今トレンドの「スタジャン」。その魅力と人気ブランドのおすすめアイテムを紹介|コラムについて
今シーズン、トレンドアイテムとしても盛り上がっている「スタジャン」。
特にストリートブランドからのリリースが増えており、90年代トレンドとの相性も相まってシーンからの支持も厚い。
本記事ではスタジャンの特徴とともに、各ブランドからリリースされているスタジャンを紹介。
寒い時期に向けて購入をご検討中の方は特に必見のため、ぜひ掲載アイテムをチェックしてほしい。
今トレンドのスタジャン
引用:PR TIMES実際のプロダクトを知る前に今シーズンのトレンドアイテムである「スタジャン」が一体どんなアウターなのか、基本情報をお伝えする。
スタジャンとは、アメリカ発祥のアウターの一種。カジュアルさ際立つフォルム・デザインによってコーディネートで強い個性を発揮してくれるアイテムだ。
実は、"スタジャン"という言葉は日本で作られた造語"スタジアムジャンバー"の略称だと知っているだろうか。
海外ではアワードジャケット、バーシティジャケット、レターマンジャケットなどの名称で呼ばれている。
最近、各ブランドがこれらの正式名称、特にバーシティジャケットという名前を使うことも多いため、スタジャンという言い方含め、全て同じものを言い表してると認識しておこう。
【スタジャンの発祥】
引用:Kith"スタジャン"というワードでインターネット検索をしてみると、米大学のロゴやスポーツチームのロゴが入ったスタジャンを見かけるだろう。
このデザインは、スタジャンの起源に通ずるものだ。
遡ること1865年、アメリカ屈指の名門ハーバード大学でチームロゴを取り付けたセーターを野球チームが着用。その後、ジャケットに同じようなデザインを施し、自分の所属チームを表すアイテムとして普及することになったと言われている。
このカルチャーはファンの間でも広がりを見せ、現代でも各スポーツチームのスタジャンを羽織って応援するシーンが今でも見受けられる。
そして、そのチームロゴをブランドロゴに変更、もしくは、アップリケなどに独自のデザインを採用したアイテムこそ、ファッション業界でセンセーショナルな活躍を見せている各ブランドのスタジャンだ。
このように、スポーツシーンから始まったファッションアイテム「スタジャン」。
自分の好きなものを表現できるアイテムという側面は、昔から変わっていない。
スタジャンの特徴
さて、ここからはスタジャンのアイコニックなディテールを解析していこう。
今回は、オーソドックスなスタイルをベースに特徴を紹介する。
①ボディ素材
ジャケットの素材は大きく3種類、メルトン(起毛素材)、レザー、サテンが代表的だ。各素材で与える印象が異なり、アイテムのキャラクターを方向づけている。
②袖素材
スタジャンはボディと袖で別素材が用いられることも。カラーの切り返しになることも多く、デザインに深みを与えてくれる。
③リブ
襟、袖、裾に設けられるリブ。1本、もしくは2本ラインが描かれることが多く、スタジャンによりカジュアルな印象をもたらすポイントだ。
④スナップボタン
スタジャンで最も一般的に用いられるスナップボタン。全体から見ると範囲が狭いポイントではあるが、ここがジップなのかボタンスタイルなのかでジャケット全体の雰囲気が大きく変わる。
⑤シニール
シールのように見えるワッペンのこと。パイル地の素材、ゴシック体のテキストなどを用いることが多く、スタジャンの顔とも言えるデザインだ。
⑥レター
フロントやバックに筆記体の刺繍が描かれることがある。これはレターと呼ばれ、何かしらのメッセージが込められたデザインであることが多い。
これらの特徴を抑え、自分が求めるスタジャンにどんなデザインが欲しいのか考えてみよう。
どのスタジャンを選ぶのか、より楽しくなるに違いない。
おすすめアイテム 14選
ここからはストリートに映える、トレンドのスタジャンを見ていこう。
各人気ブランドの個性が詰め込まれたアイテムはどれも必見だ。
王道の素材を採用
「Stussy × Denim Tears × Our Legacy TTL Varsity Jacket "Black"」
Stussy(ステューシー)、Denim Tears(デニムティアーズ)、Our Legacy(アワーレガシー)というビッグネームが共作したスタジャン。メルトン素材のボディとレザーの袖を合わせる王道の組み合わせに、トリプルコラボならではのスペシャルデザインを随所に施している。
スニダンで「ステューシー × デニム ティアーズ × アワーレガシー TTL バーシティ ジャケット ブラック)」をもっと見る
90年代のアイテムからインスパイア
「HUMAN MADE × UNDERCOVER LAST ORGY2 Varsity Jacket "Navy"」
HUMAN MADE(ヒューマンメイド)の創設者兼デザイナーのNIGO(ニゴー)氏と、UNDERCOVER(アンダーカバー)を手掛ける高橋盾氏のストーリーが詰まったコラボモデル。 1990年代当時にリリースしたアイテムをセルフサンプリングしたデザインを採用し、コレクション名「LAST ORGY2(ラストオージー2)」を背中に配した。
ロゴのアクセントを活かした
「HUMAN MADE × KAWS Varsity Jacket "Navy"」
このスタジャンは、ヒューマンメイドのキュートなロゴと現代アーティストKAWSのアイコニックデザインの両方を掛け合わせたスペシャルロゴが特徴的だ。シンプルなカラーにまとめることで、よりそのロゴが映えている。
特徴的なレッドボディ
「HUMAN MADE × Girls Don't Cry College Jacket "Red"」
ヒューマンメイドは他にもコラボジャケットをリリースしている。VERDY(ヴェルディ)氏が手がけるブランドGirl's Don't Cry(ガールズ ドント クライ)とのタッグでは、ガールズドントクライのアイコニックカラーをボディに採用し、同ブランドのフォントで"HUMAN MADE"の刺繍を施した。
ブランドが得意とするグラフィック
「Supreme × WTAPS Varsity Jacket "Black"」
ここまでポップなデザインが際立つスタジャンが多かったが、Supreme(シュプリーム)とWTAPS(ダブルタップス)のコラボは一味違う。目を引くグラフィックを各所に配しており、特にバックプリントはおどろおどろしさをも感じさせるシニールを採用している。
映画の世界観を表現
「Kith × Star Wars × Golden Bear Varsity Jacket "Black"」
スニーカーブティック Kith(キス)のコラボプロダクトも見逃せない。彼らは名作Star Wars(スターウォーズ)とGolden Bear(ゴールデンベア)とのトリプルコラボを通じ、映画の世界観を存分に活かしたアイテムをリリースしている。全面に施された各キャラクターに目が行きがちだが、胸ロゴも映画タイトル風になっていることに気づいただろうか。
カラーのコントラストが映える
「WIND AND SEA × Malbon Golf Varsity Jacket "Green"」
WIND AND SEA(ウィンド アンド シー)とMalbon Golf(マルボンゴルフ)とのコラボでは、ゴルフのグリーンを思わせるカラーを採用。スリーブのカラーとパッチのカラーを同カラーにすることで、ポップなカラーブロックをはっきりと分けたのが特徴的だ。
シンプルゆえにかっこいい
「Black Eye Patch Varsity Jacket "Navy"」
Black Eye Patch(ブラックアイパッチ)のスタジャンとして、シックなカラーにまとめられているものを紹介する。シンプルなデザインをベースにパイル地のシニールを最大限活かしたモデルは、意外とありそうでない。それだけでもこのプロダクトをチェックする価値があるだろう。
ボーリングにインスパイア
「A BATHING APE × END. Varsity Jacket "Green"」
A BATHING APE(ア ベイシング エイプ)とEND.(エンド)のコラボではレトロなボーリングスタイルにインスパイア。バックには、ボーリングピン、ア ベイシング エイプのロゴなどコレクションならではのデザインを配している。
Kithらしい色味
「Kith × New York Knicks × Golden Bear Varsity Jacket "Sandrift"」
キスは、ゴールデンベアとNBAチーム New York Knicks(ニューヨーク・ニックス)が加わったトリプルコラボモデルをリリースしている。文字が波状に並ぶ"スポーツチーム系スタジャン"の代表的なデザインを採用し、キスらしい独特な色味で仕上げた。一枚羽織れば絶対的な存在感を醸し出すジャケットだ。
スニダンで「キス × ニューヨーク・ニックス × ゴールデン ベア バーシティ ジャケット "サンドドリフト"」をもっと見る
エアジョーダンの伝統をデザインに
「Air Jordan × Aleali May Varsity Jacket "Black"」
スポーツと結びつきが強いAir Jordan(エアジョーダン)は、Aleali May(アレイリ・メイ)とコラボし、大学スポーツにインスピレーションを受けたコレクションを展開。本コレクションでリリースされたスタジャンは、ヴィンテージ感溢れるスタイルにエアジョーダンのユニークな伝統を感じるシニールを程よく配している。
サテン素材のスポーティなモデル
「Supreme × Mitchell & Ness Satin Varsity Jacket "Black"」
シュプリームとMitchell & Ness(ミッチェル アンド ネス)のタッグはこれまで紹介したものと比べ、よりスポーティなスタジャンを展開。サテン素材をベースに、シュプリームのブランドネームを主張できるアイテムを生み出している。バックプリントも秀逸なため、気になる方は商品画像をクリックして詳細をチェックしてほしい。
架空の情景をプリント
「Supreme × Mitchell & Ness Stadium Satin Varsity Jacket "Black"」
同じく、シュプリームとミッチェルアンドネスのコラボから架空のスタジアムロゴを大きくプリントしたモデルもリリース。スポーツ界におけるアメリカンカルチャーをつぎ込んだ一着となっている。
スニダンで「シュプリーム × ミッチェルアンドネス スタジアム サテン バーシティ ジャケット "ブラック"」をもっと見る
アンバランスさが決め手
「Supreme × New Era × MLB Varsity Jacket "Navy"」
シュプリームとNew Era(ニューエラ)、そして米野球リーグMLBが関わったコラボではこれでもかというほどMLB関連のロゴを用いている。それらのロゴを片側に寄せ、よりインパクトのある見た目に仕上げたスタジャンだ。
スタジャンを使ったコーデ例
ここまで見てきたように、各ブランドの個性の分だけ存在するスタジャンは、膨大なラインナップとなっている。
最後にそのスタジャンの着こなし方を一例紹介したい。
シュプリームとミッチェルアンドネスによるスタジャンをストリート感溢れるアイテムでまとめ上げたコーデ。
スタジャンのゆったりしたシルエットとデニムのサイズ感が揃えられたバランス力抜群のスタイリングだ。
ちなみにジャストサイズのスタジャンにテーパードのかかったパンツを合わせると、ここで紹介したものと全く違うコーデに仕上がる。
ジャケットの下にパーカーを合わせ、よりカジュアル感を強めるスタイリングも可能だろう。
このようなコーディネートの幅もスタジャンの魅力の一つだ。
カジュアルさが特に際立つスタジャンだが、さまざまなジャンルのファッションに合うこともここでお伝えしたい。
おわりに
近年のファッショントレンドアイテム「スタジャン」。
スポーツカルチャーから派生したこのモデルは、各ブランドのさまざまな個性を発揮するプロダクトに仕上がっている。
主張してくれるからこそ、"自分の好きなもの"をアピールできる一品。
どんなファッションスタイルとも相性が良いこのアイテムを、冬を越すためのアウターラインナップに加えてみてはいかがだろうか。
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