1994年の創業以来「Supreme(シュプリーム)」は単なるスケートブランドやファッションブランドの枠を超え、現代文化のキュレーターとしての地位も築いてきた。その象徴とも言えるのが、音楽史を彩ってきたミュージシャンたちとのコラボレーションだ。25FWのマイケル・ジャクソン氏やウータン・クランとのコラボ作も記憶に新しい。本記事では歴代のアーティストコラボの中でも特に語り継ぐべき名作をピックアップ。単なるアーティストグッズではなく、シュプリームのキャンバスでストリートにおける新たなマスターピースへと昇華されたアイテム群を振り返ってみよう。
ストリートを象徴するヒップホップコラボ
Supremeのアイデンティティを語る上で、ヒップホップとの親和性は欠かすことのできない絶対的な要素だ。ブランドが創業した1990年代は、今なお語り継がれる伝説のラッパーやクルーが誕生し、活躍した時期でもある。そして、シュプリームのデザイン手法は、しばしばヒップホップのサンプリングに例えられることもある。シーズンの開幕を告げるフォトTから、真冬のストリートでも一際輝くアウター類まで、ブランドの歴史に深く刻まれた伝説的なコラボレーションの数々を見ていこう。
ロック、ジャズ、ポップス…。ジャンルの境界を越える共鳴
シュプリームの多層的な魅力を形作るのは、ヒップホップだけではない。ロックの反骨精神から、ジャズが持つ孤高の芸術性、さらにはポップアイコンが放つ圧倒的な輝きまで、彼らはジャンルの壁を軽やかに飛び越え、音楽史の断片をファッションへと変換してきた。"キング・オブ・ポップ"マイケル・ジャクソン氏との邂逅や、ロック界の至宝ニール・ヤング氏をモデルに起用したフォトT。これらは単なるノスタルジーではなく、既存のルールに縛られず新時代を築いてきた"革命家たち"への最大のリスペクトの現れでもある。ここでは、ストリートの枠組みを拡張し続ける、レジェンドたちとの至極のアーカイブを振り返っていく。
おわりに:ストリートに刻まれる、終わらない音楽の鼓動。
1994年の創業以来、シュプリームはスケートボードを軸に、アートや映画、スポーツなど多様なカルチャーを独自の視点で編集し続けてきた。その中でも音楽アーティストとの共作は、時代の音をアーカイブし、ストリートの感性と共鳴させるための重要な「表現」の一つである。本記事で紹介した名作たちは、各時代を象徴するアーティストたちの美学を、日常のユニフォームへと昇華させた結晶といえるだろう。次はどのレジェンドの「音」が、シュプリームと共に新たな歴史を刻むのか。その瞬間を、我々は再び熱狂の中で迎えることになるはずだ。