【POP MART】「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」の真贋鑑定ポイントとは?について
「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」は、中国発デザイナーズトイメーカー「POP MART」(ポップマート)から発売された人気商品。
人気キャラ「MOLLY」が宇宙飛行士になった「SPACE MOLLY」にフィーチャーしたフィギュアシリーズの第3弾で、「TED2」や「ガーフィールド」、「ケアベア」といった人気キャラとのコラボフィギュアも収録されている。
12種類あるフィギュアをコンプリートするのは難しく、人気シリーズのため、二次流通市場でFAKEが出回り始めている点には注意が必要だ。
そこで今回は、2021年7月16日に発売された「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」の「REAL/FAKE」を、スニダンのプロ鑑定士がどのように見極めているのかについてまとめた。ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」に過ぎないが、二次流通でモノを買うことを躊躇っている人は、ぜひこれを読んで参考にしてほしい。
今回の鑑定ポイントは一部のFAKEで判明しているもので、すべてのFAKEに該当するわけではないため一例として紹介する。
目次
「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」とは?
2023年12月に発売された、約7~8cmサイズの「SPACE MOLLY」フィギュア第3弾。
大きな瞳が特徴的な「MOLLY」は、そのキュートな見た目からコレクターファンが多い。
さらに、「TED2」「ガーフィールド」「ケアベア」などの人気キャラとのコラボフィギュアも含まれているため、フリマサイトへの出品が増加。 その影響でFAKE品も多く出回っている現状がある。
"高精細デジタル顕微鏡"を使った比較
スニダンでは、肉眼で確認することが出来ない部分に"高精細デジタル顕微鏡"を使用して真贋鑑定をおこなっている。「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」を鑑定する際にチェックするポイントを紹介していこう。
鑑定ポイント:「外箱正面の小さい『Molly』ロゴ」

外箱のパッケージに描かれた「Molly」のロゴに注目してほしい。
REALは、一つ一つのドットがはっきりと印字されており、黒い背景色も鮮明に見える。一方で、FAKEはドットが潰れているため、背景色が見えにくく全体的にグレーがかった印象を受ける。
鑑定ポイント:「外箱正面に描かれたイラストの『目』のドット」

外箱のパッケージに描かれた「MOLLY」本体の「目」を見ていこう。
REALは青の発色が濃いのに対し、FAKEは薄め。また、青い部分を詳しく見ると、REALは黄色と緑のドットで構成されているが、FAKEには赤のドットが混じっている。
さらに、REALは青い瞳から輪郭、白目にかけてインクドットの構成が異なっている。一方で、FAKEはインクドットがすべて同じ構成だ。
鑑定ポイント:「本体のヘルメットのクマのイラスト」

実際に本体のフィギュアを比較してみよう。
ヘルメットに描かれたクマのイラストに注目すると、REALはクマの目に茶色の塗装が施され、角膜までしっかり表現されている。一方、FAKEには茶色の塗装がなく、黒目と反射の白い点のみとなっている。
さらに、クマの口元の色を比べると、REALはクリーム系の色だが、FAKEは白に近い色で印刷されている。
また、口元の黒い線にも違いがあり、REALは細くまっすぐなデザインなのに対し、FAKEは線が太く、歪みが見られる。
鑑定ポイント:「本体裏側の塗装」

頭の部分
ヘルメット後頭部にデザインされた「SPACE MOLLY」ロゴに注目すると、REALは白いインクが薄めで、あえて擦れたような塗装が施されている。一方、FAKEは白いインクが濃く、べた塗りされたような仕上がりになっている。
さらに、下地の茶色にも違いがあり、REALは薄めのカラーなのに対し、FAKEは濃い色合いになっている。
背中のボンベ部分
フィギュアが背負っている緑のボンベに注目してほしい。REALは、アルファベットが鮮明に印字されており、はっきりと視認できる。一方、FAKEは印字が潰れており、文字が判別しにくい。
また、FAKEはREALに比べて緑の塗装にムラがあり、表面に凹凸が見られる。
鑑定ポイント:「フィギュア本体が入っている内袋」

袋の上部に記載されている「SPACE」の「S」に注目してほしい。REALは「S」の文字が鮮明に印刷されている。一方、FAKEは「S」の文字の外側に黄色いインクが施されており、文字が二重に見える。
また、FAKEではREALにはない水色のインクドットが確認でき、さらに背景色もREALとは異なっている。
ほかにも、REALは袋に8か所の空気穴が空けられているが、FAKEは1か所のみしか空いていない。
鑑定ポイント:「付属品」
「TED」カード

カードにデザインされている「TED」の文字を見ていこう。REALは、文字も背景もべた塗りで印刷されている。対して、FAKEは文字部分に擦れたような黒いインクの印刷が施されており、背景には赤いインクドットが確認できる。
銃パーツの袋

REALは、少し厚みのある不透明な袋にパーツが封入されている。一方で、FAKEは薄手の透明な袋が使用されており、熱でプレスされた留め口が特徴的だ。
さらに、湿気による劣化を防ぐため、REALにはシリカゲルが同梱されているが、FAKEには同梱されていない。
おわりに
今回は「MEGA SPACE MOLLY 100% シリーズ3」について紹介した。
鑑定ポイントによっては、REALと全く異なる色味や印刷デザインが見受けられた。また、全体的にREALと比べてFAKEの造りが粗いのが特徴的な一例だった。
その一方で、肉眼では判別しにくいほど精巧に作られた部分もあり、FAKEの製造技術は日々向上していることがわかる。
専門家でない人がFAKEを見抜くのはますます難しくなっているが、"高精細デジタル顕微鏡"を使用すれば、わずかな違いを識別することが可能だ。
スニダンでは「プロ鑑定士」による極めて高精度な真贋鑑定を実施しているため、二次流通で購入する際には、ぜひスニダンを利用してほしい。
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