「HUMAN MADE」の真贋鑑定ポイントとは？タグ、生地、保存袋...本物と偽物の見分け方について
「A BATHING APE®」の創業者であり、最近では「KENZO」のアーティスティック・ディレクターに就任したことでファッション業界を騒がせたNIGO®氏。そんな同氏が2010年に立ち上げたのが「HUMAN MADE(ヒューマンメイド)」だ。ストリートシーンでは知らない者はいないほどの人気ブランドだが、それゆえに二次流通市場にはフェイク品も多く出回っており、真贋を見極めるのはかなり難しいとされる。
そこで今回、スニダンではヒューマンメイドのアイテムに関する真贋鑑定ポイントをまとめた。ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」に過ぎないが、二次流通でブランド品を売買する際の参考にしてほしい。
「HUMAN MADE」とは？
2010年創業の日本のライフスタイルブランド「HUMAN MADE」。創業者のNIGO®氏がクリエイティブディレクターを務めている(かつてはCEOとの兼任だったが、2024年に現職に専念することが発表された)。ワークやストリート、ミリタリーをベースに、動物モチーフやハートのアイコンをはじめとするポップさ・可愛らしさをミックスしたアイテムが人気だ。
スニダンで詳細を見る鑑定ポイント：「ブランドネームタグ」
まずチェックしたいのは、首元に付けられた「ブランドタグ」。例えば、REALは顔の輪郭右枠線の位置に髭のような糸があるのに対し、画像のFAKEにはない。また、目の形や鼻の形などにもREALとFAKEで差異があることが判明している。
鑑定ポイント：「ブランドネームタグ(UV)」
また、「ブランドタグ」にUVを当てると、REALは画像のようにタグの大部分が反応する又は規則的な箇所が反応するが、FAKEは「HUMAN MADE」の文字だけなど、一部のみしか反応しない場合がある。
鑑定ポイント：「品質表示タグ」
次に見たいのが服の中に縫い付けられた「品質表示タグ」だ。品質表示タグは、発売された年式やアイテムによって形や素材、プリントが変化するため、こちらは一例となるが、画像のタイプでは印字されている方法と文字の形がREALとFAKEでは異なっている。また、FAKEにも多くの種類があり、誤った電話番号が記載されているタイプ(※REALでも電話番号は1種類ではないため注意)や、日本語や漢字に誤字があるタイプがあることも判明している。
鑑定ポイント：「GENUINE PRODUCTSタグ」
ヒューマンメイドだけでなく、多くのブランドで使用されている「GENUINE PRODUCTSタグ」も真贋鑑定のポイントの一つ。REALのタグは、UVを当てると縦線状の複数色の反応が出るのが特徴だ。
鑑定ポイント：「スラブ糸」
ヒューマンメイドの一部のTシャツには「スラブ糸」が使用されている。スラブ糸は意図的に糸の太さ細さが不均一になるよう作成された糸だ。そのため、REALには不規則な位置に凹凸が生まれるが、スラブ糸が使用されていないFAKEには生地に凹凸が生まれない。
鑑定ポイント：「保存袋」
アイテムそのもの以外に、それが入れられている「保存袋(OPP袋)」にも注目。こちらも発売された年代により保存袋の種類は異なるため、あくまで一例となるが、画像の保存袋の場合は、正面右下に空いている穴に差異が見られた。REALは保存袋正面右下にハートの形で穴が開けられているのに対し、FAKEは円状に穴が空けられている。
鑑定ポイント：「CertiEye」
最後に紹介するのが、HUMAN MADE 2024SS SEASON 28より導入された「CertiEye」だ。CertiEyeは画像のようなシールや刺繍をアプリを通して読み込むことで真贋判定ができるツールで、2024SS SEASON 28以降に発売された商品には"Certi-Mark"や"Woven Label(織ネームタグ)"が付いていることが確認できている。
おわりに
今回あげた真贋鑑定ポイントはあくまで一部で、スニダンではその他複数のポイントを見たうえで総合的に真贋鑑定を行っている。フェイクの製造技術は日に日に高まってきており、専門家でない人が自己流で偽物を見抜くのはかなり難しい。だからこそ「プロ鑑定士による、極めて高い精度の真贋鑑定」が行われているスニダンでの購入がおすすめだ。今回は「ヒューマンメイド」にフォーカスしたが、今後は他のモデルについても紹介していくので、それらも含めて売買の参考にしてほしい。
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