【ポケカ】チャンピオンズリーグ横浜2023 大会レポートについて
2022年9月17日に予選、18日に本戦が開催された「チャンピオンズリーグ横浜2023」(以下CL横浜)のマスターリーグに関係して、大会上位者のデッキや使用率の高かったカード、今後も使用率の高くなっていく可能性のあるカードをご紹介していきたいと思います。
大会名 | チャンピオンズリーグ横浜2023 |
---|---|
開催日時 | 2022年9月17日〜18日 |
リーク区分 | マスターリーグ |
ベスト16までのデッキ分布
まず今大会CL横浜のベスト16までのデッキ分布は以下の通り。
優勝:《ロストゾーン型ギラティナVSTAR》
ポケモン (16) | 枚数 | グッズ (24) | 枚数 |
---|---|---|---|
レジエレキV S12 033/098 | 3枚 | クイックボール | 2枚 |
レジエレキVMAX S12 034/098 | 3枚 | ハイパーボール | 1枚 |
クワガノンV S2a 025/070 | 3枚 | バトルVIPパス | 4枚 |
スターミーV S9a 017/067 | 1枚 | ミラージュゲート | 4枚 |
ネオラントV S9 105/100 | 1枚 | 回収ネット | 4枚 |
クロバットV S8b 099/184 | 1枚 | あなぬけのヒモ | 2枚 |
ドラピオンV S11 066/100 | 1枚 | ポケモンいれかえ | 2枚 |
かがやくゲッコウガ S9a 026/067 | 1枚 | ロストスイーパー | 1枚 |
エネルギーリサイクル | 1枚 | ||
ふつうのつりざお | 1枚 | ||
ツールジャマー | 1枚 | ||
ふうせん | 1枚 | ||
サポート (7) | 枚数 | エネルギー (13) | 枚数 |
アクロマの実験 | 4枚 | 基本草エネルギー | 4枚 |
ボスの指令(フラダリ) | 2枚 | 基本超エネルギー | 4枚 |
ツツジ | 1枚 | 基本水エネルギー | 3枚 |
キャプチャーエネルギー | 2枚 |
準優勝:《ロストバレット》
ポケモン (13) | 枚数 | グッズ (24) | 枚数 |
---|---|---|---|
ヤミラミ S11 044/100 | 3枚 | バトルVIPパス | 4枚 |
ウッウ S11 033/100 | 2枚 | 霧の水晶 | 2枚 |
かがやくリザードン S10b 011/071 | 1枚 | レベルボール | 2枚 |
キュワワー S11 049/100 | 4枚 | ポケギア3.0 | 2枚 |
マナフィ S9 031/100 | 2枚 | ともだちてちょう | 1枚 |
ガラル ジグザグマ S8b 104/184 | 1枚 | やまびこホーン | 3枚 |
ロストスイーパー | 2枚 | ||
回収ネット | 4枚 | ||
いれかえカート | 3枚 | ||
あなぬけのヒモ | 4枚 | ||
ふうせん | 2枚 | ||
サポート (9) | 枚数 | スタジアム (3) | 枚数 |
アクロマの実験 | 4枚 | ポケストップ | 3枚 |
マリィ | 1枚 | スタジアム (3) | 枚数 |
ツツジ | 1枚 | 基本超エネルギー | 4枚 |
セレナ | 1枚 | 基本炎エネルギー | 2枚 |
クララ |
16位までのランキングは以下の通り。
ベスト4 |
---|
オリジンパルキアVSTAR |
オリジンパルキアVSTAR |
ベスト8 |
---|
オリジンパルキアVSTAR |
ミュウVMAX |
ロトムVSTAR |
ロストゾーン型カイオーガ |
ベスト16 |
---|
オリジンパルキアVSTAR |
オリジンパルキアVSTAR |
オリジンパルキアVSTAR |
ロストゾーン型カイオーガ |
ロストバレット |
ロストバレット |
ロストゾーン型ギラティナVSTAR |
レジギガス(こだいのえいち) |
大会での使用デッキ傾向
2022年7月15日に『ロストアビス』がリリースされてから約2ヶ月経ちますが、16人中7人がロストゾーンを駆使して戦うデッキ構築だったことから、バトルシーンに定着していることが推測できます。
ロストゾーンを溜めることでわざのエネルギーが必要なくなる「ウッウ」や、超エネルギー1つでダメカンを12個ばら撒ける「ヤミラミ」などが活躍した印象です。
また、条件を満たすことでデッキから2種類のエネルギーを直接つけることができる「ミラージュゲート」により、わざを使うためのエネルギーか2種類以上という難しいポケモンの採用も積極的になってきたようです。
特に2名が使用した「カイオーガ」は、デッキの上から5枚をトラッシュし、その中のエネルギーの枚数×50ダメージを相手のベンチポケモン2体に与えることができるカード。
自分のベンチポケモンにダメージが通らなくなる特性〈なみのヴェール〉を持つマナフィを採用していないデッキ相手には、かなり強く出られていた印象です。
前大会のジャパンチャンピオンシップス2022以降、《オリジンパルキア》のデッキシェア率が高くなってきていますが、今大会でもその傾向は顕著に見られました。
しかし、これまでカードショップなどで行われた大会などでの優勝実績の少ない、雷ポケモンである《ロトムVSTAR》という《オリジンパルキア》を特に重要視したデッキも上位に食い込んでいます。
今大会で使用された特徴的なカード
今大会で特徴的だったカードや、シティリーグ開催現在も使用が高く、今後も使用率が高くなりそうなカードを、内容を絡めながらご紹介していきます。
「ロトムVSTAR」(VSTARスペシャルセット収録)
水タイプの「オリジンパルキア」の弱点である、雷タイプのポケモン。
HPが250と平均的なVSTARと比べるとかなり低く、耐久するようなポケモンではありませんが、トラッシュにあるポケモンのどうぐをロストゾーンに置く事によりその枚数×40ダメージを素点80に追加して出す事ができます。
これにより素点80+ロストゾーン2枚×40=160ダメージとなり、弱点をつける「オリジンパルキア」には2倍のダメージの320でVSTARであっても一撃で倒すことができます。
CL横浜上位に入ったプレイヤーの構築には、ポケモンのどうぐがかなりの枚数採用されており、それをトラッシュに落とすためのカードも豊富に採用されていたため、エネルギーさえ付けることができれば逆転もできるような構築になっていたのも印象的でした。
「ガラルジグザグマ」(シールド・シャイニースターV・VMAXクライマックス収録)
とくせい〈かんしゃくヘッド〉を持ち、手札から場に出したとき、相手のポケモン1体にダメカンを1つ乗せる効果を持つポケモンです。
ポケモンVではないため、グッズ「回収ネット」で場から手札に戻すことができ、もう一度場に出してダメカンをもう一つということもできるため、あと少しのダメージが届かないという場面でよく使われるように見えました。
また、対ギラティナ対策としてポケモンVからのダメージを20軽減する「かがやくサーナイト」を採用しているデッキもあり、あと20が足りないという場面を「ガラルジグザグマ」から「回収ネット」、また「ガラルジグザグマ」を場に出してわざを撃たずに相手をきぜつさせるというプレイングもできることで相手にかなり強く出られます。
そういったことから、来年1月(予想)で使用不可になってしまうレギュレーションDの「ガラルジグザグマ」も採用率が増えてくる可能性があります。
「かがやくゲッコウガ」(バトルリージョン収録)
今大会のフィニッシャーカード。
エネルギーをトラッシュすればデッキから2枚引くことができるシステムポケモンとして、水エネルギー2つと無色エネルギー1つで相手のポケモン2体に90ダメージを与える事ができる強力なポケモン。
かがやくポケモンのためデッキに1枚しか採用できない関係上、サイドに落ちてしまった場合のケアで「ヒスイのヘビーボール」などで回収する必要がありますが、それを余り補うほど強力な性能です。
特に《オリジンパルキア》のデッキではVSTARパワーの〈スターポータル〉でトラッシュの水エネルギーをいきなり3枚を「かがやくゲッコウガ」につけるなどもできるため、HPが90以下のポケモンを多数採用しているカードでは後述する「マナフィ」のカードが必要不可欠になってきます。
「マナフィ」(スターバース収録)
とくせい「なみのヴェール」を持つポケモン。このポケモンが場にいれば、相手からベンチに対しての攻撃を全て防ぐことができるカードです。
今大会では《オリジンパルキア》や、「キュワワー」などのHPが低くロストゾーンを駆使して戦うデッキでの採用が多く見られました。
しかしながら、わざのダメージを防ぐことはできても、わざでダメカンを乗せる効果を防ぐことはできないため、「ヤミラミ」の〈ロストマイン〉でダメカンを乗せられきぜつさせられるというパターンもあるため注意が必要です。
そしてCL横浜でのダークホースである「カイオーガ」のような、大きなダメージをベンチに与えてくるポケモンの採用が今後増えてくるなら、ポケモンVなどの高いHPで構成されるデッキにも採用する必要が出てくるでしょう。
「かがやくリザードン」(ポケモンGO収録)
とくせい〈エキサイトハート〉で条件を満たすことにより強力なわざを使うエネルギーが少なくなるポケモン。
炎エネルギー1つに無色エネルギー4つと、非常に重いコストのわざのエネルギーの代わりに250ダメージという大ダメージを出せることも注目すべき点ですが、何よりもとくせいにより相手のとったサイド枚数の分だけ必要な無色エネルギーが少なくなる能力を持つため、逆境に強い終盤におけるキーカードです。
サイドが4枚取られていれば炎エネルギー1つで250ダメージを出してくるため、対戦終盤で気を抜いていると一気に逆転されてしまいます。
また、Vに対して30ダメージアップする「こだわりベルト」を付ければ、HP280帯のVSTARも一撃で倒せるのも魅力的です。
炎エネルギーの採用を確認したら勿論ですが、「ミラージュゲート」を使用するロストゾーン型のデッキや、「オーロラエネルギー」を採用するデッキを見たら警戒するべきでしょう。
「メルメタルVMAX」(ポケモンGO収録)
今大会の配信卓にて現れたデッキのポケモン。
わざのダメージ素点が160と低いものの、必要鋼エネルギー3つに対して最高2つまで多く付いていることで1つにつき×60ダメージが追加される効果が付いています。
これに組み合わせて使用されるのは「アルセウス」によるエネルギー3枚の加速です。効果的かつスピーディーにエネルギーを5枚「メルメタル」に集めることにより、160+(60×2)=280とVSTARを一撃で倒すことができます。
「メルメタル」はVMAXのためきぜつするとサイドが3枚取られてしまいますが、HP330と非常に高く、現在の環境で一撃で倒されることは中々難しいと考えられるため、優秀なポケモンと言えるでしょう。
まとめ
以上、CL横浜を振り返っての印象的なカードたちでした。
大型大会は環境にとても大きく影響を与えるため、今後の使用率や活躍がとても気になります。また、上記のカードたちが流行れば対策カードなども採用される可能性もありますので、そういった点でも目が離せません。
現在開催中のシティリーグでも使用率は着々と上がってきている傾向がありますので、
これらのカードが相手のデッキに入っているのではないか、という警戒をしておくだけでも戦い方は変わってくるはずです。
関連記事
2023年 新商品情報&レギュレーション対応の商品一覧
公式戦でも大活躍!デッキレシピ一覧
権利表記
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。