ついに、ストリートシーンの「二大巨頭」が手を取り合う。藤原ヒロシ氏率いる「Fragment(フラグメント)」と、ストリートの最重要拠点「UNION(ユニオン)」。これまで数々の伝説を築いてきた両者がタッグを組み、Nike Air Jordan 1(ナイキ エアジョーダン1)を再構築するという、衝撃のニュースが舞い込んだ。日米のストリートカルチャーを牽引してきた両者のコラボということで、スニーカーヘッズの間では早くも「2026年のベストキックス候補」として大きな期待が寄せられている。
今回は、2月にリリース予定の最新モデルの詳細に加え、そのルーツとも言えるフラグメント / ユニオンそれぞれの歴代エアジョーダン1アーカイブを振り返ってみよう
2026年の主役。Fragment × UNION × Nike AJ1の全貌に迫る
スニーカー史にその名を刻むであろう今回のプロジェクト。現在、3つの異なるカラーウェイが発表されており、どれも両ブランドのアイデンティティが色濃く反映された仕上がりとなっている。
【2/8発売】Fragment × UNION × Nike Air Jordan 1 Retro High OG SP "Black/White"
via:tune.kr
まず注目したいのが、2014年の伝説的モデル「Fragment × AJ1」のカラーブロッキングを彷彿させる"Black / White"だ。質感の高いホワイトとブラックのレザーアッパーを採用し、ヒールサイドにはフラグメントを象徴する「サンダーマーク」を刻印。さらに、アンクル部分にはユニオンコラボの証である「UN/LA」のピスネームを、フラグメントを象徴するブルーで配しており、シンプルながらも堂々たる風格をまとっている。ユニオンらしい再構築の美学と、藤原ヒロシ氏が得意とするクリーンな美学が融合した、まさに「究極の1足」と言えるだろう。
【2/27発売】Fragment × UNION × Nike Air Jordan 1 High OG "Varsity Red/Sport Royal"
via:SBD
続いては、鮮やかなマルチカラーが目を引く"Varsity Red/Sport Royal"。こちらはAJ1のアイコニックなカラーであるバーシティレッドとスポーツロイヤルをヒールやアンクル、アウトソールへあしらった遊び心あふれる一足だ。ユニオンが得意とするヴィンテージライクな加工やステッチワークが、フラグメントの洗練されたカラーパレットと調和。圧倒的な存在感を放ちつつも、ベースやオーバーレイのオーセンティックなカラーリングにより奇抜になりすぎない絶妙なバランスを実現している。スタイリングの核となり、ストリートの視線を集めること間違い無しだろう。
【発売日未定】UNION × Fragment × Nike Air Jordan 1 High OG "Black/Navy"
via:SBD
さらに、発売日は記事執筆時点でアナウンスされていないが、新たなラインナップとして"Black/Navy"の登場も期待されている。ウィングロゴや履き口にネイビーを採用しつつ、ブルーのベースにブラックのオーバーレイを組み合わせたシックな装いの本作。アンクル部分に毛足の長いスウェードを配し、ステッチや「UN/LA」のピスタグへはホワイトを採用することで、先の2足より「大人のストリート」を感じさせる落ち着いた印象となっている。ほかの2モデルとは異なる素材使いやフラグメント然とした配色など、早くも争奪戦の予感が漂っている。
伝説の系譜。FragmentとUNION、それぞれの名作AJ1たち
今回のトリプルコラボを語る上で、これまでに両者が生み出してきたエアジョーダン1の歴史を振り返ることは欠かせない。ここでは、今のスニーカー市場でも屈指の人気を誇るアーカイブを紹介する。
Fragment × Nike Air Jordan 1 Retro High OG "Black/Sport Royal/White"
今なお「青黒白」のエアジョーダン1として頂点に君臨する2014年発売モデル。藤原ヒロシ氏がAJ1の「Black Toe(つま黒)」に着想を得て、自身のシグネイチャーカラーであるロイヤルブルーを落とし込んだ一足だ。ヒール部分のサンダーロゴなどアレンジを加えつつも、1985年当時のオリジナルAJ1を再現したシルエットなど、原点へのリスペクトも感じられる。リリースから10年以上経った今でも二次流通市場で高値で取引されている。
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 High & Low OG SP "Military Blue"
ヒップホップシーンの至宝、トラヴィス・スコット氏を交えた本作は、フラグメントの象徴であるブルーと、スコット氏の代名詞である「逆スウッシュ」が融合。ハイカットモデルでは、上記2014年モデルのカラーブロックを継承しつつ、重厚感のあるセイルカラーのミッドソールがヴィンテージ感を演出、一方のローカットモデルは、ホワイトを基調としたクリーンなアッパーにブルーが映えるつま黒スタイルを採用している。
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 Low OG "Sail/Military Blue"
エアジョーダン1の40周年という2025年の記念すべき節目に登場したトリプルコラボモデル。前述の"Military Blue"を継承しつつも、リバーススウッシュのカラーリングを前作のブラックから一新し、今作では外側に鮮やかなミリタリーブルー、内側にクリーンなホワイトを配して、よりクリーンかつコントラストの効いた印象に仕上げている。ヒールには引き続き「Cactus Jack」と「サンダーロゴ」が刻印されているのも見逃せないポイントだ。
UNION × Nike Air Jordan 1 Retro High OG NRG "Storm Blue/Varsity Red"
両者の初コラボとなった本作。異なるカラーのAJ1を繋ぎ合わせたようなデザインや途中で色が切り替わるシューレースなど、その特異な仕様はスニーカーシーンに衝撃を与えた。なお、本作の初お披露目は2018年にアメリカで開催された「ローズボウル フリーマーケット」。ユニオンとは名乗らずダミーのブースを出店し、80ドルでサプライズ販売され、多くの来場者がブート品だと勘違いしたという。そのような背景も込みでストリートシーンの記念碑的一足と言えるだろう。
UNION × Nike Air Jordan 1 Retro High OG NRG "Varsity Red/Wolf Grey"
こちらはエアジョーダン1の中でも屈指の人気を誇る"つま黒"こと"Black Toe(ブラックトゥ)"を採用し、アンクル部分には静謐な空気をまとうウルフグレーをあしらった、どこか気品漂うカラーウェイだ。ミッドソールが経年変化したような、やや黄色みがかったカラーなのもこだわりが感じられるポイント。なお、本作も"Storm Blue/Varsity Red"同様、2018年のローズボウル フリーマーケットにて初お披露目されている。
UNION × Nike Air Jordan 1 Retro High OG "Chicago/Shadow"
UNION × Bephies Beauty Supply × Nike Air Jordan 1 High OG "Summer '96"
ユニオンのオーナー、クリス・ギブス氏の妻、ベフィ・バーケット氏が手掛ける「べフィーズビューティーサプライ」との共同プロジェクトとして誕生。最大の特徴は、90年代の名作「エアフットスケープ ウーブン」を彷彿させる、アッパーを一周する大胆な編み込み(ウーブン)デザインだ。既存のAJ1のフォルムを解体し、独自のディテールを組み込む、ユニオンの集大成とも言える芸術的な仕上がり。
おわりに
Fragmentの「静」と、UNIONの「動」。相反するようでありながら、ストリートの本質を突き詰める両者の感性がAJ1というキャンバスで交わる2026年。今回紹介した"Black/White"と"Varsity Red/Sport Royal"に関しては、すでに国内展開も確定。さらには重厚な"Black/Navy"の存在も相まって、2020年代のスニーカー史における最大のハイライトとなることはもはや疑いようがない。
スニダンでは今後も、抽選方法や国内の販売店舗情報をリアルタイムでアップデートしていくので、この歴史的な瞬間をお見逃しのないように。