2026年1月に開催されたピッティ・イマージネ・ウオモ(イタリアのフィレンツェで1月と6月の年2回開催される、世界最大級のメンズファッション展示会)において、会場で存在感を放っていたのは「ローファー」だ。特にアメカジベースのボトムスに、あえて端正な革靴を添えるスタイルが、今再び新鮮に映る。本稿では、ローファーが再評価される背景やその起源を紐解くとともに、今チェックすべき主要モデルを整理して紹介する。
そもそも「ローファー」とは?その意外な起源
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「Loafer(ローファー)」という言葉には、英語で「怠け者」や「放浪者」という意味が含まれている。これは靴紐を結ぶ手間を省き、スリッポンのように容易に脱ぎ履きができる構造に由来する名称だ。
原型は1930年代初頭にまで遡る。ノルウェーの農夫たちが愛用していた作業靴(モカシン)がイギリスやアメリカへと渡り、現在の形のベースが築かれたと言われている。その後、1950年代に入るとアメリカの学生たちの間で、サドルの切り込みに1セント硬貨(ペニー)を挟むスタイルが流行した。これが「ペニーローファー」として定着し、アイビーリーグを象徴する制服的な存在へと昇華していった歴史を持つ。
現代的なローファーの履きこなし
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今回のピッティ・イマージネ・ウオモでは、ドレススタイルはもちろん、デニムやチノパンをはじめとするさまざまなボトムスにローファーを合わせる構成が目立った。スニーカーとは異なる革靴特有の質感が装い全体を引き締めるローファーは、その汎用性の高さも相まって現在の足元における重要な選択肢となっている。
おすすめローファー
おわりに
クラシックな足元が改めて注目された今回のピッティ・イマージネ・ウオモ。歴史あるローファーを今の感覚で取り入れるスタイルは、2026年の有力な選択肢だ。自身のスタイルに寄り添う一足を選ぶことが、日々の装いをより確かなものにするきっかけになるだろう。