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リミットレギュレーション [2022年10月01日適用] 制限解除カードについての大会環境考察について
先日発表された10月より施行される新制限について、大会環境目線で考察していきます。今回の制限は大会環境に与える影響がかなり大きく、カード種類も多いので必見の内容です。
TEXT：agepan
- リミットレギュレーション [2022年10月01日適用] 準制限カードについての大会環境考察
- リミットレギュレーション [2022年10月01日適用] 制限カードについての大会環境考察
- リミットレギュレーション [2022年10月01日適用] 新規禁止カードについての大会環境考察
2022年10月01日 制限解除カード
本記事では、2022年10月のリミットレギュレーション適用で、制限解除されたカードを5枚紹介します。
「A・ジェネクス・バードマン」
| 種別 | 効果モンスター |
|---|---|
| レベル | 3 |
| 属性 | 闇属性 |
| 種族 | 機械族 |
| 攻撃力 | 1400 |
| 守備力 | 400 |
| カードテキスト |
|---|
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①：自分フィールドの表側表示モンスター１体を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果を発動するために風属性モンスターを手札に戻した場合、このカードの攻撃力は５００アップする。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。 |
制限解除後の大会環境考察
遊戯王のアーケードゲーム『DUEL TERMINAL －トリシューラの鼓動！！』で登場しました。
特にこの弾はシリーズの中でも人気が高く、目玉カードである「氷結界の龍 トリシューラ」を入手する為に、いろいろなゲームセンターに行って、デュエルターミナルをプレイしていました…懐かしいです。
「A・ジェネクス・バードマン」は、自分の場のモンスターを手札に戻すことで特殊召喚できます。この効果で自分の場のモンスターを手札に戻し、召喚時効果・ターンに一度しか使えない効果をループして、1ターンキルを狙うコンボが流行った事から、制限カードに指定されていました。
近年の大会環境では、「A・ジェネクス・バードマン」の効果よりも有用なカードが増え、制限前よりも対戦スピードが速くなった事から、このカードの有用性が薄れました。このため、前回の制限改定で準制限に、今回で規制解除となりました。コンボカードとしては使われそうですが、大会環境では見かけることはないかなと思います。
「未界域のジャッカロープ」
| 種別 | 効果モンスター |
|---|---|
| レベル | 3 |
| 属性 | 闇属性 |
| 種族 | 獣族 |
| 攻撃力 | 500 |
| 守備力 | 2000 |
| カードテキスト |
|---|
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このカード名の②の効果は１ターンに１度しか使用できない。①：手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分の全ての手札の中から、相手がランダムに１枚選び、自分はそのカードを捨てる。それが「未界域のジャッカロープ」以外だった場合、さらに手札から「未界域のジャッカロープ」１体を特殊召喚し、自分はデッキから１枚ドローする。②：このカードが手札から捨てられた場合に発動できる。デッキから「未界域のジャッカロープ」以外の「未界域」モンスター１体を守備表示で特殊召喚する。 |
制限解除後の大会環境考察
『EXTRA PACK 2019』で登場した、《未海域》カードの1枚です。このカードは《未海域》デッキの潤滑材となるカードで、《未海域》モンスターの共通効果である、「ランダムに自分の手札を捨てる効果に加え、手札から捨てられたときこのカード以外の好きな《未海域》モンスターを手札に持ってくる」ことができます。《未海域》デッキには必須カードで、一時期《未海域》を使った1キルデッキが大会環境で大活躍していたことから、パワー抑制として準制限カードに指定されました。
改訂以降はこのテーマ単体よりも、他のデッキテーマと合わせることのできる拡張性が注目され、大会環境のデッキに採用されていました。その中で、1キルに使用していたカードが続々と制限や禁止カードに指定され、《未海域》単体であれば問題ないと判断された為か、今回制限解除となりました。次の大会環境ではこのカードを3枚積むことで、より安定感の増した《未海域》の派生デッキが出てくると思います。
「SPYRAL RESORT」
| 種別 | フィールド魔法 |
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| カードテキスト |
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このカードのコントローラーは、自分エンドフェイズ毎に自分の墓地のモンスター１体をデッキに戻す。またはデッキに戻さずにこのカードを破壊する。①：このカードがフィールドゾーンに存在する限り、このカード以外の自分フィールドの「SPYRAL」カードは相手の効果の対象にならない。②：１ターンに１度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「SPYRAL」モンスター１体を手札に加える。 |
制限解除後の大会環境考察
『EXTRA PACK 2017』の海外先行で登場したテーマ《SPYRAL》カードの1枚です。《SPYRAL》が日本で発売されたのは、新マスタールール適用によりエクストラモンスターゾーンが新設され、リンクモンスターが登場。加えて、融合・シンクロ・エクシーズが軒並み弱体化された年でした。（この年は多くの遊戯王プレイヤー離れと、多くのカードショップ閉店がおこりました…）
そんな中、《SPYRAL》はエクストラデッキに頼らず、強力な効果モンスターと魔法カードで戦うことから、大会参加者のほとんどが使うほど人気のデッキでした。「SPYRAL RESORT」はデッキのキーカードで、《SPYRAL》モンスターへの耐性付与と、 毎ターンデッキから《SPYRAL》モンスターを手札に加えることができます。またこのカードを維持するコストで、毎ターン自分の墓地のモンスターをデッキに戻す必要がありますが、こちらも利点として使うことができる為、抑制として制限カードに指定されました。
その後、制限のとなった事や、強力なリンクモンスターの登場で大会環境で見られなくり、準制限を経て、今回制限解除されました。大会環境への影響としては、当時の新マスタールールでは無類の強さでしたが、現在のマスタールールでは、稀に見かける強デッキといった印象の為、今回の規制で大きな変化はないでしょう。
「閃刀機－ウィドウアンカー」
| 種別 | 速攻魔法 |
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| カードテキスト |
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①：自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの効果モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。その後、自分の墓地に魔法カードが３枚以上存在する場合、そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る事ができる。 |
制限解除後の大会環境考察
『デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ』で登場した、《閃刀姫》カードの1枚です。《閃刀姫》デッキで相手を妨害する際に使う強力なカードで、モンスター効果無効と、条件によりコントロール奪取ができます。
《閃刀姫》デッキはその汎用性と強力なモンスター効果で、大会環境のトップシェアを担っていたことがあり、パワー抑制の一環として、このカードが準制限になりました。しかしこのカードは、複数枚デッキに投入しなくても良く、別の効果で手札に加える事ができるカードであったことから、あまり大きなパワー抑止とならず、以降他の《閃刀姫》カードが制限に指定されました。
現在の《閃刀姫》デッキのパワーが落ち着いた事により、このカードを規制は不要との判断の為か、今回制限解除されました。現大会環境では《閃刀姫》の天敵である《深淵の獣》（ビーステッド）の存在から、見かける事は少ないでしょう。
「暴走魔法陣」
| 種別 | フィールド魔法 |
|---|
| カードテキスト |
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このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。①：このカードの発動時の効果処理として、デッキから「召喚師アレイスター」１体を手札に加える事ができる。②：このカードがフィールドゾーンに存在する限り、融合モンスターを融合召喚する効果を含む効果を自分が発動した場合、その発動は無効化されず、その融合召喚成功時に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。 |
制限解除後の大会環境考察
『ブースターSP－フュージョン・エンフォーサーズ』で登場した、《召喚獣》のカードです。《召喚獣》は融合を主体としたテーマデッキで、このカードはその要である「召喚師アレイスター」を手札に持ってくることができます。(※融合召喚の妨害を防ぐ効果もあります)。
このカードの規制は、現在のマスタールールが施行されてすぐの環境で大流行した、《召喚獣ドラグマ》のパワー抑制の一環として、準制限カードに指定されました。
このカードに加え、他の主要カードが制限となった事により、《召喚ドラグマ》デッキは大幅に弱体化以後、大会環境では見かけなくなり、制限解除されました。《召喚獣》は、現大会環境で活躍している《深淵の獣》（ビーステッド）に、不利を突かれているため、大会環境で見ることはなさそうです。
まとめ
リミットレギュレーション [2022年10月01日適用]で、制限解除されたカードを5枚紹介しました。 制限解除された要因としては、インフレの続く現環境で復帰しても、ゲームを破壊する力はすでにないと判断されてのことでしょう。 再び制限や禁止指定されることのないように、ゲームバランスが拮抗することに期待です。
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引用元
yugioh-card.com
権利表記
©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
