日本のハイテクスニーカーブームの火付け役『エアマックス95』を徹底紹介!について
今回のスニダンTVでは、3月26日のAir Max Day(エアマックスデー)間近ということで、Nike(ナイキ)の看板モデルの一つ『エアマックス95』について紹介した。 本記事では動画公開にあわせて、日本のハイテクスニーカーブームの火付け役『エアマックス95』について紹介する。
▼ハイテクスニーカーブームの火付け役『エアマックス95』とは?
数あるエアマックスシリーズの中でも、国内で圧倒的な人気を誇るのが1995年に登場した『エアマックス95』というランニングシューズだ。
via:nike.jp
デザイナーは、同シリーズの生みの親『ティンカー・ハットフィールド』ではなく、ACGやテニスカテゴリーのデザインを手掛けていた『セルジオ・ロザーノ』が担当。
デザイナーが変更されたことで『エアマックス95』は、従来のモデルとは大きく変わった、近未来を想像させるハイテク感ある装いで登場した。
そのデザインは当初、賛否両論を巻き起こしたが、まさにここから、東京のスニーカーカルチャーシーンは加速していく事に。
▼人体構造からインスピレーション
グラデーションがかった印象的なデザインは、『人体構造』からインスピレーションを受けている。
この特徴的なデザインは、『エアマックス95』の人気を加速させた理由の一つだ。一番に目を引くシューレースの構造は『あばら骨』、多層構造のアッパーは『筋繊維』、アウトソールは背骨をイメージしてデザインされた。
この4層にもなったアッパーの綺麗なグラデーションに、スニーカーに当てられた差し色を混ぜて、国内では『◯◯グラデ』という愛称で親しまれている。
その最も代表的な例が『エアマックス95 "ネオンイエロー"』で、通称は『イエローグラデ』だ。
▼著名人がテレビや雑誌で着用
そしてなにより、著名人がテレビや雑誌で『エアマックス95』をこぞって着用したことが、本モデルの人気を加速させた最も大きな理由の一つだろう。スマホ・インターネットが普及していない1990年代当時は、テレビや雑誌が最も有力な情報源。
若者に影響力が強い、『木村拓也(キムタク)』さん、『広末涼子』さん『鈴木一郎(イチロー)』さんなどが着用することで、『エアマックス95』は時代のファッションのアイコンとなり、東京のストリート、スニーカーシーンで爆発的な人気を博していくこととなった。
この熱狂的な人気が後に語り継がれる伝説、社会現象となった"エアマックス狩り"を引き起こす事につながっていく。一足のランニングシューズから、東京、そして日本のスニーカーカルチャーが生まれていったのだ。
▼『エアマックス95』の歴代グラデを紹介!
本記事の最後に、『エアマックス95』の OGカラーを紹介する。
■オリジナルモデル発売年 1995年:イエローグラデ
ナイキ エアマックス95 OG "ネオンイエロー/イエローグラデ" (2020)
同シリーズを象徴するカラーリングの"ネオンイエロー・イエローグラデーション" 通称『イエローグラデ』。『エアマックス95』といえば、このモデルが代表的だろう。
同シリーズの中で最も人気の高い配色であり、復刻販売の度に、争奪戦や即完売がお約束。
エアマックス狩りという社会現象を巻き起こした1990年代を超え、世代が変わり、比較的手に入れやすくなった2023年現在でも人気が低迷しないのは、日本のスニーカーカルチャーにしっかりと根付いている証拠だ。
■オリジナルモデル発売年 1995年:グレープグラデ
ナイキ エアマックス 95 OG "ホワイト/グレープグラデ" (2015)
ナイキ エアマックス 95 オリジナル "ホワイト/コート パープル/エメラルド グリーン/ウルフ グレー" (2015) 『イエローグラデ』と共にファーストモデルとして登場したのが、ホワイト × パープル(グレープ)のカラーリングで染められた 通称『グレープグラデ』。
本モデルは、2015年に発売されたオリジナルの復刻版で、 2019年には"スネークスキン"をまとったモデルも登場。
この白紫の配色から、巷では、親しみを込めて『フリーザ』と呼んでいたことも。
■オリジナルモデル発売年 1995年:ブルーグラデ
ナイキ エア マックス 95 " ホワイト スレイト ブルー/ブルーグラデ" (2015)
『イエローグラデ・グレープグラデ』の次に発売された『エアマックス95』のセカンドカラー 、ホワイト × ブルーのカラーリングで染められた 通称『ブルーグラデ』。
直近では20周年記念の2015年に、1995年発売初期のディテールを完全再現し復刻。
加水分解が近いので、『エアマックス95』が30周年を迎える2025年に、再び復刻される可能性が高いだろう。
■オリジナルモデル発売年 1995年:ネイビーグラデ
ナイキ ウィメンズ エアマックス 95 フォー フットロッカー "ネイビー グラデーション" (1995)
アメリカの大手スポーツ用品店チェーン『フットロッカー 別注モデル』として発売された『"ネイビー グラデーション"』通称『紺グラデ・ネイビーグラデ』。
本モデルは別注モデルでの生産のため、これまでにオリジナルに近い形での復刻はされていない。
今後も復刻の見込みが薄いため、近しいモデルをNike By Youで制作するのがおすすめだ。
■オリジナルモデル発売年 1996年:レッドグラデ
ナイキ エアマックス 95 "ジャパン"(2021)
1990年代に登場した『◯◯グラデ』という愛称で親しまれている最後のモデルが、ホワイト × レッドのカラーリングで染められた 通称『レッドグラデ』だ。
直近では2021年に『エアマックス95 "ジャパン"』という名称で、アウトソールやインソールなどに日本を感じさせるデザインを落とし込んだモデルが登場。
カラーブロッキングは、1996年にリリースされた『レッドグラデ』と変わらないため、エアマックスファンにはたまらない一足となっている。
その他に1990年代には、『エメラルドボーダー』『ブラックボーダー』『ネイビーボーダー』などボーダーデザインが人気を博したモデルや、『AIR TOTAL MAX SC』などが登場した。
▼スニダンTV:【伝説の一足】 エアマックス95"イエローグラデ"を徹底紹介!
今回のスニダンTVは、3月26日のAIR MAX DAY間近!
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▼まとめ
東京のスニーカーカルチャー、そして日本のスニーカーカルチャーを産んだ『エアマックス95』。
そのモデルや歴史、ルーツを知れば、これから踏み出す一歩の重みも変わってくるだろう。
さあ、もうすぐ2023年のAir Max Day(エアマックスデー)だ。思い入れのあるエアマックスを履いて1日を過ごそう。