Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"について
現在のスニーカーシーンで一番と言っても過言ではないほど、人気の高い「Travis Scott × Nike」のコラボスニーカー。それゆえに、市場には極めて精巧なフェイク品が出回っており、その真贋を見抜くのは容易ではない。そこで今回は、2019年5月に発売された「Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"(トラヴィススコット × ナイキ エアジョーダン1 レトロ ハイ OG TS SP "セイル/ダークモカ")」にフォーカスし、スニダンのプロ鑑定士がどのように「リアル/フェイク」を見極めているのか?についてまとめた。ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」に過ぎないが、二次流通でブランド品を売買する際の参考にしてほしい。
「Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"」とは?
2019年5月リリースの「Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"」はNIKEと、ラッパー/プロデューサー/デザイナーなど多方面で活躍するアメリカ・ヒューストン生まれのトラヴィス・スコット氏とのコラボモデル。同コラボシリーズの中で特に人気の高いモデルで、発売日から5年以上経った今でもスニーカーヘッズの注目を集めているザ・ハイプスニーカーだ。
スニダンで詳細を見る鑑定ポイント:「BOX」
まずは「BOX」の真贋鑑定ポイントから見ていこう。REALとFAKEでBOXの素材が違っており、FAKEは部屋の光でも焼けが発生してしまうほど日焼けしやすい素材で作られていることが確認できる。
鑑定ポイント:「YCMシール」
BOXに貼られている「YCMシール」もポイントだ。REALは色が均一であり、綺麗にプリントされているのが特徴だが、FAKEは色にムラがあり、プリントも粗い。
鑑定ポイント:「包装紙(表)」
Travis Scott × Nikeのようなスペシャルボックスに入っているモデルは、「包装紙」にも違いが出る。"Sail/Dark Mocha"は、包装紙の個体差が少なく、ロゴの滲みやムラがなく綺麗にプリントされているのが特徴だ。ところが画像のFAKEの場合は、ピンクの色味が薄く、ロゴも滲んでいることが確認できる。
鑑定ポイント:「包装紙(裏)」
「包装紙」は表面だけでなく、裏面も真贋鑑定ポイントになる。画像のFAKEは紙質が薄いため、REALと比べて表面のピンクやロゴがはっきりと透けている。
鑑定ポイント:「アッパー ヌバック」
ここからはスニーカー本体を見ていこう。「アッパーのヌバック」部分を見ると、REALにはヌバックの毛並みで生じる色ムラがある。対して、FAKEはヌバックの毛が短く、色ムラがない個体が多い。
鑑定ポイント:「アッパー 外側スウッシュUV反応」
次に「アッパー」の外側にある逆スウッシュのレザー部分。REALはレザーの貼り付け部分に沿ってUV反応があるが、FAKEはUV反応がない個体が多い。
鑑定ポイント:「インソールロゴ」
「インソール」にプリントされているロゴにも違いがある。REALは明るい赤色でインソールにロゴが乗るようなイメージで優しくプリントされているが、FAKEは暗い赤色でインソールに強く貼り付けているようにプリントされているのが確認できる。
鑑定ポイント:「インソール糊付け」
「インソール」の糊付けも真贋鑑定ポイントだ。横線タイプの糊付けはのっぺりとしており白いのが特徴だが、FAKEは格子状のような糊付けになっており色も黄ばみやすい。
鑑定ポイント:「シューレース」
付属品の「シューレース」は、幅が同じで一見違いが分かりづらいが、拡大してみると縫い込みの大きさが違うことが確認できる。
鑑定ポイント:「X線」
最後に「X線」で見てみよう。ここでポイントの一つになるのがAIRだ。X線を通して見ると、REALは綺麗にAIRが搭載されているのに対し、FAKEは形状が異なり位置がズレて搭載されている。
おわりに
今回あげた真贋鑑定ポイントはあくまで一部で、スニダンではその他複数のポイントを見たうえで総合的に真贋鑑定を行っている。フェイクの製造技術は日に日に高まってきており、専門家でない人が自己流で偽物を見抜くのはかなり難しい。だからこそ「プロ鑑定士による、極めて高い精度の真贋鑑定」が行われているスニダンでの購入がおすすめだ。今回は「Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"」にフォーカスしたが、今後は他のモデルについても紹介していくので、それらも含めて売買の参考にしてほしい。