Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"の真贋鑑定ポイントとは?について
リリースの噂が出るたびに話題となり、発売日には熾烈な戦いが繰り広げられる「Travis Scott × Nike」のコラボスニーカー。しかし、人気モデルであるがゆえに市場には極めて精巧なフェイク品が出回っており、その真贋を見抜くのは容易ではない。
そこで今回は、2024年5月に発売された「Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"(トラヴィススコット × ナイキ ウィメンズ エアジョーダン1 レトロ ロー OG "カナリー")」にフォーカスし、スニダンのプロ鑑定士がどのように「リアル/フェイク」を見極めているのか?についてまとめた。ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」に過ぎないが、二次流通でブランド品を売買する際の参考にしてほしい。
- ▼「Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"」とは?
- ▼鑑定ポイント:「シューズ本体側面」
- ▼鑑定ポイント:「BOXラベル全体」
- ▼鑑定ポイント:「BOXラベル (USAの"S")」
- ▼鑑定ポイント:「BOXラベル (EUROの"URO")」
- ▼鑑定ポイント:「BOXラベル (UKの"K")」
- ▼鑑定ポイント:「BOXラベル (商品名の"O")」
- ▼鑑定ポイント:「BOX蓋裏の®マーク」
- ▼鑑定ポイント:「シュータンタブ裏(全体)」
- ▼鑑定ポイント:「シュータンタブ裏 VOTREの"V"」
- ▼鑑定ポイント:「インソール(表)」
- ▼おわりに
「Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"」とは?
2024年5月リリースの「Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"」はNIKEと、ラッパー/プロデューサー/デザイナーなど多方面で活躍するアメリカ・ヒューストン生まれのトラヴィス・スコット氏とのコラボモデル。ホワイト×ブルー×イエロー(カナリー)の鮮やかなカラーリングは、一説によると同氏が通っていた高校のエンブレムがモチーフだという。
スニダンで詳細を見る鑑定ポイント:「シューズ本体側面」
はじめに「シューズ本体」を見てみると、側面にはほとんど変わりがない。外観だけでは、REALとFAKEの見分けはつきづらいのが実情だ。
鑑定ポイント:「BOXラベル全体」
そこで真贋鑑定の重要なポイントになる一つが「BOXのラベル」。少し見ただけでは違いがないように見えるが、ここにはたくさんのヒントが隠れている。
鑑定ポイント:「BOXラベル (USAの"S")」
まずは、BOXラベルの「USAの"S"」。拡大してみると、USAの"S"の上部内側と下部外側のカーブ形状がREALとFAKEが異なっていることが確認できる。
鑑定ポイント:「BOXラベル (EUROの"URO")」
次に、BOXラベルの「EUROの"URO"」。REALは"U"の凹部の形状が丸みを帯びているのに対し、FAKEはやや角張っている。また、"R"足部分のカーブの形状や、Oの外円・内円の形状もよく見ると異なっている場合がある。
鑑定ポイント:「BOXラベル (UKの"K")」
BOXラベルの「UKの"K"」も真贋鑑定ポイントだ。REALは"K"に隙間があるのに対し、FAKEは僅かな横線が入ることが確認できる。
鑑定ポイント:「BOXラベル (商品名の"O")」
続いて、BOXラベルの「"O"」。REALは内円が少し縦長になっているのに対し、FAKEはやや横広な形状になっている。
鑑定ポイント:「BOX蓋裏の®マーク」
BOXラベルだけでなく、「BOX蓋」の裏側にプリントされている®マークも真贋鑑定ポイントになる。ここでは、スウッシュロゴとSWOOSHの文字の横にある®マークのサークル、"R"のそれぞれの太さやRのフォントが異なる場合がある。
鑑定ポイント:「シュータンタブ裏(全体)」
シュータン裏も重要な真贋鑑定ポイントだ。外観と同様に少し見ただけでは違いがないように見えるが、マイクロスコープを使用してみると、一部の文字のピッチ構成が異なる場合などがある。
鑑定ポイント:「シュータンタブ裏 VOTREの"V"」
例えば、シュータンタブ裏のフランス語表記の4行目「"VOTRE"」。ここをマイクロスコープで比較すると、ピッチ構成がREALとFAKEで異なっていることが確認できる。
鑑定ポイント:「インソール(表)」
最後に、「インソール(表)」の真贋鑑定ポイントを紹介する。REALははっきりプリントされているのに対し、FAKEは各種ロゴや文字が若干ぼやけていることが確認できる。また、SCOTTの"O"の内円の形状がREALでは綺麗な楕円形だが、FAKEは歪んだ円形になっている。
おわりに
今回あげた真贋鑑定ポイントはあくまで一部で、スニダンではその他複数のポイントを見たうえで総合的に真贋鑑定を行っている。フェイクの製造技術は日に日に高まってきており、専門家でない人が自己流で偽物を見抜くのはかなり難しい。だからこそ「プロ鑑定士による、極めて高い精度の真贋鑑定」が行われているスニダンでの購入がおすすめだ。今回は「Travis Scott × Nike Women's Air Jordan 1 Retro Low OG "Canary"」にフォーカスしたが、今後は他のモデルについても紹介していくので、それらも含めて売買の参考にしてほしい。