40周年を迎え、あの名作がリニューアル!PORTER「TANKER」の変わらないこと、変わったことについて
「吉田カバン」の看板ブランドとして知られる「PORTER(ポーター)」の人気シリーズ「TANKER(タンカー)」が2023年に誕生40周年を迎えリニューアルした。「ALL NEW TANKER -何も変わらず、何もかもが変わる-」のコンセプトを掲げ、ミリタリーテイストのスタイルはそのままに、素材やデザイン、パーツを刷新。
この記事では、今でも国内外で愛される「タンカー」の歴史や、アップデートのポイント、おすすめ商品を解説し、色褪せないその魅力を紐解いていく。
「PORTER」の代名詞「TANKER」とは
1962年創業の鞄メーカー「吉田カバン」のメインブランドである「ポーター」は、メイドインジャパンにこだわった高品質なものづくりと長く愛用できるシンプルなデザインで国内外から高い支持を得ている。幅広い用途に合わせた多様なシリーズで多くの人々を魅了してきたが、中でも代表的なのが1983年に誕生した「タンカー」だ。
最大の特徴は、アメリカ空軍のフライトジャケット「MA-1」から着想を得たオリジナルファブリック。光沢感のあるナイロンツイルと優れた撥水性を持つナイロンタフで中綿を挟み込んだ3層構造で、軽量かつ柔らかな感触を実現。荷物を外側の衝撃から守るクッション効果も兼ね備えている。
一方で、この独自生地は職人泣かせな一面も。「MA-1」のような3層という厚みは熟練職人の手作業によるもので、一般的なバッグの倍近い縫製工程を経て生み出されている。さらには縫製のズレを防ぐため、本縫いの前に見えなくなる部分をわざわざ「仮縫い」しているというから驚きだ。
今もなお愛され続けるタンカーシリーズには、こうした職人の卓越した技術とディテールへのこだわりが宿っているのだ。
100%植物由来ナイロン「エコディア N510」を採用した新生タンカー
タンカーシリーズは40周年を機に新たな姿へと生まれ変わった。今回のアップデートの最大のポイントは、100%植物由来ナイロン「エコディア N510」を新タンカーの素材として採用している点だ。トウモロコシとヒマを由来資源とするサステナブル素材で、日本を代表する繊維メーカー東レとの協業で世界初の量産化に成功した。70年前に東レがナイロンを初めて量産化した愛知工場で生産される「エコディア N510」は、強度やしなやかさ、光沢などポーターが求める高い品質を備えている。
使いやすさを追求しアップデートされたディテール
さらに新生タンカーはデザインやパーツも使いやすくアップデートされた。ファスナーは先端を隆起させることでつまみやすくスムーズな開閉が可能に。金属パーツは何度も塗装を重ねることで色が剥がれにくくなるよう改良された。内装のクリアポケットは着脱可能なため、単体でも使用できる。アイコニックなPORTERネームは織りの密度を上げることで、旧タンカーよりも鮮明に刺繍されている。
タンカーで押さえておきたい人気アイテムを紹介
タンカーシリーズはデイリーユースに最適なトートバッグから、通勤・通学に便利なヘルメットバッグまで幅広いバリエーションを展開している。用途や目的に合わせて選べる豊富なラインナップはタンカーが長年愛される理由の一つであり、リニューアルした後もそれは変わらない。以下では全40型の中からおすすめの8アイテムを紹介する。
SLING BAG
タンカーの定番人気モデルとして愛されるスリングバッグは、ミニマルなスクエアのフォルムと日常使いしやすい程よいサイズ感が特徴。コンパクトながらも外出の必需品は全て収納できる。背面に配置されたポケットのおかげでスマートフォンなど細かな荷物の出し入れもスムーズだ。ちょっとした休日のお出かけはもちろん、旅行のサブバッグとしても最適。
TOTE BAG
日常使いにぴったりのバッグをお探しの方には、使い勝手の良いトートバッグもおすすめだ。スリングバッグより一回り大きめのサイズで収納力抜群。スマホや財布はもちろんのこと、外側のサイドポケットには500mlのペットボトルも収納できる。取り外し可能なストラップが付属し、手持ちと肩掛けの2WAYで使用できるのも魅力だ。
SACKPACK
シーンに合わせて背負い、肩掛け、斜め掛け、手持ちの4通りの持ち方ができるサックパック。フロントにあしらわれたタンカーのアイコンとも言える2つの収納ポケットは、貴重品などの出し入れに便利。巾着型のメイン収納部には、スマホや財布といった必携品のほか、500mlのペットボトルもすっぽり収まる。存在感を放つふっくらとしたサックパックは、コーディネートの程よいアクセントとなってくれるだろう。
2WAY DOCUMENT BAG
快適なビジネスライフを叶える2WAYドキュメントバッグはB4サイズの書類と15インチのノートPCが収まるサイズで、シンプルながらも収納力はバッチリ。背面にはタブレット端末や貴重品などの持ち歩きに便利なファスナーポケットも備わっている。こちらも取り外しできるストラップを使えば、手持ちと肩掛けの2WAYで使用可能。
FANNY PACK
カジュアルにタンカーを持ちたい方にはファニーパックがおすすめ。見た目はコンパクトだが、複数の外ポケットとゆとりのある底マチによって容量を確保した実用的なアイテムだ。細々とした荷物を整理収納できる機能性の高さも魅力。ストリートファッションとも相性の良い斜めがけスタイルで、コーデがスタイリッシュに決まる。
SHORT HELMET BAG
タンカーの定番人気アイテムであるヘルメットバッグは、かつてヘルメットを持ち歩くのに使用されていたミリタリーバッグを現代的にアレンジしたモデル。そんなヘルメットバッグをコンパクトな横型にリサイズしたのがショートヘルメットバッグだ。A4サイズが収納できる便利なサイズ感で、オン・オフ問わず活躍する万能アイテム。
BOSTON BAG(L)
鮮半月型のシルエットが特徴的なボストンバッグは、荷物が多い日のタウンユースはもちろん、アウトドアや一泊程度の小旅行にも便利な使い勝手の良さが魅力。外装にはスマートフォンや鍵など細かな荷物の出し入れに最適なサイドポケットとホック付きポケットを備えている。手持ちと肩掛けの2WAYで使用できるストラップ付き。
POCKET WALLET
タンカーマニアの間で高いリピート率を誇るポケットウォレット。カジュアルに持ち運べるスリムなサイズなので、荷物は最小限にしたいミニマル派にもおすすめ。外側には小銭が取り出しやすいマチ付きのポケット、内側にはカードや紙幣を整然と整頓できる複数のコンパートメントを備えている。外装に配されたDカンはウォレットコードやカラビナを取り付けて使用することができる。
時代の先端をゆくタンカー
ここまで、新タンカーの歴史やリニューアルのポイント、おすすめ商品について解説してきた。時代とともにアップデートを重ねながら進化していくタンカーから、今後も目が離せない。
モデルによっては品切れ状態が続いていて入手困難な場合も。そんなときは、二次流通サービスを活用するのも良い選択だ。
スニダンでは希少なアイテムからマニアックなものまで幅広く取り揃えている。ぜひ、自分だけの特別な一品を探してみてはいかがだろうか。
PORTER「TANKER」の出品・購入はこちらその他ポーターの関連記事
▶︎ポーター × バニー コレクション
▶︎パレス スケートボード × ポーター "2024秋" ウィーク7
▶︎トーガ × ポーター コレクション 第6弾