2026年1月31日、日本を代表するセレクトショップであるBEAMS(ビームス)の創業50周年を記念した特別なアイテムがビームスの店頭に並んだ。その名は「JAPANORAK(ジャパノラック)」。
同作は、2010年に「Polo Ralph Lauren(ポロ ラルフローレン)」が数量限定でリリースしたモデルの復刻だ。2次流通市場で幻とされてきた一着が、16年の歳月を経て再び世に出た背景には、ビームスが同ブランドと積み重ねてきた実直なパートナーシップがある。最新のジャパノラックを入り口に、両者の歩みを改めて振り返ってみよう。
ビームス50周年の軌跡を祝う、最新作ジャパノラックの魅力とは?
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古き良きウィンタースポーツから着想し、現代的にアップデート
そもそもジャパノラックが着想源にしているのは、1930年代のウィンタースポーツウェアだ。1930年代はスキーや登山が近代スポーツとして確立され、防風性に優れたプルオーバー型のアノラックが普及していった時代でもある。吹雪の侵入を防ぐために首元を深く覆う設計や、フロントの巨大なマップポケット、タフな使用に耐えうる堅牢なメタルバックルなどのディテールは、当時の山岳部隊や冒険家たちが愛用したギアとしての機能美を再現。右袖の"18 klm"スタンプも、当時のクロスカントリーの競技距離やコースを彷彿させるディテールだ。
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古き良きウィンタースポーツの文脈を踏まえるのみだけでなく、素材には撥水性と耐久性を備えた高密度ファブリックを採用。現代で使いやすい仕様にアップデートしているのもポイントだ。2010年のオリジナルはポロ ラルフローレン側からのリリースだったが、今回はビームスの50周年を記念した「別注アイテム」として復刻。ポロ ラルフローレンが過去のアーカイブを他社名義の別注として復刻させるのは極めて異例と言っていいはずだ。2019年にはじめてのコラボとなったクレイジーパターンのコレクションにはじまり、90年代に使用されていたショッパーから着想した「Navy and Gold Logo Collection」や、ポニーロゴを左から右に移動させた「The Polo Big Collection」など、ポロ ラルフローレンの歴史を理解した上で再定義を続けてきたビームスだからこそ、今回のジャパノラックの復刻を果たせたのだろう。
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伝統をアレンジするビームスの"編集力"に改めて注目!
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両者の歩みを振り返ると、その別注プロジェクトは2019年に幕を開けている。全方向からポニーロゴが見えるクレイジーパターンのコレクションや、90年代に採用されていたネイビーのショッパーのデザインに着目したコレクションは大きな話題を呼び、継続的に展開されるパートナーシップの礎となった。他にも、通常は左胸に付くポニーロゴを右胸に移動したポロシャツやボタンダウンシャツ、同ロゴを上下にダブルで刺繍したソックスなど、ラルフローレンの象徴ともいえるモチーフに遊び心を加えたアイテムを多数リリースしてきた。ビームスとポロ ラルフローレンが築いてきた「絆」が感じられる過去作にも、ぜひこの機会に注目してほしい。