2026年2月8日、世界中が固唾を飲んで見守った第60回スーパーボウルのハーフタイムショー。圧倒的なパフォーマンスとともにベールを脱いだのは、バッド・バニー氏にとって初となる完全オリジナルのシグネイチャーモデルであるBadBo 1.0だ。これまでの「adidas(アディダス)」とのパートナーシップでは、フォーラムやキャンパスといった既存モデルのアレンジが中心だったが、今回はついにゼロからのデザインとなるモデルをリリース。世界を熱狂させたステージの足元を飾った最新作をチェックしつつ、ストリートを席巻してきた歴代のコラボモデルも振り返ってみよう。
ラテン文化の抵抗の象徴? 最新作「BadBo 1.0 "Resilience"」の魅力とは
今年のハーフタイムショーにてバッド・バニー氏が主導した13分間は、自身が属するラテン文化のアイデンティティを世界に向けて強烈に示すステージだった。バッド・バニー氏自身はソロ楽曲において一貫してスペイン語で歌唱。英語圏最大の祭典において、自国語を貫いた不屈の姿勢はドナルド・トランプ氏からの「誰も一言も理解できない、アメリカへの侮辱だ」という激しい批判を招いた。しかし、その批判さえも彼が足元に宿したメッセージを際立たせるものだったのかもしれない。
via:adidas.com
最新作のモデル名に冠した「Resilience(レジリエンス)」という言葉は、物理学における"弾性(外力による歪みを跳ね返す力)"の意味から転じ、"逆境からの回復、再生"を指す。シンプル極まりないオールホワイトのカラーウェイは、新たなフェーズに突入した彼本人の自信の表れだろう。毛羽立ったスウェードとヌバックの対比が際立つデザインは、履き込むうちに付着する汚れもサマになる。政治的な論争すらも、前進の糧にする彼のアティチュードを感じながら足を通したくなる一足だ。
バッド・バニー × アディダスコラボの過去作もチェック!
バッド・バニー氏とアディダスのパートナーシップを振り返ると、今回のBadBo以外も名作揃いだ。パフォーマンスモデルであるアディゼロと、アディダスが誇る名作アーカイブのSL 72をドッキングさせた意欲作アディゼロ SL 72や、トゥ先のデザインにさりげなく変化を付けたガゼルインドアは、カラバリがリリースされるたびに話題になる人気モデルだ。遊び心のあるオーバーレイのデザインが目を引くCLレスポンスや、シューズ下部に波型のマッドガードを加えてアレンジしたキャンパスなどの過去作にも改めて目を向けてみてほしい。