Nike Air Max(エアマックス)のサイズ感・選び方は? 人気モデルを比較&レビュー【着用レポ】について
Nike(ナイキ)が展開するスニーカーの中でもトップクラスの人気を誇る「Air Max」シリーズ。1987年に誕生したファーストモデル「エアマックス1」は、ソールからエアが見える"ビジブルエア"を初めて搭載し、画期的な技術と大胆なデザインで注目を集めた。それぞれの時代を象徴するエアマックスシリーズは、今も進化を遂げ、30年以上にわたり多くのスニーカーファンを虜にし続けている。そんな人気シリーズから今回はAir Max1(エアマックス1)・Air Max95(エアマックス95)・Air MaxDN(エアマックスDN)の3型を用いてサイズ比較を行った。海外限定モデルやコラボも多く、オンラインでの購入シーンも多く見られるモデルたちなので、サイズ感・選び方の参考にしてほしい。
Air Maxのサイズ感について
はじめに、エアマックスシリーズの大まかなサイズ感を知っておこう。エアマックスは、基本的にスリムでタイトなシルエットのため日本人に多く見られる甲高、幅広の形であれば普段のサイズより0.5cm〜1cm大きいサイズが好ましいという口コミが多く見られた。また、足全体に密着するような構造で履いていくうちに自分の足の形に馴染んでいくのも本シリーズの特徴なので、多少の窮屈感は焦らず履き慣らしていくのがポイントのようだ。これらを踏まえて、実際に行ったサイズ比較を見ていこう。
Air Maxのサイズ感&レビュー
ここからは冒頭でお伝えした3型のモデルのサイズ比較を見ていこう。今回は、普段27.5cmを選ぶ男性スタッフ2名に、それぞれ27.5cmのエアマックスシリーズと、比較として他ブランドのモデル2型を合わせた全5型でサイズ比較を行った。歴史が長いエアマックスならではの違いが見られたので、自身に近い足の特徴を持つスタッフを探しながら確認していこう。
1|Air Max 1
男性スタッフM
27.5cm/足幅広め、幅広、甲高/普段は27.5cm〜28cm
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27.5cm
【着用レポート】
若干横幅が狭めで履き心地は硬めという印象です。全体的にタイトなのですが、つま先が特にタイトです。ランニングシューズということもあり、上下の動きに関しては軽く、て動きやすいです。
【実際に買うならどのサイズ?】
28cm。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
95:サイズ感に大きな差は感じないです。甲の高さに若干ゆとりが出た気がしますが、そこまで変わらないのでエアマックス1と同じサイズで問題ないと思います。
DN:エアマックス1に比べて全体的にゆとりがある気がしますが、サイズを変える程の差はないと思います。最新モデルなのもあり履き心地はとても楽ですね。推進力がある作りなので、左右の動きと甲周りにストレッチが効いてます。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:少しだけ縦の幅が狭い気がします。横幅はエアマックス1とあまり変わらないと思うのですが、ゲルカヤノの方が柔らかい素材なので横幅にゆとりがあるように感じます。
adidas Samba:横幅がとても狭いです。つま先に向かってだんだん細身になる感覚で、つま先からかかとにかけての縦幅も若干小さいと思います。サンバのほうがつま先の外側のカーブが内側に入っているので、より小さく感じます。
男性スタッフI
27.5cm/足幅広め、やや扁平足/普段は28cm〜28.5cm
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27.5cm
【着用レポート】
横幅が狭く、親指のつま先と小指が当たりますね。かかと周りのホールド感はとても良いのですが、靴の作りが元々少しタイトなので足の形がスニーカーに響きやすく、縦幅も普段のサイズに合わせると小さいです。インソールがかなり固めなので、扁平足だと履き馴染むまでに時間がかかりそうです。
【実際に買うならどのサイズ?】
28cm。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
95:エアマックス1に比べるとやや横幅が広く、インソールも平らなので履き心地がいいです。購入するなら27.5cmにします。かかとの位置が高いのでサイズを上げても脱げにくく、ジャストサイズはもちろん大きめのサイズで履いても問題ないと思います。
DN:横幅もつま先周りもゆとりがあります。インソールの硬さや形状の違いが、かなりサイズ感に影響してる気がしますね。エアマックス1に比べてDNはインソールが平らなので履きやすく感じます。かかと周りは比較的広くて低いので、これなら27.5cmでも問題なさそうです。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:エアマックス1に比べて少し圧迫感があり、全体的にタイトに感じます。履き心地は問題ないのですが、隙間がなくぴったりなのでビジュアルが気にならなければこのサイズでも良いですし、ハーフサイズ上げて余裕を持たせても良いと思います。
adidas Samba:全体的にサイズ感が小さいですね。エアマックス1よりつま先周りが硬めなので、馴染むまでに時間がかかりそうです。
2|Air Max 95
男性スタッフM
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27.5cm
【着用レポート】
自分の足のサイズにぴったり合っていると思います。小指の付け根あたりが若干当たるのと、個人的には甲の高さと横幅に少しだけゆとりが欲しいので、27.5cmでも問題ないのですが買うならハーフサイズ上げると思います。
【実際に買うならどのサイズ?】
28cmでインソールを入れて履くのが理想だが、27.5cmでも問題ない。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
1:サイズ感はほとんど変わらないと思います。ランニングシューズならではの無駄がないシンプルな履き心地の良さがあって、個人的にはエアマックス1が一番履きやすいですね。
DN:全体的にサイズ感にゆとりが出ます。サイドがローファーのように高さがあるので若干くるぶしが当たりますが、気にならない程度です。クッション性がありながらもサイズにはほどよくゆとりが出るので、エアマックス95と同じサイズで問題ないと思います。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:95に比べると少し横幅が狭く感じます。感覚的には0.25cmくらいの差なので特に気にならない程度です。アジア圏寄りの作りなので靴のフォルムに丸みがある分、縦の幅もやや狭いです。捨て寸なしでぴったりなので、28cmがちょうど良さそうです。
adidas Samba:大幅に小さくなりますね。シューズ全体に厚みがなく平らなので、エアマックス95に比べるとかなり窮屈です。履き口だけゆとりがある感じです。
男性スタッフI
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27.5cm
【着用レポート】
つま先周りの横幅が若干狭い気がしますが、フラットなインソールなのでジャストサイズを選んでも大丈夫だと思います。
【実際に買うならどのサイズ?】
横幅を考慮して28cm。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
1:サイドに足の指が当たり、高さもないのでつま先周りが特に窮屈に感じます。インソールの高さと甲の低さで全体的にも圧迫感がありますね。
DN:95に対して若干横幅が狭く、かかとの位置が低めです。ピッタリのサイズを履かないと脱げそうな感覚です。僕の場合は横幅に合わせて買うのが一番ちょうど良く履ける気がします。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:つま先と小指が当たります。厚みやサイズ感に差はないですがつま先周りが狭いので、ゲルカヤノならハーフサイズ上げると思います。
adidas Samba:全体的にタイトです。かかとの周りの作りがシンプルな分深さがあるので、縦幅に対してのホールド感はありますが甲周りの高さがやはり低いですね。
3|Air Max DN
男性スタッフM
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27.5cm
【着用レポート】
内側のくるぶしが若干当たりますが、ジャストサイズで問題ないです。つま先周りの余裕や全体のゆとりも十分にあるので、買うなら27.5cmにします。
【実際に買うならどのサイズ?】
27.5cm。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
1:横幅がやや狭いですが縦幅はDNと同じくらいだと思います。フィット感はDNの方が断然にあります。
95:こちらも若干横幅が狭い気がしますが、サイズを変えるほどではないです。DNにあるゆとりが少しなくなる程度なので、DNと同じサイズを選んで問題ないと思います。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:全体的にややタイトな気がします。特に横幅がタイトですが、サイズも履き心地もかなり近いと思います。
adidas Samba:横幅がタイトですね。ハーフサイズから1cmはサイズ上げた方が良いです。サンバは特に形が大事なので、無理せずサイズを上げてインソールを合わせた方が綺麗に履けます。
男性スタッフI
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27.5cm
【着用レポート】
ジャストサイズで問題なく、履き心地も気持ちが良いです。エアマックスシリーズの中でも肉厚な構造なので、窮屈に感じないほどよいクッションがありフィット感もあります。
【実際に買うならどのサイズ?】
27.5cm。
【人気モデルとのサイズ比較】: 27.5cm
1:足の小指がしっかり当たるのでつま先が狭く、甲も低いです。DNに比べるとかかとの足当たりが硬く、フィット感はあまり感じないです。
95:個人的にはクッションの厚みやインソールの形状など含め、一番しっくりくるサイズ感です。甲の高さや横幅もほどよくゆとりがあり、履きやすいのでDNと同じ27.5cmでも問題はないです。
【他ブランドとのサイズ比較 】:27.5cm
ASICS ゲルカヤノ:全体的にタイトです。クッション性がゲルカヤノの方がある気がします。DNのクッションは履いていくうちに足に馴染む感覚に対して、ゲルカヤノは初めからちょうど良いクッション感だと思います。
adidas Samba:こちらはやはり全体的にタイトです。サンバはシューズ内にクッションがないので足の形が特徴的な人は比較的履きやすいと思うのですが、ハーフサイズから1サイズ上げないと小さいし、形も綺麗ではないです。かかと周りのフィット感はどのモデルよりもありますね。
Air Maxの人気の魅力
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via:nike
続いて、長年にわたり人気を絶やさずにいるエアマックスシリーズの魅力について紹介していこう。まず、1985年にナイキチームに加わり、現在はナイキのクッショニングイノベーション・ディレクターを務めるデヴィッド・フォーランド氏が生み出した"ビジブルエア"は欠かせないポイントだろう。ナイキ独自のエアクッションシステムがもたらすクッション性の高さや履き心地、見た目よりも軽量な構造はランニングシューズとしてはもちろん、タウンユースとしても人気が高い理由の一つだ。
また、年々進化する"ビジブルエア"に合わせてアッパーデザインやソール周りのTPUパーツなども進化を見せており、モデルによってレトロなデザインから近未来感漂うデザインまで幅広く展開されている。これらに加え、ナイキならではのカラーバリエーションの多さからファッションアイテムとしての注目度も高く、「エアマックス90」の"インフラレッド"や 「エアマックス95」を代表する"ネオンイエロー"(通称"イエローグラデ")は何度も復刻を繰り返している人気カラーだ。様々なモデルから用途や好みに合わせて、お気に入りの一足を見つけてみては。
Air Maxの選び方 3選
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via:atmos-tokyo
幅広いモデルを揃えるエアマックスシリーズだからこそ、選び方も様々。今回はまだエアマックスを持っていない人も、2足目を悩んでる人にも好みのモデルを見つけられるように、いくつかの選び方を紹介する。
・デザインやカラーで選ぶ
エアマックスシリーズの新作として毎回話題になるのは、やはり新鮮味のあるデザインとカラーリング。人気モデルとして名高いのは、大胆なパーツ使いが特徴的な「エアマックス90」が有名だろう。また、シューレースを覆うジップやビビッドな色味のアッパーなど近未来感溢れるルックスが特徴の「エアマックスサンダー」や、プラスチックパーツを張り巡らせたアッパーとエア部分に樹脂製の半球状クッション材を組み合わせた"チューンドエア"を採用する「エアマックスプラス」も、唯一無二の一足を求める人にはおすすめのモデルだ。
・フォルムで選ぶ
アイコニックなビジブルエアは、モデルによって様々な形状があるのも本シリーズの魅力だ。エアマックスシリーズの中でも最大容量のエアユニットを搭載し、厚さ38mmのソールを持つ「エアマックス 720」は圧倒的なボリューム感が特徴。また、ヒトの皮膚や筋肉、肋骨をイメージしてデザインされた王道の「エアマックス95」も重厚感のあるフォルムで、太めのパンツに被せて合わせてもコーディネートのバランスが取りやすいモデルだろう。
・機能性や履き心地で選ぶ
モデルによってエアソールのシステムが異なるので、自身の足の形に合わせて選ぶのも大事なポイントだ。靴擦れや魚の目、偏平足気味など足裏にトラブルや特徴がある人は足裏にかかる負担やストレスを軽減してくれる"フルレングスエアユニット"搭載のモデルがおすすめ。「エアマックス97」や編んで仕上げたフライニットアッパーと360°ビジブルエアを融合し、デザイン性と極上の履き心地を併せ持つ「フライニット マックス」、ダイナミックなクッショニングと通気性に優れたアッパーを持つ「エアマックスDN」などを試してみては。
まとめ
今回サイズ比較を行ったナイキの「エアマックス1」「エアマックス95」「エアマックスDN」のうち、最新モデルのエアマックスDNのみ前者の2型に比べてアッパーの素材に柔軟性があり、フィット感のあるほどよいクッション性から両者ともにジャストサイズでの着用が可能だったが、どれもサイズ感に大差はなく、普段のサイズよりハーフアップ上のサイズを選んでいた。毎度進化を続けるモデルだからこそ、それぞれエアクッションシステムやフィット感に多少の差を感じられるのもエアマックスシリーズの醍醐味だろう。また、モデルごとに幅広い機能性やデザイン性を併せ持っているのも選び甲斐のあるポイントだ。スニダンでは今回使用したモデルはもちろん、コラボモデルや最新モデルも取扱中なのでぜひチェックしてみてほしい。この記事が購入の検討材料になれば幸いだ。
スニダンで「Nike Air Max」のスニーカーをチェックする