日本が世界に誇るモードの旗手「sacai(サカイ)」と、ワークウェアの本質を現代に受け継ぐ「Carhartt WIP(カーハート WIP)」。 一見すると対極に位置するように思える両者だが、その根底には「日常」と「様式」に対する深い探究心という共通項がある。2023年の鮮烈なデビュー以来、発表されるたびに完売を繰り返すこのコラボレーションは、単なるブランドネームの掛け合わせに留まらない。カーハート WIPのタフな実用性を、サカイの独創的な再構築によって芸術的な域へと昇華させているのだ。本記事では、2026年2月6日よりリリースされる待望の最新作の詳細から、現在もなお語り継がれる過去の名作アーカイブまでを一挙に紹介する。
About:sacai & Carhartt WIP
via:sacaiofficial
sacai(サカイ)
1999年にデザイナー阿部千登勢氏によって設立。「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに、既存のアイテムを解体し、異なる素材やパターンを組み合わせる「ハイブリッド」の手法を確立した。世界中のバイヤーやジャーナリストから「唯一無二」と評される、日本が誇るモードブランドである。
Carhartt WIP(カーハート WIP)
アメリカの老舗ワークウェアブランド「Carhartt(カーハート)」をベースに、ヨーロッパで誕生したカジュアルライン。タフなダック生地やトリプルステッチといったワークウェアの本質を継承しつつ、現代的で洗練されたシルエットへとアップデートを遂げた。音楽やスケートボードといったサブカルチャーに深く根差しているのが特徴だ。
【最新作】sacai × Carhartt WIP SS26 collection
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2026年2月6日よりリリースされるコラボ第4弾は、ワークウェアに「テーラリング(仕立て)」の要素を色濃く反映させた、よりエレガントな仕上がりが特徴だ。サカイのシグネイチャーであるオーバーコート、テーラードジャケット、MA-1をベースに、カーハートWIPのデトロイトジャケットやシベリアンコートなどの名作たちの要素をミックス。両ブランドのアイデンティティを結集することで、ハイブリッドの美学を体現した。また、全体に控えめなコントラストステッチを施し、一部アイテムにはカーハートのルーツであるコーデュロイの襟などを反映しているのも特徴だ。コレクションは全9型で、ブラック、ベージュ、新色のブルー、アイボリーの4色で展開する(※ベージュはsacai公式オンラインストア限定カラー)。
【過去作】これまでの名作アーカイブを一挙に紹介
sacai × Carhartt WIP 23FW collection
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伝説の始まりとなった記念すべきファーストコラボレーション。ミシガンコートとMA-1を融合させたハイブリッドジャケットは、リセール市場でも今なお高値で取引されるマスターピースである。
sacai × Carhartt WIP 24SS collection
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ワークの無骨さをサカイ特有の繊細なレイヤードで中和し、日常着としての完成度を高めた第2弾コレクション。パステルカラーのダック生地や、透け感のある素材をドッキングしたショーツなど、軽やかなワークスタイルを提示した。
sacai × Carhartt WIP 25FW collection
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2025年秋に展開された第3弾。異素材ミックスの真髄が発揮された重厚なラインナップが揃った。特に、レザージャケットや、ボア素材をライニングに配したデトロイトジャケット、ミリタリー要素をミックスしたコートが話題を呼んだ。
おわりに
「日常の再定義」と「普遍的タフネス」という、一見すると対極にある哲学が共鳴したサカイとカーハート WIPのコラボレーション。無骨なダック生地に宿る機能美と、緻密な計算に基づいたハイブリッドな造形美。その融合が生み出すプロダクトは、袖を通すたびに新たな発見と高揚感を与えてくれるはずだ。新作コレクションの発売を楽しみに待とう。