スニーカーシーンにおいて、これほどまでに「知性」と「クラフトマンシップ」を感じさせる一足があるだろうか。 2026年、「New Balance(ニューバランス)」が誇る伝説的モデル「992」が、誕生から20周年という大きな節目を迎える。さらに今年は、ブランド創立120周年というダブルアニバーサリーイヤーだ。今、再び世界中のファンの視線が注がれている992。なぜこのモデルはこれほどまでに愛されるのか。その歴史的背景と、語り継がれる名作カラーを一挙に紹介する。
なぜ「992」は特別なのか。伝説のモデルが持つ歴史、機能、そして唯一無二のデザイン
1. 2026年は「992」にとって運命的な1年
1906年にボストンでアーチサポートインソールの製造メーカーとして誕生した「ニューバランス」。2026年は、そのブランド創立120周年という歴史的な年だ。 実は992というモデル自体、2006年にブランド創立100周年を記念して誕生した特別な存在だった。それから20年。120周年という再びの大きな節目に、992がアニバーサリーの主役として返り咲くのは、まさに運命的と言える。
2. スティーブ・ジョブズ氏が証明した「ノームコアの真髄」
992を語る上で欠かせないのが、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏の存在だ。 彼は晩年のプレゼンテーションにおいて、黒のタートルネック、リーバイス501、そして足元にはグレーのニューバランスを合わせるスタイルを「制服」として貫いた。彼が991から履き継ぎ、最後に辿り着いたのがこの992である。一切の妥協を許さない完璧主義者の彼が、毎日履く「道具」として選んだこの靴は、飾り立てない美しさと、一日中立ち仕事をしても疲れない圧倒的な機能性を備えている。
3. 992を形作る「3つの神髄」
・① 衝撃吸収の極み「ABZORB SBS」:ミッドソールには、衝撃吸収材「ABZORB」をさらに進化させた「ABZORB SBS」を採用。抜群のクッション性と反発弾性を兼ね備え、「雲の上を歩く」と称される特有の履き心地を、より高い次元で実現している。
・② 職人の誇り「Made in USA」:992は、アメリカ国内の工場で熟練の職人たちによって生産されている。ヒール部分に刻まれた「USA」の文字は、ブランドの誇りと高い品質の証。ピッグスキンスウェードとメッシュが織りなす複雑なレイヤードデザインは、まさに工芸品の趣だ。
・③ 控えめな美学「スモールN」:サイドの「N」ロゴが、他のモデルに比べてやや小ぶりに設計されている。この控えめなロゴ配置が、ボリューム感のあるソールと絶妙なバランスを生み出し、大人のカジュアルスタイルにふさわしい上品さを醸し出している。
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おわりに
ニューバランス 992は、単なる流行のアイテムではない。そこには、ボストンの職人たちが守り続けてきた伝統と、本質を求める美学が共存している。 2026年、誕生20周年を迎えた今、この靴を手に取ることは、ブランドが120年かけて築き上げた歴史を履くということでもある。自分にとって本当に価値のあるものを選び取るという体験を、ぜひこの特別なアニバーサリーイヤーに味わってみてほしい。