メンズの「ミリタリージャケット」おすすめブランド12選。MA-1からN-2Bまで!|コラム

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メンズの「ミリタリージャケット」おすすめブランド12選。MA-1からN-2Bまで!|コラムについて

毎年、秋冬シーズンになると多くのブランドがリリースする「ミリタリージャケット」。戦地で着用することを想定しているため完成されたデザインが多く、トレンドに左右されずに着ることができるのが魅力だ。

とはいえ、各モデルの名称は「M-51」「M-65」など、アルファベットと数字の組み合わせとなっており、どれがどれだか覚えづらいのも事実で「モデルごとの特徴がいまいち分からない…」という方も少なくないだろう。そこで今回は各モデルの特徴を整理しつつ、おすすめのブランドも紹介していく。自分に合ったミリタリージャケットを探している方は、ぜひ参考にしてほしい。


目次

史上最も有名なミリタリージャケット"MA-1"

メンズミリタリージャケット画像

via:waiper

「MA-1」は1950年代中期にアメリカ軍に正式採用された、フライトジャケット。ミリタリーウェアに興味がない方でも、そのルックスを瞬時にイメージできるモデルだろう。スティーブ・マックイーンや松田優作といった往年の名優が着用したことで知られるが、90年代以降の映画では『レオン』のナタリー・ポートマンの着こなしが印象に残っている方も多いはず。

正式な名称は「ジャケット フライング マンズ インターミディエイト MA-1」。"インターミディエイト"は中間域(-10℃~10℃)の気温帯を指す。狭いコクピット内でもパイロットが快適に着用できるように、シルエットは短丈のブルゾン型。1950年以前のミリタリージャケットはレザーやコットンの素材を採用することが主流だった中、いち早くナイロン素材を取り入れたモデルのひとつでもある。

また当時としては画期的だった、リブニットの襟もMA-1らしいディテールだ。その背景にあったのは軍用機の変化。プロペラ機からジェット機へ移行した際、大型化したヘルメットに干渉しないためにリブニットの襟が生まれた。MA-1の旧モデルである「B-15」の改良版で披露されたそのディテールは、MA-1にも引き継がれている。その他にはタバコを収納するためのシガレットポケット、レスキューオレンジと呼ばれる国際救難色を裏地に配したリバーシブルの仕様も、MA-1の印象を決定づけている。

これはミリタリージャケットの中では比較的シンプルなデザインなので、トレンド問わず安定的な人気があるが、逆に言えばよく見かけるデザインでもある。アイテム選びの際は、ナイロンの質感やシルエットには特にこだわるべきだろう。特にシャカシャカした質感の乾いたナイロン地はチープに見えやすい。ほのかな光沢感のある地厚なナイロンツイルを採用した一着のほうが、より"MA-1らしく"見えるはずだ。


1.FOSTEX GARMENTS|MA-1 VINTAGE WASH BOMBER JACKET

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via:fostexgarments

あの「RAF SIMONS(ラフシモンズ)」のコレクションのボディとして採用されたことで知られる「フォステックスガーメンツ」の一着。90年代のヴィンテージMA-1の雰囲気を再現するべく、研磨やウォッシュ加工を施した独特の風合いにそそられる。全体的にややオーバーサイズ気味の作りで、袖のたるみや落ち感も今っぽい雰囲気の一着だ。


2.BUZZ RICKSON'S|Lot No. BR14900 / Type MA-1 “ALBERT TURNER & CO., INC.”

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via:toyo-enterprise

素材やフォルム、パーツに至るまで並々ならぬ熱量をかけて、数々のフライトジャケットを復刻する「バズリクソンズ」。鈍い光沢を放つナイロンツイルの質感だけでも当時の雰囲気が満点だ。機内通信用コードを留めるための両脇下付近のフラップや身頃中央部のボックスタブなど、初期のMA-1を忠実に再現したディテールも男心をくすぐる。


3.ATTACHMENT|CO/NY STRETCH DOUBLE CLOTH MA-1

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via:store-attachment

MA-1特有のアメカジ的なニュアンスが苦手な方には「アタッチメント」の一着がおすすめ。直球のオリーブカラーではなく、チャコールグレーで仕上げた生地は独特のマットな風合いが魅力的。裾のリブを後ろ身頃のみに配した、直線的なシルエットも特徴だ。

40年以上採用され続けた、フィールドジャケットの完成形"M-65"

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via:waiper

その名のとおり、1965年に開発された寒冷地用の「M-65」。2008年に至るまでの40年以上、アメリカ軍のフィールドジャケットとして採用されたモデルだ。正式名称は「コート コールドウェザー フィールド」。前身モデルの「M-51フィールドジャケット」とは襟の形状が大きく異なり、通常のシャツ襟のようなレギュラーカラーからフードが内蔵されたスタンドカラーに変更している。取り外し可能なキルティングライナーを含め、様々な状況に対応するディテールが特徴的なモデルだ。

同モデルをスタイリッシュに着こなしていた映画としては、『セルピコ』で覆面警官を演じたアル・パチーノや『タクシードライバー』でのロバート・デ・ニーロが引き合いに出されるが、『クレイマー クレイマー』でアカデミー主演男優賞を受賞したダスティン・ホフマンの着こなしも捨てがたい。M-65のジャケットに、グッチのビットローファーやオニツカタイガーのランニングシューズを合わせるアイデアは、今見ても古びない。

スタンドカラーの襟元や前身頃の大きめのフラップポケットなどの分かりやすい特徴の他にも、腕を動かしやすいように背中にあしらわれたアクションプリーツ、手の甲部を保護するための袖口のフラップなど、ユニークなギミックも豊富。フィールドジャケットの完成形と称されるのも納得だ。ちなみにM-65と呼ばれるアイテムの中には、ロング丈のモッズパーカーやカーゴパンツも存在する。M-65のアウターに関しては"M-65フィールドジャケット"と"M-65パーカー"の2種類があると覚えておこう。


1.AVIREX|BASIC M-65 JACKET

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via:us-onlinestore

1975年に誕生した「アヴィレックス」は、アメリカ海軍への豊富な供給実績を持つフライトジャケットメーカー。オリジナルのM-65はコットンにナイロンを混紡した生地を採用していたが、こちらはコットン100%にアレンジ。よりアタリが出やすい生地にはあらかじめストーンウォッシュ加工を施しているので、最初からこなれた風合いを楽しめる。


2.Supreme|The Killer M-65

ミリタリージャケットの名作をベースにした一着を不定期にリリースする「シュプリーム」。オリジナルの仕様を尊重したボディの作り込みには定評がある。ミルスペックのタグを模した"スタンダードイシュー"の文言が入る白タグがその目印だ。今回のM-65フライトジャケットは、ジョン・ウー監督による『狼 男たちの挽歌・最終章』のアートワークを背面にプリントしたのもポイント。

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3.WIND AND SEA x NEIGHBORHOOD|M65 Field Jacket

ベトナム戦争時、アメリカ軍に採用されたタイガーストライプ柄が目を引く「ウィンダンシー」と「ネイバーフッド」による一着。いかにもミリタリーらしいリップストップコットンの生地を使用し、胸元には両者のブランドロゴを刺繍。背面のラバープリントもインパクト大。着こなしのアクセントにひと役買ってくれるはずだ。

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モッズを気取るなら"M-51パーカー"がおすすめ

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「M-51パーカー」は1951年にアメリカ陸軍の寒冷地用衣料として採用された、ミリタリーアウター。フィールドジャケットの上に羽織ることを想定していたため、ロング丈で身幅が広く、オーバーサイズ気味のシルエットが特徴だ。正式名称は「パーカー シェル M-1951」。表地は薄手のコットンナイロンだが、着脱可能なウールパイル地のライナーを取り付けて防寒性を確保している。余談だが、英語圏では真冬用のフード付きアウター全般を指してパーカーと呼称することが多い。

1950年代後半から1960年代初頭にかけてイギリスで流行した「モッズ」に愛されたことから「モッズコート」や「モッズパーカー」とも呼ばれる。モッズたちはバイクに乗る際の防寒用としてだけでなく、自慢のスーツが汚れるのを防ぐ意味でもロング丈のM-51パーカーを愛用したようだ。日本では、映画『踊る大捜査線』の劇中で織田裕二が着用したことで知られるが、スーツにモッズコートを羽織るスタイルの原型としては『さらば青春の光』の主人公ジミー・クーパーの着こなしもチェックしておきたい。

M-51パーカーの特徴的なディテールは一体型のフードや両肩に付くエポーレット、フィッシュテールと呼ばれる燕尾状の裾の形だ。後継種となるM-65パーカーはフードが着脱式になり、エポーレットも廃止されている。両モデルを見分ける際はその2点に注目すればOK。ここ数年はM-65パーカーのフードをあえて外した着こなしが主流になっているが、モッズパーカーらしさを存分に味わうなら、フード一体型のM-51パーカーにも改めて注目したいところだ。


1.HOUSTON|5409M M-51 PARKA / M-51パーカー

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via:houston1972

前述した、映画『踊る大捜査線』に衣装協力していたのが、国内のミリタリーブランド「ヒューストン」。日本で初めてオリジナルのフライトジャケットを製作したブランドとも言われるだけに、その作りは本格的。アンダー2万円の手頃な値段ながら、ライナーが付属するのもうれしい。


2.UNDEFEATED x BAPE|M-51 HOODIE JACKET M

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「アンディフィーテッド」と「アベイシングエイプ」がタッグを組んで製作したスペシャルなM-51パーカーは、左右で異なるカモ柄を組み合わせた意欲作。モノトーンのカラーリングでまとめることで街中で着ても馴染む一着に仕上げている。左袖と背面に刺繍された両者のブランドロゴも魅力的。


3.NEIGHBORHOOD|Camouflage M-51 Coat . EC

ミリタリーの要素をストリートに落とし込む手腕に定評がある「ネイバーフッド」。無地とオリジナルのナイトカモ柄を身頃の上下で切り替えたデザインがユニークな一着だ。表地には撥水加工を施し、裏地には制電性のあるキルティングを配するなど、機能性も申し分なし。

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防寒性に特化した名アウター"N-3B"。トレンド重視なら"N-2B"も要注目

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「N-3B」はヘビーゾーンと呼ばれる気温帯(-30℃〜-10℃)での着用を想定して、1950年代半ばにアメリカ空軍に採用されたフライトジャケット。N-3Bの前身に当たる「N-3A」がエアフォースブルーなのに対して、N-3Bのカラーはセージグリーン。色味を変更した理由は「鮮やかなブルーが戦地で目立ってしまうため」と言われている。数あるミリタリージャケットの中でも、トップクラスの防寒性を誇るモデルだ。

防寒性を高めるために着丈は腰下まであり、保温性の高い中綿が封入されている。アラスカなどの寒冷地で着用することを想定しているため、手袋をしたままでも操作しやすいようにフロントボタンやハンドウォーマーポケットの作りは大きめ。ファー付きのフードは吹雪の中で被った際にも視野を確保しやすいように設計されている。

そんなN-3Bが主に地上作業用として使われたのに対して、パイロットが着やすいように工夫されたのが「N-2B」だ。N-3Bと見分けるポイントは着丈の長さとフードの仕様。狭いコクピット内で計器などに触れないように着丈は短くなり、かさばるフード部分もジップを下ろせば解体できるセパレート仕様だ。その他のディテールはN-3Bとおおむね変わらないため、同じく短丈のMA-1よりも防寒性は高い。ファッション的な目線としては、トップスのシルエットがコンパクトな「Y2K」のトレンドと相性がいいため、今後も注目していきたいモデルだ。


1.WAIPER.inc|VINTAGE N-3Bフライトジャケット

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世界各国のミリタリーウェアを豊富に揃える福岡発のミリタリーショップ「ワイパー」。そんな同ショップオリジナルのN-3Bフライトジャケットは、目の肥えたファンも唸らせる仕上がり。ヘビーなナイロンツイルの質感や袖のパッカリングなど、細かい部分まで丹念に作り込んでいる。真冬の相棒としても頼れるはずだ。


2.Supreme x HYSTERIC GLAMOUR|N-3B Parka

「シュプリーム」のコラボ作の中でも、特に相性の良さが際立つのが「ヒステリックグラマー」。2017年にリリースされたN-3Bパーカーも、両者のセンスを感じるワッペンのカスタムがクールな一着だ。ナイロンの表地の裏には全面にファーを張っているので、防寒性も大いに期待できる。

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3.ALPHA|N-2B U.S.スペック

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数あるアメリカ軍への供給メーカーの中でも、特に長い歴史を持つ「アルファ」。同社の代名詞的な存在はMA-1だが、N-2Bフライトジャケットでもその作りの良さは存分に味わえる。ちなみにサイズ規格も本国アメリカと同じ。オーバーサイズのパンツと合わせて全体をAラインでまとめれば、今っぽく着こなせるはずだ。

おわりに

代表的なミリタリージャケットの名作の由来や特徴を紹介した。各モデルのスペックだけでなく、生まれた背景や着こなしの歴史を知ることで、ミリタリージャケットの楽しみ方はさらに広がる。ぜひ自分に合った一着を見つけてほしい。

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