今年のダウン選びの参考に!シュプリーム × ザ・ノース・フェイスの人気ダウン51選について
冬アウターの代名詞的なブランドといえば、真っ先に名前が挙がる「ザ ノース フェイス」。そんな同ブランドと長年にわたりタッグを組んでいるのがNY発のシュプリームだ。その数あるラインナップの中でも、冬の定番アウターであるダウンジャケットは外せないだろう。そこで今回は2024年秋冬の最新作から、2011年秋冬シーズンの懐かしいモデルまで、現在の最安値(※10/25時点)とともにリリース年ごとにピックアップ!比較的暖かかった10月に比べると、ラニーニャ現象により一気に冷え込むことが予想される今年の冬。ぜひこの機会にお気に入りのダウンジャケットを早めに見つけておいてほしい。
【2024年】過去にもタッグを組んだレイモンド・ペティボン氏と再コラボ
先日の10月19日のweek9で披露されたのは、現代アーティストのレイモンド・ペティボン氏によるアートワークを背面に刺繍したヌプシジャケット。プリントではなく、あえて刺繍で仕上げることによって、パンクカルチャーに通底するDIY精神を感じさせる雰囲気になっているのがシュプリームらしい。ちなみに同氏とは2014年や2022年のコレクションでもタッグを組んでいるため、相性の良さはすでに証明済み。他には、左右の身頃で異なる生地を用いた"スプリット"シリーズも同年の3月にリリースされている。中央のジップによって両身頃を切り離せるユニークな作りが話題となった。
【2023年】トロンプルイユの手法がユニークなヌプシジャケット
2023年の3月にリリースされたのは、"トロンプルイユ"と呼ばれる騙し絵の手法でデザインされたヌプシジャケット。生地表面にできるシワをわざと強調したようなデザインは、翌年にコラボすることになる"MM6メゾンマルジェラ"のデザイン手法にも通じるようだ。スニダンでは鉄板のブラックだけでなく、ノースらしい2トーンカラーで仕上げたイエローがよく取引されている。同年の12月には、スウェード素材を使用したヌプシジャケットや600フィルダウンパーカなども披露されたが、残念ながら日本国内での展開は見送られた。
【2022年】ダウンJKTが豊富にラインナップ。NYの電飾をプリントしたプルオーバーが人気
例年に比べて、冬アウターの展開が特に豊富だった2022年。ノースの最高峰ラインであるサミットシリーズに属するバルトロジャケットをレスキュー仕様にアレンジした一着や、独特の光沢感が目を引く700フィルダウンパーカーなどがリリースされた。涼しくなった今、スニダンで最も取引されているのは、タイムズスクウェアの夜景を総柄でプリントしたプルオーバーの一着だ。背面のショルダー部分のブランドロゴはやや目立ちづらいが、インパクト抜群のグラフィックは秋冬コーデの主役になること間違いなし。
【2021年】ブリーチデニム、スタッズ柄など転写プリントのヌプシが充実
3月に披露されたスタッズ柄のヌプシジャケットを筆頭に、ブランドロゴをランダムでプリントした700フィルダウンパーカーなどのダウンジャケットが披露された2021年。その中でも、特にファンの目を引いたのは、ブリーチ加工されたデニムを表面のナイロン地に転写したシリーズだろう。同シリーズのヌプシジャケットはスニダンでも定価以上で取引されることが多い人気モデルだ。また、普段のスタイリングに比較的取り入れやすいスタッズ柄のヌプシも、ブラックやブルーを中心に取引多数。
【2020年】キャッチーな"Sロゴ"のヒマラヤンパーカーがお目見え
RTGコレクションやカーゴシリーズなど、シェルジャケット類のリリースが中心だった2020年の春夏。満を持して秋冬にリリースされたのは、800フィルパワーのダウンを封入したヒマラヤンパーカーと、表地にフェイクファーを採用したヌプシジャケットの2型だった。特に、フロント前面に大きくSロゴを配したヒマラヤンパーカーは今でも街中で着用者をよく見かける鉄板アイテムだ。防寒性と防水性に優れたハイエンドモデルでもあるため、人一倍寒さに弱いという方にもおすすめ。また、4年前ながら今っぽい雰囲気があるフェイクファーのヌプシジャケットはブラックカラーに人気が集中している。全身をブラックでまとめるスタイリングのポイントにしたくなる一着だ。
【2019年】NYのアイコンを配したバルトロJKTは中古も需要あり
2019年の10月に発売されたのは、ニューヨークというルーツにこだわり続けるシュプリームならではのデザインで仕上げたバルトロジャケット。フロントとバックに大きくプリントされた自由の女神に度肝を抜かれた方は多いはず。比較的着こなしやすいブラックカラーは中古でも安定的に取引されている。また、シュプの定番シリーズとなった感がある転写プリントのヌプシジャケットも同年の年末にリリース。くしゃくしゃに丸めた紙の質感を再現したユニークな一着は、2024年の今でも頻繁に取引されている。
【2017年】雪山のグラフィックがクールな名作が登場
2017年の秋冬にリリースされたのは、レザーのヌプシジャケットと、雪山のグラフィックの総柄で仕上げたバルトロジャケットの2型。アウトドアウェアのイメージを覆すレザーで仕上げたヌプシジャケットは、ダウンの封入量も調整されているため、着ぶくれせずスタイリッシュに着こなせる。その定価(¥145,800)は当時としても高価だったが、現在では中古でもその倍で取引されることも。また、某アウトドアブランドのダウンジャケットのデザインをサンプリングしたと思われる雪山柄のバルトロジャケットもこのシーズンを代表するアイテムと言えるだろう。極寒地での着用を想定されているため、もちろん防寒性も抜かりなし。
【2016年】秋冬に袖を通したくなるリアルリーフカモがおすすめ
2011年に初めてフィーチャーされて以来、ヌプシジャケットがアレンジされたのは2016年で4度目。この年の秋冬には、落ち葉を総柄で転写プリントしたリアルリーフカモとヴィヴィッドなオレンジカラーの2色がリリースされた。90年代に発売されていたヴィンテージのノースの中では、現存するカラーが少ないと言われるオレンジをフックアップする辺りにシュプリームのセンスがうかがえる。故ヴァージル・アブロー氏が着用していたことでも知られるカラーだ。一方、ハンティング用のウェアで採用されることが多いリアルツリー柄から着想したと思われるリーフ柄も雰囲気満点。秋冬気分を盛り上げるのにピッタリのカラーと言えそうだ。
【2015年】シュプリーム中期の名作。今でも色あせない"バイエニーミーンズ"
両者の初期のコラボを象徴するデザインとして思い浮かべるファンも多いであろう"バイエニーミーンズ"デザインのヌプシジャケット。同ブランドのボックスロゴのフォントでもお馴染みのFuturaフォントで書かれたマルコムXのスピーチからの一節は、他のアイテムでも展開されることが多い。発売から10年近くが経過していることもあり、新品であれば10万は下らない価格で取引されることが大半だ。ブラックに加えて、シュプリームのイメージカラーであるレッドも衰えない需要がある。
【2013年・2011年】人気アーティストも着用した初代のヌプシに再注目
両者によるコラボにおいて初めてヌプシジャケットが展開されたのは2011年。記念すべき最初のデザインはレオパード柄。数々のコラボのデザインを目にした現代から見れば、比較的ベーシックなデザインにも見えるが、定番のヌプシジャケットに無地以外の柄を落とし込むこと自体が当時は画期的だったはず。ちなみに当時、エイサップ・ロッキー氏がイエローのカラーを着用し、ドレイク氏はブラックを着用していたようだ。2013年には、今も定期的にリリースされる転写プリントの手法を使い、リアルなラビットファーの質感を表現。個体数はどうしても限られてくるが、コアなシュプリームファンの方であれば、ぜひこの年代の一着も視野に入れてみてほしい。
おわりに
定番のヌプシジャケットやバルトロジャケットを中心に、シュプリームらしい個性が光るダウンジャケットが勢揃いする歴代のラインナップ。今見てもかっこいいモデルが豊富な両者のコラボを改めてチェックしてみてほしい。