【ワンピースカード】「PSA10 コミパラ レイリー」の真贋鑑定ポイントとは?について
日本でも馴染み深いTCGの鑑定サービス「PSA鑑定」。鑑定品の最高グレード評価「PSA10」は、キズだけではなく印刷のズレも許されないため獲得が難しく、市場での価値が高い。また、その価値の高さから精巧に作られたFAKEが二次流通市場に出回っているため、購入には注意が必要だ。
今回は、大人気カードゲーム『ワンピースカード』(ワンピカード)の「二つの伝説」に収録された「シルバーズ・レイリー【OP08-118】」(コミパラ レイリー)の「PSA10」を獲得した鑑定品を使い、スニダンのプロ鑑定士がどのように「REAL/FAKE」を見極めているのか?についてまとめた。
ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」にすぎないが、二次流通でモノを買うことを躊躇っている人は、ぜひこれを読んで参考にしてほしい。
目次
「PSA10 コミパラ レイリー」とは?
「シルバーズ・レイリー」(レイリー)は、『ワンピース』に登場する海賊王「ゴール・D・ロジャー」の右腕であり、ロジャー海賊団の元副船長。
そんなレイリーが、ワンピカードのブースターパック第8弾「二つの伝説」に、ごく稀に封入されている最高レアリティ"スーパーパラレル(コミパラ)"で収録された。
「コミパラ レイリー」と「PSA10」の価値が合わさった「PSA10 コミパラ レイリー」は、その価値の高さからコレクターに人気があり、5万円以上で取引されている。
"肉眼"で確認できる比較
まずは、肉眼で確認できる違いを紹介していく。
鑑定ポイント:「表面上部ラベル部分のフォント」
表面上部ラベル部分の「フォント」に違いがある。
REALは、FAKEに比べ文字が細く字間が広い。
FAKEは、REALに比べ文字が太く字間が狭い。
鑑定ポイント:「表面右上のグレーディング部分」
「表記」と「フォント」の違いが表面右上のグレーディング部分に見られた。
REALは「GEM MT」と表記されている。
FAKEは「GM MT」と表記されている。また、フォントの違いにより文字の大きさが若干異なっている。
"高精細デジタル顕微鏡"を使った比較
鑑定で確認するポイントは極細部にもわたり、肉眼で確認することができない部分に関しては、"高精細デジタル顕微鏡"を使うことでチェックをしている。そのポイントを紹介していこう。
鑑定ポイント:「表面上部ラベルの背景部分の印刷ドットパターン」
表面上部ラベルの背景部分の印刷ドットパターンに違いがある。
REALは、白い下地に、水色の水玉模様が横向きで1本の線のように印刷されている。
FAKEは、水色の水玉模様ではなくインクドットのみ。また、横向きで1本の線のように印刷されておらず、まばらに黄色のインクドットが混ざっている。
鑑定ポイント:「表面上部の偽造防止ラベル部分」
表面上部の偽造防止ラベル部分にも加工の違いが見られた。
REALは、「ホログラム加工」が入っているため光を反射する。また、ホログラムの中には細かく小さな「PSAロゴ」がある。
FAKEは、「ホログラム加工」が入っておらず「印刷」で模している。また、ホログラム加工がされていないため、REALで見られた小さな「PSAロゴ」はない。
鑑定ポイント:「裏面上部の偽造防止ラベル部分」
表面同様に裏面上部の偽造防止ラベル部分にも、同じ「加工」の違いが見られた。
表面と同様にREALには、ホログラム加工が入っているためホログラムの中に細かく小さな「PSAロゴ」が見える。一方で、FAKEにはホログラム加工がされておらず印刷なため、細かく小さな「PSAロゴ」は見られない。
鑑定ポイント:「ホルダー表面左下にある刻印部分」
ホルダー表面左下にある刻印部分に細かな「加工」の違いがある。
REALは、刻印の質が高く歪みがほとんどない。
FAKEは、刻印の質が低く歪みがあり、輪郭が波打ったような見た目。また、加工が雑で数字が二重になっている。
"UVライト"を使った比較
肉眼では同じに見えても"UVライト"を当てると反応の違いが見られ一目瞭然だ。そのポイントを紹介していく。
鑑定ポイント:「裏面左上ラベルの『PSAロゴ』部分」
裏面左上ラベルの『PSAロゴ』部分にUVライトを当てると、「反応」の違いが見られた。
REALは、大きな「PSAロゴ」の上下に小さな「PSAロゴ」が横並びで3つある。また、UVライトを当てると反応し、小さな「PSAロゴ」が光る。
FAKEは、大きな「PSAロゴ」の上下に小さな「PSAロゴ」がなく、UVライトを当てても何も反応しない。
真贋鑑定ポイントを動画でチェック
【スニダンFAKE情報報告】
— スニーカー&トレカ買うならスニダン【スニーカーダンク】 (@snkrdunk_jp) October 29, 2024
10/29(火)
"PSA10 コミパラレイリー"のFAKE情報を報告します。
フリマアプリでFAKE/偽造品が多く流通しており注意が必要です。
詳細は動画をご覧ください。
スニダンでは最新の鑑定情報を随時お知らせしていきます。 pic.twitter.com/4RSi9EyApt
おわりに
今回は「PSA10 コミパラ レイリー」にフォーカスして、おもに「PSA10」のホルダーに見られる違いを紹介した。"高精細デジタル顕微鏡"や"UVライト"などの道具がなくても、"肉眼"で確認できる違いも存在した。
紹介した鑑定ポイントは一部であり、FAKEの製造技術は日に日に高まっていて、専門家ではない人がFAKEを見抜くのは困難である。
スニダンでは「プロ鑑定士」による極めて高い精度の真贋鑑定を行っているため、二次流通で購入する際には、ぜひ、スニダンを利用していただきたい。
権利表記
©尾田栄一郎/集英社 ©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション