本家の復刻ライン「LVC」。リーバイスヴィンテージクロージングの魅力に迫る|コラム

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本家の復刻ライン「LVC」。リーバイスヴィンテージクロージングの魅力に迫る|コラムについて

1829年にアメリカで創業したデニムブランド「Levi's(リーバイス)。501や505など各時代を象徴するデニムを生み出してきた世界的デニムブランドだ。歴史が古いこともあり、ヴィンテージ市場での注目度も年々上昇。年代によってはビギナーでは手を出しづらいプライスがついていることも多々だ。

ヴィンテージには興味があるが敷居が高い...そんなときに注目したいのが、リーバイス本家がつくるアーカイブモデルの復刻ラインである「Levi's Vintage Clothing(リーバイス ヴィンテージ クロージング)」、通称 LVC。各年代ごとの生地やディテールを忠実に再現した復刻モデルを展開するファン垂涎のラインだ。今回はLVCにフィーチャーし、年代ごとの展開モデルを紹介していく。


目次

LVCとは

リーバイス ヴィンテージ コレクション 画像 引用:Levi's

LVC(リーバイス ヴィンテージ クロージング)は、歴史的なリーバイスのアイテムをなるべく忠実に復刻するライン。リーバイスのヴィンテージをベースにした通称レプリカデニムを展開するブランドは多いが、LVCの特徴はやはり本家がつくっているところにあるだろう。

リーバイスの本社には、現在2万点以上のアーカイブが保管されているという。それらを基に、リーバイスが研究を重ね、微調整を加えながら過去のコレクションを忠実に再現しているのがLVCだ。


ヴィンテージとの違い

リーバイス ヴィンテージ コレクション ヴィンテージ 違い 画像 引用:Levi's

ヴィンテージモデルを復刻しているLVCだが、オリジナルのヴィンテージジーンズとは、どのような違いがあるのだろうか。

LVCとヴィンテージモデルとの違いをポイント別に知っておこう。


【ディテール】

各年代のヴィンテージデニムとLVCの復刻プロダクトを比べると、ディテールはほとんど変わらない。もちろん若干の仕様変更はあるが、シルエット、ディテールなどは忠実に再現しているので、よほどデニムに詳しくない限りは判別できる人は少ないだろう。


【素材】

LVCでは世界的に有名な岡山のカイハラデニムの生地を使用している(以前はコーンミルズ社製)。長年リレーションを築いてきた同社と新たにデニム生地を開発することで、ハイクオリティな生地を再現している。但し、クオリティは高いが、あくまで当時を再現したものではあるので、ここはオリジナルとは若干違いを感じる部分だろう。


【価格】

年々ヴィンテージのリーバイスは価格が高騰しており、人気の年代なら100万を超えることもざらだ。実際に着用するよりはコレクターズアイテムとしての一面も強い。その点、2022年12月のLVCは3万円台が中心。現行の501よりは高いが、ヴィンテージのディテールを楽しみながら気軽に穿けるジーンズとして、実用性はLVCの方が高いだろう。


歴代501の復刻モデル

LVCの特徴や魅力が伝わったところで、実際のラインナップを見ていこう。ディテールに凝ったラインナップを知ると、リーバイス501が過ごしてきた歴史も感じることができるだろう。


■501の始まり
1890年:Levi's Vintage Clothing 1890 XX501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1890 XX501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

501の始まりともいえる、1890年の501を復刻したモデル。この当時はまだ腰周りにベルトループがなく、サスペンダー用のボタンが配置されている。また、バックポケットは片側のみに配されているのも特徴だ。シルエットは若干ワイドで、無骨な雰囲気を感じさせるオールドスタイルのジーンズだ。


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■レッドタブが初登場
1937年:Levi's Vintage Clothing 1937 501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1937 501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

世界大恐慌真っ最中の1937年のモデルには、リーバイスのアイコンである"レッドタブ"が初めて採用された。1890年モデルと違い、サスペンダーボタンを排し、ベルトループを搭載。ウエストを調節できる腰後ろのシンチバックは引き続き採用されている。


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■ヴィンテージ市場で人気を博す"大戦モデル"
1944年:Levi's Vintage Clothing 1944 501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1944 501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

第二次世界大戦中にリリースされた、通称「大戦モデル」とも呼ばれる1944年のモデル。資材節約の背景がデザインに色濃く表れており、ウォッチポケットリベット、クロッチリベット、バックウエストシンチなどのディテールが省略されているのが特徴だ。


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■時代の変革を反映させたデザイン
1947年:Levi's Vintage Clothing 1947 501 Jeans "Blue"

リーバイス ビンテージ クロージング1947 501 ジーンズ ブルー 画像 引用:Levi's

1947年からは多くのパーツが復活。第二次世界大戦が終戦を迎え、資材制限が廃止されたからだ。戦後の変わりゆく時代に合わせたアップデートも加えられており、中産階級の台頭を鑑みて、以前のものよりもスリムなシルエットが採用されている。


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■新たなファンのためのジップフライ
1954年:Levi's Vintage Clothing 1954 501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1954 501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

1954年のモデルにはボタンフライではなく、ジップフライが採用されている。これはアメリカ西海岸から東海岸へと販路を広げる際の、ボタンフライに親しみのない新たなファン獲得を視野に入れた仕様変更だった。厳密に言うと、このモデルは「501Z」というモデルの復刻版になる。当時ボタンフライとジップフライの2パターンが制作されていたので、両仕様を集めれば、当時の雰囲気を再現できるかもしれない。


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■究極のアウトローのための501
1955年:Levi's Vintage Clothing 1955 501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1955 501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

1950年代はジーンズの世界的なブームとともにリーバイスはさらなる知名度を獲得することとなった。そんな1955年の501は、50年代の究極のアウトロー・バイカーたちへのオマージュが込められており、全体的に角ばったシルエットで、わずかにゆるめのヒップが独特の「アンチフィット」を採用しているのが特徴だ。


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■女性にも愛用されてきた
1960年:Levi's Vintage Clothing 1960 501 Jeans "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1960 501 ジーンズ ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

1960年代初期には、501をボーイズウェア(ユースウェア)に使えるようカスタマイズしたモデル「503B XX Jeans」が展開されていた。この1960年のモデルは、腰回りがコンパクトで女性にも愛用者が多かったことで知られている。隠しリベット付きの2つのバックポケットを配し、ダブルニードルのアーキュエットステッチやレザー風のツーホースパッチをあしらっているのもポイントだ。


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■ヴィンテージ界で人気を博す"ロクロク"
1966年:Levi's Vintage Clothing 1966 501 Jeans Rigid "Dark Indigo Blue"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1966 501 ジーンズ リジット ダーク インディゴ ブルー 画像 引用:Levi's

1960年代を代表する、1966年の復刻モデル。1966年から1971年の5年間にだけリベットの代わりに展開されたバータックと“BigE”レッドタブを併せ持っているのが最大の特徴だ。少しテーパード気味のシルエットになっており、スタイリッシュな印象で穿けるのも良い。


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LVCにはGジャンもある

ここまでLVCが誇る501の復刻モデルを見てきたが、LVCでは501以外のアイテムも展開されている。今回は、特に人気のアイテム"Gジャン"の王道3タイプを見てみよう。


■初代Gジャン
タイプ 1:Levi's Vintage Clothing 1936 TYPE 1 Trucker Jacket "Rigid"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1936 タイプ 1 トラッカージャケット リジット 画像 引用:Levi's

まずはタイプ1(ファースト)。1936年に誕生し、リーバイスGジャンの原点となったアイテムだ。片側に取り付けられたポケットや臀部のアジャスターによるクラシックな出立ちは、他のバージョンと一線を画す。ボックス感のあるフォルムは、現代のファッショントレンドに通じるものであり、人と被らないファッショナブルなGジャンをお探しの方にぜひおすすめしたい。


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■ファッショナブルな印象を強めた
タイプ 2:Levi's Vintage Clothing 1953 Type 2 Trucker Jacket "Rigid"

リーバイス ヴィンテージ クロージング 1953 タイプ 2 トラッカージャケット リジット 画像 引用:Levi's

1953年、タイプ1に変更を加えたタイプ2(セカンド)がリリースされた。前面のポケットはダブルに、ヒップのアジャスターはサイドアジャスター仕様へアップデートされている。タイプ1はワークウェアとしての意味合いが強かったが、タイプ2はより装飾性が高めているのが特徴だ。シンメトリーなデザインによって、ファッショナブルな印象を強めたモデルとも言われている。


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■現代に通じるジャケットデザイン
タイプ 3:Levi's Vintage Clothing Lot 559 Trucker Jacket "Medium Indigo"

リーバイス ヴィンテージ クロージング Lot 559 トラッカージャケット ミディアム インディゴ 画像 引用:Levi's

現代ファッションで最もオーソドックスなスタイルが、このタイプ3(サード)だ。V字状に入ったステッチはサード以降のモデルにも反映されている。LVCがベースにしたのは、1960年代にリリースされたモデル。裏地にブランケット仕様を用いた、表情豊かなGジャンだ。


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おわりに

リーバイスの名アーカイブを現代に蘇らせる「リーバイス ヴィンテージ クロージング(LVC)」。各年代の時代背景さえも感じさせるほどの逸品、これを機にぜひ手に入れてみてはいかがだろうか。

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