「Carhartt WIP(カーハートWIP)」が持つタフな空気感に、「sacai(サカイ)」らしいハイブリッドの美学が溶け合う。今季の26SSコレクションは、無骨なワークスタイルを軽やかに解体し、モダンなエレガンスへと昇華させた傑作揃いだ。今回は、スニダンFLAGSHIP STOREが厳選した注目アイテムを紹介。スタッフによる試着レビューを通し、手に取らなければ分からないサイズ感や独創的なギミックを紐解いていく。
※着用モデル:スニダンフラッグシップ原宿の店長、糸井さん(身長175cm・体重64kg)
【sacai x Carhartt WIP Nylon Twill x Duck Blouson / Duck Pants "Black" 着用サイズ:3 】
まず紹介するのはブルゾン。一見するとカーハートらしいタフな佇まいですが、袖を通して驚くのは圧倒的な軽さと薄さです。MA-1を彷彿とさせるミリタリーな空気感をまといつつ、驚くほど軽やかな羽織り心地が魅力です。
身幅がたっぷりあるので、サイズダウンしてインナーに忍ばせるのも賢いですが、個人的にはやっぱりオーバーサイズで着るのが正解かなと。カーハート単体では絶対に出せない、サカイらしい遊びの効いたこのシルエットが最高にかっこいいです。
また、Wジップ好きにはたまらないのが、開閉具合でシルエットを自在に崩せる点。ジップには程よい手応えとホールド感があり、狙った位置でピタッと止まってくれるので、ニュアンス作りも思いのままです。
次に紹介するのは、ダブルニーをベースにしたダックパンツ。実は今回のラインナップの中でも、個人的に一番推したいのがこれ。かなりの極太シルエットながら、裾にかけてのラインがとにかく綺麗なんです。ワタリの太さに対してお尻周りはスッキリ小さめに設計されているため、野暮ったさがありません。
ウエストにはサカイのシグネイチャーであるベルトディテールがあり、タックインするだけで表情がガラリと変わります。このシルエットを活かすなら、トップスは短丈がベスト。足元はスニーカーも良いですが、ウエスタンブーツやティンバーランドでボリュームを持たせるのが今の気分ですね。
【sacai x Carhartt WIP Cotton Jersey Hoodie "Black" 着用サイズ:3 】
最後に紹介するのはフーディー。全体的にゆったりとしたリラックスフィットですが、着てみると意外なほど軽やか。 この適度な肉感のおかげで、オーバーサイズでも着膨れせず、綺麗なドレープが生まれます。
トレンドのWジップ仕様も嬉しいポイント。インナーを見せたりシルエットを調整したりと、機能性とデザインを両立した外せないディテールです。
さらに面白いのが、デトロイトジャケットの要素を合体させたフロントの二重ポケット。この捻りの効いたギミックこそコラボの醍醐味ですね。フードはやや小ぶりな設計なので、被ってボリュームを出したい時は、首元のジップを少し開けて調整してみてください。
おわりに
今回紹介したアイテムは、いずれも「カーハートWIP」の質実剛健なヘリテージを継承しつつ、26SSという時代を象徴する「サカイ」の革新的なDNAを色濃く反映した名品ばかりである。各アイテムが放つ独創的なギミックをどう着こなすか、その想像を膨らませることこそファッションの醍醐味である。自分だけのスタイルを完成させる特別な一着を、ぜひ店頭やオンラインで体感してほしい。