して突破できるため、非常に便利です。
緊急時の壁としての役割や、獣の強力な戦闘力を持つこのカードは、《クシャトリラ》のデッキでも活躍すること間違いなしで、1枚は採用したいプレイヤーが多いでしょう。
まとめ
今回は、新規カードである「スケアクロー・クシャトリラ」について解説してきました。新パックの発売を2022年10月15日(土)に控え、新制限が明らかになったあとの《スケアクロー》デッキや《クシャトリラ》デッキで、今までには出来ない新しい戦法を生み出せるカードと言えます。
今後も、大会環境で良く見かけるカードが続々と登場していくので、引き続きチェックしてください!!
商品情報
商品名 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ フォトン・ハイパーノヴァ |
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価格 |
1パック(5枚入り):165円(税込) 1BOX(30パック入り):4,950円(税込) |
レアリティ |
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公式サイト | 遊戯王OCG デュエルモンスターズ |
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引用元
yugioh-card.com
権利表記
©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI