THE SNKR #05 関口メンディー GENERATIONS from EXILE TRIBE

THE SNKR
#05 関口メンディー

いつか自分の手で
スニーカーを作ってみたい

お気に入りのスニーカーをベースにゲストとスニーカーの関係性を紐解く、スニーカーダンクの新連載「THE SNKR」。
今回はGENERATIONS from EXILE TRIBEから、パフォーマー・関口メンディーさんが登場。LDH切ってのファッショニスタであるメンディーさんにとってのスニーカーとは?また今秋の気になるスニーカースタイルは?などプライベートアイテムを使って、渾身のスニーカースタイルを披露してもらいました。

Photography: Tsukuru Asada
Interview & text: Kei Osawa

スニーカーに興味を持ったのはいつ頃ですか?

そもそもオシャレに興味を持ち出したのが中学生くらいだったので、それと同じくらいのタイミングだったと思います。
アウトレットに行って、モデル名までは覚えていないですが〈NIKE / ナイキ〉のスニーカーを買ったりしていました。今でも仲良くしている幼なじみがいるんですけど、彼がスニーカーが好きでよく買い物に行ったんです。そして中学生の時に吉祥寺に『SKIT』というスニーカーショップがあるということを聞いて、品川から吉祥寺まで二人で行ったりしました。僕は品川育ちなのですが、当時の中学生にとって品川〜吉祥寺間は結構な距離でしたね。
そこでヴィンテージの〈NIKE TERMINATOR / ナイキ ターミネーター〉とか〈NIKE DUNK / ナイキ ダンク〉とかを見て、値段的にもコンディション的にも「これ履けないじゃん」とかって、二人で話していました。
今日履かせていただいた〈ダンク〉は大好きなスニーカーで、今思えばまさに当時お店で見ていたスニーカーと同年代のものでしたが、その時は特に魅力は感じていませんでした。
あと同じ頃にアメリカの黒人カルチャーに興味を持ちまして、蒲田にいわゆる”B服(B-BOYの服)”と言われるものがたくさん売っているお店に友達と一緒に買いに行ったりしました。ブランドで言うと〈KARL KANI / カール・カナイ〉や〈PLAYERZ69 / プレイヤーズ69〉、〈ECKO UNLTD / エコー アンリミテッド〉とか、そういったところです。
そういうブランドに合うシューズとなると、バッシュ系のスニーカーだったので、〈REEBOK / リーボック〉とか、スポーツブランドのボリュームのあるバッシュを履いていました。

今日お持ち頂いたスニーカーについてお聞きします。まずは〈LEVI’S / リーバイス〉コラボですね。

関口メンディー スニーカーのインタビュー写真2 関口メンディー スニーカーのインタビュー写真3

「 NIKE × LEVI’S AIR JORDAN 4 "DENIM" 」

〈ナイキ〉と〈リーバイス〉と〈JORDAN / ジョーダン〉 という大好きなブランドが3つ揃っていることと、珍しいデニムのアッパーが気に入っています。
モードやカジュアルな服装も好きなのですが、その中でも個人的にはデニムを使ったファッションがすごく好きなので、そういうシチュエーションで履いています。
フォルム的には〈ダンク〉や〈エアジョーダン1〉と同じく好きなんですけど、大事に履きすぎているせいか、登場機会が少ないんです(笑)。
デニム素材なのでブリーチ加工をしたりして、自分だけのオリジナルデザインにしようと思った時もありましたが、きっかけを逸してしまいました。周囲から「もったいない!」とよく言われるんですけど、手離す気もないのでやっちゃってもいいかなって自分では思っています。いつかきれいにブリーチできたらいいですね。

〈REEBOK / リーボック〉のこちらは珍しいですね。

関口メンディー スニーカーのインタビュー写真4 関口メンディー スニーカーのインタビュー写真5

「 REEBOK × JJJJound CLUB C 85 」

〈JJJJound / ジョウンド〉は、カナダ出身のクリエイター集団で、そのメンバーであるJustin Saunders(ジャスティン・サンダース)が手がけるブランドです。
〈リーボック〉以外では〈NEW BALANCE / ニューバランス〉ともコラボをしたりしていて、〈JJJJound / ジョウンド〉のコラボスニーカーは、かっこいいモデルが多いんです。
日本だとあまり知られていないですが、海外ではバズったりプレミアムがついたりして注目されています。このモデルも定価では買えなくなっていると思います。これはオンラインで購入しました。

ヴィンテージDUNKはいかがですか?

関口メンディー スニーカーのインタビュー写真6 関口メンディー スニーカーのインタビュー写真7

「 NIKE DUNK HIGH QK VNTG "WHITE/VARSITY ROYAL" 」

これは大人になってから好きになったと言いますか、20歳を過ぎた頃から気になりだしました。
古着やヴィンテージアイテムをよく買うようになって、デニムなどと同じようにスニーカーも歴史を紐解いていくと、85年に〈エアジョーダン〉と〈ダンク〉が発売されていたり、当時のオリジナルモデルが、ヴィンテージ好きの人たちの間で高値で取り引きされているということを知って、自分も欲しくなったんです。
それから少しずつ買うようになっていきました。やはり古着やヴィンテージアイテムを使ったファッションに合わせるとなると、新品のスニーカーももちろんかっこいいと思いますが、トータルファッション的には、良い意味で、古くてアジの出ているスニーカーの方がカッコいいと思うんです。
今は技術が進歩して、新しいものでもヴィンテージ加工がされているすごい技術もありますけど、やっぱり今とは使用している素材も違いますし、実際に年月をかけて、良い意味でアジが出てきているものとはまた違った魅力がありますよね。

普段の買い物はどうされていますか?

ネットも使いますが、普通にお店に行って買い物をするのも好きですね。買わなくてもウィンドウショッピングをするだけでも楽しいですし。
最近のトレンドがチェックできますし、何より実際に商品を手に取ったりするのが楽しいです。原宿や渋谷のショップにふらっと立ち寄ることもあります。古着屋さんにもよく行きますね。

今欲しいスニーカーはありますか?

〈ナイキ〉と、アメリカの現代アーティストであるTom Sachs(トム・サックス)のコラボスニーカー、〈TOM SACHS × NIKE MARS YARD 2.0 / トム・サックス × ナイキ マーズヤード2.0〉ですね。
去年セカンドモデルがリリースされたのですが、僕が欲しいのはファーストモデルです。宇宙飛行士のためのアイテムを追求し、サックスのデザイン感性が様々な形で融合されていてかっこいいんです。白とベージュをベースにしたカラーリングも好きです。

普段買い物をする際、どんなスニーカーを買いがちですか?

基本的には、気にせず楽に履けるものですね。例えば新品のローテクスニーカーとか、つい買っちゃいます。
ヴィンテージスニーカーだと壊れやすいですし、高級すぎても気を遣っちゃいますし。極端な話、かかとを踏んで履いても様になると言いますか、そういうスニーカーだとブランドに関係なく買っちゃいますね。

関口メンディー スニーカーのインタビュー写真8

ちなみに『スニーカーダンク』は知っていましたか?

もちろん知っていました。アプリを開けば欲しいものだらけですよね。昔は欲しいと思ったらちょっと高くても買っていたんですけど、最近はだいぶ落ち着いてきました。大人になったんだと思います(笑)。

コーディネートを決める際のスニーカーの優先順位は?

新しいスニーカーを買った時は、そのスニーカーが主役になるようにまず一番に考えます。
そのほかは、自分がその時に着たいと思ったアイテムが決まって、それに合わせるようにスニーカーを選んでいます。
今秋は、今回のコーディネートでも着させていただいたような、パーカーにデニムとか、Gジャンにデニムといった感じの、カジュアルな着こなしが気分ですね。
昔からそうなんですが最近は特に、ヴィンテージ感のある服と言いますか、アジのある感じのものがすごく好きです。職人の方が一つ一つ手仕事で仕上げたものって、気持ちが伝わると言いますか、本当にかっこいいですよね。だからスニーカーも、そういうヴィンテージとか雰囲気のあるものが好きなのかもしれませんね。

ヴィンテージ欲が深まると、そのうち時計とか家具とかにまで波及しそうですね。

時計はちょっと大変そうですね(笑)。
お仕事でもプライベートでもお世話になっているNIGO®さんは、服はもちろん、時計、家具、車、音楽、映画など、とにかく何に対しても知識が広く豊富なので、一緒にいて勉強になりますし、すごい刺激をいただいています。

メンディーさんのファッションは、良い意味でLDHっぽくない、独創的な雰囲気がありますが、その辺で思うことはありますか?

LDHに入ってからは、よく行くショップや選ぶアイテムなど、買うものがメンバーを含めてみんな似てきてしまったんです。
ある時、人と同じ格好ではつまらないなと思ったので、『Boon』や『asayan』など、90〜2000年代に人気だったファッション誌を見て、当時流行っていたものをチェックをすることで、人とは違うスタイルができるんじゃないかなと思って、自分なりに模索しました。もしかしたらそういう部分が服装に出ているのかなと思います。

関口メンディー スニーカーのインタビュー写真9

世間では”スニーカー女子”も注目されていますが、スニーカー好きの女性はお好きですか?

超イイと思います(笑)。
女性がスニーカーを履いている姿を見るだけでも(テンションが)上がりますよね。好きなものが共有できるっていいですよね。何よりお互いに楽しいでしょうし。ヴィンテージスニーカーなどは、女性からしたら理解不能だと思いますが、それをカッコよく履いている女子がいたら嬉しいですね。

最後にお聞きします。ご自身にとってスニーカーとはどんな存在ですか?

今は一人のユーザーとして楽しませてもらっている、大事なファッションアイテムの一つです。ただ今後は、デザインをしたり、ブランドさんとコラボをするなど、どんな形でもいいので、いつか自分の手でスニーカーを作ってみたいです。その時はやっぱりカジュアルに履けるローテクなものになると思います。

関口メンディー / GENERATIONS from EXILE TRIBE

せきぐちめんでぃー 1991年生まれ、東京都出身。2012年、GENERATIONS from EXILE TRIBE パフォーマーとしてデビュー。
2014年にEXILE新パフォーマーに決定し、EXILEに加入。2016年にはNIGO®、EXILE NAOTO、VERBAL、SWAYと共にヒップホップユニット「HONEST BOYZ®」としても始動。
俳優活動としてドラマ「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」、「モトカレマニア」、映画「HiGH&LOW」シリーズなどに出演。GENERATIONSと兼任しながらEXILE、HONEST BOYZ®として、またバラエティー番組に出演するなど活動の幅を広げている。

公式プロフィール:GENERATIONS from EXILE TRIBE
Instagram:@mandy_sekiguchi_official
Twitter:@mandy_s_mandy