【ポケカ】「ニャース P [SV-P 192]」の真贋鑑定のポイントは? 本物と偽物の見分け方について
『ポケモンカードゲーム』(以下、ポケカ)の「ニャース P [SV-P 192]」の相場上昇に伴い、FAKE品がフリマアプリなどの二次流通市場で出回っている。
その背景には、近年、ポケカにおける"AR"(アートレア)仕様のカードが全体的に価値を上げてきた流れがある。加えて新弾「ロケット団の栄光」の発売によって、"ロケット団"関連カードへの注目度も高まった。これらが相乗効果となり、価格上昇を後押ししている。
そこで今回は、「ニャース P [SV-P 192]」のREALとFAKEの見分け方を詳しく解説していく。なお、ここで紹介する鑑定ポイントは特定のFAKEの特徴であり、すべてのFAKEに当てはまるわけではない点に注意してほしい。
目次
「ニャース P [SV-P 192]」とは?
「ニャース P [SV-P 192]」は、2024年11月22日に発売された「スタートデッキ Generations スペシャルバトルセット」に封入されているプロモーションカードだ。
発売当初はそれほど注目されていなかったカードだが、2025年の年明けごろから注目度が上がっていき、相場も上昇。
現在「ニャース P [SV-P 192]」は、それ自体価値が高いだけでなく、封入された「スタートデッキ Generations スペシャルバトルセット」が、定価4,620円のところ、約1万円で取引されるなど、BOX自体の価値を押し上げる要因にもなっている。
ここからは、そんな「ニャース P [SV-P 192]」のREALとFAKEを見分けるポイントを紹介していく。
鑑定ポイント:「文字の印刷」

拡大して比較すると、REALとFAKEでは印刷の質に大きな差があることがわかる。
REALは黒い文字がしっかりとベタ塗りされており、文字もはっきりと鮮明だ。また、文字の白い縁取りも綺麗に印刷されている。
一方、FAKEはREALと比べて視認性が悪く、全体的にぼやけた印象。黒字部分には「インクドット」と呼ばれる細かな点が見られ、白縁部分も滲んでいる状態だ。
鑑定ポイント:「背景イラストの加工」

カード背景のホログラム加工(虹色に輝く特殊な加工)にも、大きな違いが見られる。
REALは背景のホログラムがツルツルとしており、凹凸がない。その質感は見た目にも影響を与えており、光に当てると均一な光沢が浮かび上がる。
一方、FAKEはホログラム加工に凹凸があり、ザラザラとした質感だ。また、この凹凸の影響で、光を当てた際に表面に「シワ」が生じている。
鑑定ポイント:「カードの枠の加工」

カードの外枠部分にも明確な違いがある。
REALは、カードの枠にホログラム加工が施されておらず、グレーカラーの印刷がされている。
対して、FAKEはカードの枠にもホログラム加工が施された状態だ。さらに、そのホログラム加工には、先ほどのイラスト背景と同様に凹凸があり、触るとザラザラとした質感がある。
鑑定ポイント:「ニャースの加工」

REALは、黒目の中心部分だけにホログラム加工が施されており、白目の部分には加工がない。対して、FAKEでは目全体にホログラム加工が施されている。
ホログラム加工は、見た目の美しさだけでなく、複製の難しさから紙幣や保険証などの偽造防止にも用いられている高度な技術だ。トレーディングカードにおいても、ホログラム加工の有無や質感は、真贋判定の重要なポイントとなっている。

次に、赤外線カメラを通したときの違いを見てみよう。
REALは、ホログラム加工で描かれる黒目部分のみに赤外線が反応するが、FAKEは白目部分にも赤外線が反応する。
また、全体の姿については、REALの輪郭部分が白く消えて見えるのに対し、印刷や加工の方法が異なるFAKEは輪郭部分がはっきりと残ったままとなる。
鑑定ポイント:「カードの断面・厚み」

ここまではホログラム加工などの印刷部分について注視してきたが、カードの厚さにも注目してほしい。REALのカードの厚さは約0.28mm〜0.29mmだが、FAKEは0.45mm〜0.46mmと約1.5倍も厚い。
この厚さの違いが、トレーディングカードのFAKEによく見られる特徴だ。
真贋鑑定ポイントを動画でチェック
【スニダンFAKE情報報告】
— スニーカー&トレカ買うならスニダン【スニーカーダンク】 (@snkrdunk_jp) April 17, 2025
4/17(木)
ニャース P [SV-P 192]のFAKE情報を報告します。
フリマアプリでFAKE/偽造品が多く流通しており注意が必要です。
詳細は動画をご覧ください。
スニダンでは最新の鑑定情報を随時お知らせしていきます。 pic.twitter.com/Xby13P0paX
今回紹介した「ニャース P」の見分け方は、スニダンの公式SNSでも動画で紹介している。文章だけでは伝わりにくい光の反射具合や質感の違いも動画なら分かりやすいので、ぜひチェックしてみてほしい。
おわりに
今回は印刷、ホログラム加工の違いやカードの厚さなどの違いに着目しながら、「ニャース P [SV-P 192]」のREALとFAKEの見分け方を紹介した。
ただし、今回紹介した鑑定ポイントはほんの一部。FAKEの作り方は日々進化しているため、素人が見ただけでは判断が非常に難しいのが現状だ。
スニダンでは必要に応じて"赤外線カメラ"や"高精細デジタル顕微鏡"などのハイテク機材を駆使しながら、「プロ鑑定士」による真贋鑑定を行っている。
二次流通でトレカを購入する際は、ぜひスニダンを利用してほしい。
権利表記
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