「COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)」はハードルが高いブランドだ。妥協なきクリエイションを追求し続けるがゆえに、そのピースは時に難解。袖を通すのをためらわせるほどの緊張感をまとったアイテムも数多い。そんな同ブランドの歴史において、2018年にローンチされた新たなラインが「CDG(シーディージー)」だ。
「コムデギャルソン」の足跡をロゴという記号に凝縮して表現するそのラインナップには、計算されたタイポグラフィの魔力が宿っている。今回は、ギャルソン入門としてもピッタリな「シーディージー」のおすすめアウターを紹介していく。
3連ロゴや反転デザインまで。シンプルなロゴが引き立つ多彩なグラフィックが魅力
via:cdgcdgcdg
「シーディージー」の展開において核となるのは、ブランド名を冠したロゴの多彩な表現だ。定番のコーチジャケットやフーディーでは、アイテムごとにロゴのスケールや配置をアレンジすることで新たな表情を引き出している。CDGのロゴを3段でリズミカルに配置したタイプや、反転させて組み合わせたタイプなど、そのバリエーションは実に豊富。もちろん、シンプルにフロントに配置したのみのデザインも展開している。
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一方、同ブランドの足跡を象徴するロゴデザインとして注目したいのが、1986年のパリコレクションにて実際にスタッフが着用していたユニフォームを原型としたシリーズだ。特にキュプラ素材の光沢感が際立つブルゾンやスタッフコートは、歴史的な文脈とロゴの記号性が融合したアイテムと言える。"ギャルソン愛"を背中に背負うのであれば、併せてチェックしておくべきだろう。
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アルファ、ノースフェイス、ステューシーetc. CDGの感性と共鳴するコラボレーションにも注目
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外部パートナーとの共作においても、CDGのロゴは重要な役割を担っている。特にミリタリーの旗手「アルファ(Alpha)」との継続的なパートナーシップは、アイテムラインナップの中核だ。無骨なライナージャケットやMA-1に施したロゴプリントは、固定化されたミリタリーアイテムのイメージを新たに塗り替える行為でもある。
それ以外では、2026年2月にコラボ第3弾をリリースした「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の存在も外せない。両者のロゴを鏡合わせにしたミラーロゴを採用したコーチジャケットやフーディーは、機能性とデザインが見事に交差。ほかにも「ステューシー(Stussy)」や「ベター(Better)」など海外を代表するストリートブランドの面々とも、それぞれのロゴを媒介にした共鳴を続けている。コラボの醍醐味を存分に味わえるアイテムの数々にもぜひ注目してほしい。
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おわりに
コムデギャルソンの深遠な世界へ踏み出す際、「シーディージー」は最も身近な頼れる案内人になってくれるはず。数々のラインを同時並行で展開するコムデギャルソンの中でも、シンプルなロゴの力強さをストレートに打ち出す同ラインは、現代のストリートにおけるひとつの正解だ。まだ手に取ったことがないという方は、モードの緊張感とストリートの軽快さを両立させた一着にぜひ袖を通してみてほしい。