2024年のスニーカーシーンを象徴する一足は? 今年のトレンドモデル10選について

早いもので今年もすでに年の瀬。2024年も数多くのスニーカーがリリースされた中、強く印象に残っているモデルはあっただろうか? 今回は2024年を象徴する10足をスニダン編集部が独断でピックアップ。トレンド性や話題性、スニダンでの取引数などを考慮してまとめてみた。自分ならどんなモデルを挙げるかを考えながら、ぜひ一緒に振り返ってみてほしい。

※各モデルには12月20日時点での最安値を記載しています

冬仕様の2002Rが3月にリリース。低彩度のカラーがクールなジョウンド×NB

JJJJound × New Balance 2002R GORE-TEX "Charcoal" M2002RXZ

¥46,250~

まずは今年の3月初旬にリリースされた「ジョウンド」と「ニューバランス」の一足からプレイバック。初のコラボ作となったライトブラウンの990v3を皮切りに、絶妙な色味の991や992をリリースしてきた両者によって3月にリリースされた2002Rは、あえて彩度の低いカラーパレットでアレンジされた。冬の都会を覆う寒空をイメージさせるようなグレーとブラックのカラーで仕上げた"チャコール"はスニダンでも未だに頻繁に取引されている。9ヶ月以上前のモデルではあるものの、スタイリッシュに履ける秋冬仕様のNBとして改めて注目しておきたい名作だ。12月にはブラックで統一したカラーの2002Rも新たにリリースされた。

上半期の話題作といえばエアマックスDN。入手困難の"オールデイ"カラーが人気

NIKE

Nike Air Max DN All Day "Vivid Purple and Dark Smoke Grey"

¥27,818~

3月26日のエアマックスデーに先がけて、「シュプリーム」とのコラボが発表されたことでも話題になったエアマックスDN。ダイナミックエアと呼ばれる4つのチューブで構成されたエアユニットシステムを搭載した一足は、その斬新なルックスと進化した履き心地により、新生エアマックスの存在を大いに印象付けた。数あるカラバリの中でも、レッドからパープルへとフェードするカラーリングがマップラを彷彿させる"オールデイ"は、事前イベントのみでの販売ということもあり、今なおコアなスニーカーファンの物欲をくすぐり続けている。

NewJeansの着用も話題に。夏のスタイリングを彩ったナイキのかくれた名作

salomon

Nike Women's Air Max SNDR "Canyon Gold and Deep Ocean"

¥17,000~

今年のエアマックスシリーズの上半期のハイライトがエアマックスDNだとすれば、下半期を象徴するモデルとしては8月リリースのエアマックスサンダーを挙げない訳にはいかない。2022年に「コム デ ギャルソン オム プリュス」の春夏コレクションにて披露された際は、一部のファッション好きやスニーカー好きがチェックするのみだったが、その2年後となる今年は大々的に注目を浴びる結果となった。リリースに先がけて、NewJeansが東京ドーム公演のステージで着用した姿に触発された"バニーズ"たちも多かったはず。うだるような暑さが続いた夏のスタイリングの足元を飾る一足として、街中でも見かける機会が多かった一足だ。

G-DRAGON氏のクリエイティビティを凝縮。左右のスウッシュカラーをアレンジした"パラノイズ"の3作目

NIKE

ピースマイナスワン × ナイキ エアフォース1 ロー "パラノイズ 3.0"

¥36,000~

憧れのアーティストのクリエイティビティを存分に詰め込んだスニーカーが存在するとすれば、ファンとしては見逃せないもの。その影響力の高さを改めて見せつけたのは、BIGBANG(ビッグバン)のリーダーを務めるG-DRAGONことクォン・ジヨン氏だ。モノトーンで統一された"パラノイズ"の過去作も未だに定価以上で取引される中、9月にはアッパーの左右それぞれに異なるカラーのスウッシュを配した第3弾をリリース。履き込むうちにアッパーの皮膜が剥がれ、彼が描いたアートワークが現れるギミックもファンのハートを鷲掴みにした。

パリ五輪の余韻が残る9月末に登場。色、素材使いともにキュートなヴェルディコラボ

NIKE

ヴェルディ × ナイキ SB ダンク ロー "ヴィスティ"

¥39,900~

テーマ性にあふれたデザインが多いため、リリースされるたびに話題を呼ぶSBダンク。今年はパリ五輪のスケートボード男子ストリートにて金メダルを獲得した堀米選手の活躍もあり、従来のスニーカーファン以外からも注目される機会が多かったようだ。パリ五輪の盛り上がりの熱も冷めやらない9月末には、人気グラフィックアーティストであるヴェルディ氏とのコラボモデルがリリース。同氏のアイコン的なキャラクター"Visty(ヴィスティ)"をイメージさせるダンクSBは、その愛らしいカラーと素材使いにより、性別や年齢を問わず全方位からの支持を獲得した一足として、スニダンでも未だに連日取引されている。

やはり外せないトラヴィスコラボの"リバースオリーブ"。次作"ベルベットブラウン"の発売も決定

AIR JORDAN

トラヴィススコット × ナイキ エアジョーダン1 ロー OG "ミディアムオリーブ"

¥69,499~

誰もが欲しいウィッシュリストの筆頭候補として、やはり外せないのはトラヴィス・スコット氏とのコラボ作であるAJ1だろう。国内での発売日を前にして一度は延期されたものの、9月末にようやくリリース。渋いオリーブカラーを基調としつつ、クリーンなホワイトをオーバーレイに配して全体を引き締めた配色は、同氏ならではの色彩感覚だ。ちなみに今回の記事を執筆している12月20日時点で、次作"ベルベットブラウン"の国内発売が決定し、スニーカーパスも突如登場。深みのあるダークブラウンを主体としたAJ1は冬のスタイリングとの相性も期待できるだけに、2024年最後の運試しとして各店の抽選に備えたい。

テックかつモードな表情が魅力のショックス。20年の時を経て再び支持

NIKE

ナイキ ウィメンズ ショックス R4 "ブラック"

¥19,500~

「ファッションのトレンドは20年周期」という言説を証明するかのように今年ブレイクしたモデルのひとつが「ナイキ」のショックス。2001年に発表されたショックスR4、さらには2003年のショックスTLともに20年以上の月日が流れた今、街中で着用者を見かける機会が増えている。今年の序盤にその流れの先鞭を付けたのは、原宿のセレクトショップGR8だ。3月には「NIKE SHOX PHOTO EXHIBITION」と銘打つ写真展とともに、モノトーンのショックスR4を先行販売。"カラム"と呼ばれる4本の支柱が、構造を支えるディテールでありつつ、デザイン要素としても効いている。テクニカルでありながらモードな表情も併せ持つ名作の魅力に開眼するファンは、来年もまだまだ増え続けるだろう。

"ハイブリッド"を体現する下半期の名作コラボ。パリコレで披露されたローファー型1906

JUNYA WATANABE MAN × New Balance 1906L "Black"

¥64,499~

今年のスニーカーシーンの潮流を表すひとつのトピックとして挙げられるのが"ハイブリッド"。そんなテーマに対して、今の気分に沿った鮮やかな提案をしてみせたのが「ジュンヤワタナベマン」と「ニューバランス」の両者による1906Lだ。巷でじわじわと着用者が増えているローファーの形をベースに、NBの新たな人気モデルである1906の有機的な形状のオーバーレイをドッキング。バンプ部分にはプレミアムレザーを用いることで、革靴的な表情とテックなディテールが共存した一足だ。モードファッション好きとスニーカー好きを等しく巻き込み、下半期のヒット作のひとつとして今も高い人気を誇っている。

ネクストサンバの筆頭候補? "ロープロファイル"トレンドを牽引するスピードキャット

PUMA

プーマ スピードキャット OG "オールタイムレッド/プーマホワイト"

¥15,000~

2004年から続くフェラーリとのパートナーシップが20周年を迎えるなど、モーターカルチャーとの親和性が高いことでも知られる「プーマ」。そんな同ブランドが1999年に発表したレーシングシューズをベースにしたスピードキャットも、今年のトレンドを代表するモデルだ。ドライバーのペダルコントロールを容易にするための細身のシェイプや、薄く仕上げたアウトソールなどのディテールは、ボリューミーなスニーカーが多く展開されるシーンの中でひと際異彩を放っている。初回発売日の6月末以降もたびたび再販されてきたが、オフィシャルの在庫は常に品薄。人気継続中のアディダスのサンバに続くロープロファイルモデルとして、来年もその動向を注視しておく必要がありそうだ。

街中での着用者も急増中。オニツカイエローのメキシコ66の支持は健在

Onitsuka Tiger

オニツカタイガー メキシコ66 "イエロー/ブラック"

¥16,325~

最後にピックアップするのは、国籍や性別、年齢を問わず着用者を今年多く見かけた「オニツカタイガー」のメキシコ66。渋谷や新宿にある同ブランドの店舗が、常に観光客で混雑しているのももはや見慣れた光景だ。1960年代に発表したトレーニングモデル2型のディテールをミックスして誕生した同モデルは、2024年の今でも古びて見えないルックスが支持されている。そんな同モデルを象徴するカラーが、故ブルース・リー氏へのオマージュとして映画『キル・ビル』に登場した"オニツカイエロー"。実際に履いてみると奇抜な印象は感じず、幅広い色のウェアに合わせやすいカラーのため、手持ちのスニーカーのマンネリ化に悩む方はぜひ一度試してみてほしい。

まとめ

AJシリーズやエアマックス、SBダンクなど人気のシリーズを数多く抱える「ナイキ」の存在感が健在な一方で、依然としてサンバ関連のテラスシューズ系のモデルが好調な「アディダス」、1906など新たな人気モデルを確立した「ニューバランス」などのブランドも、それぞれの強みを活かしたモデル展開を行っていた印象がある2024年のスニーカーシーン。今回は選外だったが、今年業績を大きく伸ばした「アシックス」や、トレイルランニングモデルが得意な「サロモン」などからも話題作はいくつもリリースされていた。ぜひ今年が終わる前にスニダンで今人気があるスニーカーを改めてチェックしてみてほしい。


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2024年のスニーカーシーンを象徴する一足は? 今年のトレンドモデル10選の定価/発売日/品番

ブランド エアジョーダン(AIR JORDAN), ニューバランス(NEW BALANCE), ナイキ(NIKE), オニツカタイガー(Onitsuka Tiger), プーマ(PUMA)
モデル メキシコ66(Mexico 66)
発売日 -
定価 ¥15,400(税込)
スタイルコード 1183C102-751、398846-02、AQ3692-004、AR3565-004、DM7866-200、FN6040-400、HJ8080-700、HQ3732-501、JD-NB-2002R-GTX-DG、U1906LCD

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