2001年に「99x」シリーズの第8弾として登場した「New Balance(ニューバランス)」の991。ブランドの伝統と革新が融合したこのモデルは、誕生から25年という節目を前に、流行に左右されない「本物志向」の一足として改めてその価値が見直されている。なぜ991は、これほどまでに長く、深く愛され続けているのだろうか。本記事では、その歴史と人気の理由、そして今注目すべきモデルを紹介していく。
25周年を迎えるニューバランス991が「一生モノ」と呼ばれる理由
via:atmos_japan
1. ハイテクへの転換点と「Made in UK」の誇り
991は、1982年に始まった「1000点満点中990点」を標榜するシリーズの流れを汲み、21世紀の幕開けと共に誕生した。前作990v2の意匠を継承しつつ、ミッドソールのデザインを一新。衝撃吸収材ABZORBを、踵だけでなく前足部にも初めて視認できる形で搭載したことは、当時のスニーカーシーンにおける技術の進歩を象徴する出来事だった。 また、900番台の多くがアメリカ製である中、991はイギリスのフリンビー工場で生産される「Made in UK」を象徴するモデル。英国の熟練した職人による高いクラフトマンシップと上質なピッグスキンスウェードの使い方は、このモデルを単なるスポーツシューズを超えた「大人のための逸品」へと押し上げている。
2. タイムレスな美学:クリエイターを魅了するシルエット
991は、Appleの創設者スティーブ・ジョブズ氏が愛用したことで知られる「992」の先代モデルにあたり、99xシリーズが「ハイテク化」を推し進めた重要なステップとして位置付けられている。無駄を削ぎ落とした機能美は、世界中のクリエイターやファッショニスタから「インテリジェンスを感じさせる一足」として支持を集めてきた。 その魅力は、ボリューム感のあるソールと、スマートで流線的なアッパーシルエットが織りなす「絶妙なバランス感」にある。後継モデルに比べてつま先がシャープで、サイドの「N」ロゴが小ぶりにデザインされているため、カジュアルなデニムから上品なスラックスまで、あらゆるスタイルに自然に馴染む普遍性を備えている。
3. 機能性の追求と「v2」へのアップデート
歩きやすさにおいても、991は一線を画す。適度な硬さを持つミッドソールは、長時間の歩行でも疲れにくい安定感を提供し、耐摩耗性に優れたNduranceアウトソールが長寿命を支えている。 この完成されたデザインは、2023年にさらなる高みへと到達した。初のアップデートモデルとなる「991v2」の登場だ。オリジナルのルックスを尊重しつつ、最新の反発弾性素材FuelCellを搭載。20年以上の時を経て、履き心地はより柔らかく、現代的なスペックへと劇的な進化を遂げた。
4. 2026年、25周年のアニバーサリーイヤーへ
そして2026年、991は誕生から四半世紀(25年)という大きな節目を迎える。ニューバランスにおいてアニバーサリーイヤーは特別な意味を持ち、ファンやコレクターの間ではこの節目を記念した新たなカラーや、限定エディションの登場に期待が寄せられている。 20周年(2021年)の際には、当時の仕様を忠実に再現した「アニバーサリーパック」が大きな話題となったが、25周年では「Made in UK」の誇りをさらに象徴するような、特別なクラフトマンシップが反映されたモデルの登場が待たれるところだ。
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おわりに
ニューバランス 991は、単なるスニーカーという枠を超え、持ち主のスタイルに寄り添い続ける「道具」としての美しさを備えている。2001年の誕生から四半世紀。テクノロジーが進化しても、イギリスの工場で一足ずつ丁寧に作られるその温もりと、普遍的な機能美は変わることはない。手にしたその日から、また次の10年、20年と一緒に歩んでいける「一生モノ」として、ぜひ991の世界を体感してみてほしい。