「デニムジャケット(Gジャン)」は、20世紀にアメリカのオーセンティックブランドが確立した設計をベースに、現在も多くのプロダクトの範となっている定番のワードローブだ。特にLevi's®(リーバイス)®が開発した"1st"から"3rd"に至るモデルは、現代におけるGジャンの構造的基準となっている。本稿では、主要モデルの変遷とそれぞれの構造的な特徴を整理し、自身の着こなしに合うモデルを検討するための要点を整理する。
・1st (ファースト)
via:levi.jp
1900年代初頭から1950年代前半まで生産されていた初期モデル。左胸のみに配されたシングルポケットとフロントのプリーツ、背面のシンチバック(尾錠)が構造上の大きな特徴だ。着丈が短く、身幅にゆとりを持たせたボックスシルエットは、昨今の「短丈・ワイド」なトレンドとも親和性が高く、武骨でクラシックな空気感を重視するスタイルにおすすめ。
・2nd (セカンド)
via:levi.jp
1stの基本設計をベースに、1953年に利便性を追求して登場したモデル。胸ポケットを左右対称のダブル仕様に変更し、背面もシンチバックからサイドのアジャスターボタンへと移行させることで、より実用性を高めたワークウェアの形へと整理されている。初期型譲りの無骨なボックスシルエットを維持しつつ、左右のバランスが整ったことでフーディー等との重ね着も収まりが良い。多様なインナーに対応できる高い汎用性は、ワードローブの主軸として機能するはずだ。
・3rd (サード)
via:levi.jp
1962年に登場し、現在のデニムジャケットの基本形となったモデル。胸元のV字状の切り替えと立体的な裁断が特徴で、ワークウェアからファッションアイテムへと移行した時期の設計だ。身体に沿うスリムなラインと、やや長めに設定された着丈により、クリーンなスラックスとも相性が良い。スマートな印象を優先するのであれば、この3rdタイプが有力な選択肢となる。
おわりに
デニムジャケットは、各モデルのシルエットの特性を知ることで、自身のスタイルに合う一着が見えてくる。ワイドパンツに合わせる1st、実用性を取る2nd、あるいはクリーンに着こなす3rd。どの型が今の気分に馴染むか、スニダンのラインナップから各年代のモデルを比較し、条件に合致する一着を検討してみてはいかがだろうか。