エアジョーダン1 OGと85の違いを徹底解明！！【コラム】

エアジョーダン1 OGと85の違いを徹底解明！！について

こんにちは！スニーカーダンク編集部のSENNORです！

突然ですが、皆さんはNike Air Jordan 1 High '85(ナイキ エアジョーダン1 ハイ '85)というスニーカーをご存知でしょうか？

このエアジョーダン1 ハイ '85とは、歴史的名作と謳われる1985年のオリジナルエアジョーダン1をベースに作成された"エアジョーダン1"のことです。

一方で、エアジョーダン1をベースにしたモデルとして、定番の"エアジョーダン1 OG(オリジナル)"というスニーカーも存在していますよね。

ここである疑問が生まれませんか？

それは、「オリジナルという文字を持った"OG"とオリジナルリリース年である1985を冠した"85"にはどんな違いがあるのか」です。

この疑問を解消するため、本コラムでは、両モデルのコンセプトから各パーツの違いまで様々なポイントを比較していきます！

 

そもそもエアジョーダン1とは

引用：jordan.com

この2モデルの差を見ていく前に、そもそもエアジョーダン1とはどんなモデルなのか、おさらいしておきましょう。

エアジョーダン1とは、かの有名NBAバスケットボールプレイヤー"Michael Jordan"(マイケル・ジョーダン)選手のファーストシグネイチャーモデルです。

写真:マイケル・ジョーダン選手 引用：NBA.com

1985年にファーストリリースされたこのモデルは、バスケットボールシューズとして誕生し、現代ではファッションスニーカーとして年々カラーバリエーションを増やしてきました。 リリース当時、マイケル・ジョーダンがこのシューズをNBAの試合で着用したことで罰金させられたという逸話でも知られていますよね。また同年リリースの兄弟モデルには、Nike Dunk(ナイキ ダンク)があります。

エアジョーダン1 OGと85の"ナイキによる説明文"の違い

さて、それでは、本題のエアジョーダン1 OGと85の違いを各ポイントから見ていきましょう。 まず見ていくのは、両モデルをリリースしているナイキの商品説明です。 これらを比べることで、各モデルのコンセプトの違いを知ることができます！

説明文は下記になります。

引用：Nike.com

引用：SNKRS

この2つの説明文を比べてみると、赤文字のところでわかるように、OGモデルには"リメイク"、85モデルには"シルエットが蘇る"と明記されています。

つまり、この2モデルのコンセプトとして明確な違いを持っており

【OG】
現代のスニーカーカルチャーに合わせたエアジョーダン1のリメイクモデル

【85】
オリジナルエアジョーダン1のシルエットを蘇らせた(再現した)モデル

と言えます。

実際のプロダクトで比較！！

このコンセプトの違いは、プロダクトのどこにあらわれているのでしょう。 それを明らかにするために、ここからは、実際に同サイズの2商品の各ポイントを比べていきます。

今回比べるために用意した商品はこちらです。

左：ナイキ エアジョーダン 1 ハイ OG "ダークマリーナブルー"
右：ナイキ エアジョーダン 1 ハイ '85 "バーシティレッド"

両モデルとも非常に人気のあるカラーを準備することができました！ この2モデルを使い、4ポイント(付属品、作り、デザイン、計測値)の違いをじっくりみていきます。

※製品の性質上、個体差があることがあります。ご了承ください。

ボックスから違う！？付属品の違い

まず付属品の違いを見ていきましょう。

・シューズボックス

【OG】
黒ベースに赤のNIKEロゴ

【85】
赤ベースに黒のNIKEロゴ

箱のタイプやデザインは同じですが、カラーが反転していることがわかります。

・付属品

写真：ナイキ エアジョーダン 1 ハイ '85 "バーシティレッド"

【OG】
シューレースなどとは別に紙タグあり

【85】
シューレース以外なし

エアジョーダン1 '85には、OGモデルにはない紙タグが取り付けられていました。この紙タグは、オリジナルリリースのエアジョーダン1にもつけられており、外側にはマイケルジョーダンの写真、内側にはエアクッションの説明がプリントされています。

※カラーによっては他に付属品がつくこともあります。

つまり付属品の違いは？

これらの違いから分かるように、85モデルは、特別なボックス、特別な紙タグなど、通常のOGモデルとスニーカー本体以外で違いをもたらしています。

これらの違いをまとめると、85モデルは、OGモデルとは明らかに違うスペシャル仕様が多く施されたことがわかりました！

オリジナルモデルに近いのは？作りの違い

付属品だけでこれだけ違いがあったらスニーカー本体はどれだけ違うのでしょう。

ということで、各スニーカーを比べていきます。

・素材

【OG】
表面にシワ感がある。

【85】
表面がなめらかになっている。

使用されているレザーが違いました。これによってAJ1 '85からは、高級感が醸し出されています。

・トゥーパーツ

【OG】
トゥガードが小さめ

【85】
トゥガードが大きめ

上から見ると、各パーツの大きさが違うことがわかります。85モデルのトゥガードが大きくなっていることで、OGモデルよりシャープな印象を受けます。

・前から見た時のフォルム

【OG】
フォルムが平べったい

【85】
フォルムに丸みがある

前から見ても違いがありました。写真だとわかりづらいかもしれないですが、85モデルの方が縦に長くなっています。

・サイドトゥパーツのステッチ

【OG】
ステッチが直線的

【85】
ステッチがカーブしている

ステッチとは、縫い目のことです。 非常に細かい違いとなりますが、85モデルはステッチがカーブしています。

・シューレースホルダー

【OG】
最上部から3〜4番目のシューホールの間

【85】
最上部から2〜3番目のシューホールの間

85モデルの方が高い位置にあります。足首の締め付け感に影響がありそうです。

・ヒールパーツ

【OG】
ヒールタブが横長。ヒール自体の触り心地は柔らかめ。

【85】
ヒールタブが縦長。ヒール自体の触り心地は固め。

各パーツ違うものを使っているようですが、特にヒールタブの形が大きく異なります。

加えて、写真では伝わらないのですが、触ってみると85の方が明らかに固い作りとなっていました。

・ヒールの角度

【OG】
地面に対しシューズへの傾きが強い

【85】
地面に対しシューズへの傾きが弱い

85モデルのヒールパーツが、地面にほぼ垂直の作りとなっています。

つまり全体的な作りの違いは？

作りの差を見てみると、OGモデルと85モデルでは決定的な違いが多く存在しました。

また、85モデルの各特徴を見てみるとエアジョーダン1 "オリジナルバージョン"と非常に近しいものとなっています。

下写真:左 AJ1 85、右 AJ1 オリジナルリリース

これらのことより、ナイキによるコンセプトの違い通り、AJ1 85は、"オリジナルバージョン"を再現しているような作りとなっており、逆にAJ1 OGは、オリジナルバージョンを再現したモデルとはなっておらず、あくまでリメイクモデルとして作られているとわかります。

ルックスに影響！デザインの違い

作りの違いをみることでコンセプトの違いが随所にあらわれていることがわかりました。

では、各ロゴなどデザイン面はどうなっているのでしょう。早速見ていきたいと思います。

・スウッシュ

【OG】
細いスウッシュ

【85】
太いスウッシュ

写真を見ると一目瞭然ですが、ナイキのシンボル"スウッシュ"のサイズや形が違い、85モデルの方が強い主張を持つスウッシュとなっています。

・ウイングロゴ

【OG】
スタンプで押されたような作り

【85】
ウイングロゴが浮き出るような立体的な作り

写真で見るとわかりづらいかもしれませんが、OGモデルと85モデルを比べると、85モデルの方が立体的な作りとなっていました。

またレザーの違いも影響しているのか、85モデルはツヤ感のある仕上がりとなっています。

・ライニング

外側からは見えないスニーカー内部のデザインも見ていきます。

【OG】
何もなし

【85】
数字がプリントされている。

このライニングとは、シューズ履き口内部のことを指します。85モデルには数字がプリントされていますが、これは、オリジナルバージョンに採用されたものと同じ仕様になります。

1985年当時のモデルでは、サイズと製造年を意味する文字となっていますが、この85モデルも同じようにサイズと日付(何の日付か不明)を意味すると思われます。

※カラーによってはOGタイプにも数字プリントが施されている場合がございます。ご了承ください。

・シュータンの裏

【OG】
文字が縫い目までで終わっている。ナイキとスウッシュの商標と品質について明記されている。

【85】
文字が縫い目の下にも続いている。OGモデルと同様の内容に加え、商品自体が特許を取得していると明記されている。

こちらのシュータン裏のデザインでは、文量が違う分、違いがありました。ちなみに内容としては、85モデルのみ商品自体に特許を取得していることが明記されています。実はこれもオリジナルリリース仕様と同様のものとなります。

つまりデザインの違いは？

デザインだけに着目しても、AJ1 OGとAJ1 85は、大きく異なるモデルだとわかりました。

スウッシュに関してより着目すると、AJ1 '85はオリジナルリリースのAJ1に近しいものになっており、AJ1 OGは現在リリースされているエアマックス1(AM1)などに近しいものとなっています。

これらから、AJ1 '85は、AJ1 OGよりオリジナルバージョンのエアジョーダン1 を再現したクラシカルなデザインとなっていると言えます。

数字でどれだけ違うのか検証してみた！

ここまでの比較によって、さまざまな違いを確認してきました。

これだけ作りやデザインに差があると、サイズ感も違うものなのか気になりませんか？ しかしながら、サイズ感は人によって変わってしまい、お伝えするのが難しい部分です。

ということで、今回は、計測した数値結果でどれだけ違う作りになっているのかご紹介します！ 今回は比較するため、両モデルとも28.5cmを準備しました。

では、早速見ていきましょう。

※製品の性質上、個体差があることがあります。ご了承ください。

・ソールの長さ

2モデルを見比べてみると、85モデルの方が細くて長い印象を受けます。 このソールの最長を巻尺を使って計測しました。

【OG】30.2cm

【85】 30.3cm

見た目ほど違う結果とはならず、また、ほとんど同じ長さであると判明しました。

・ソールの幅

長さは微量な違いとなりましたが、見た目から明らかに違いそうな幅はどうでしょう。 こちらも計測をおこない、幅の最大値と最小値を比べてみました。

【OG】
最大値10.9cm、最小値8.6cm

【85】
最大値10.7cm、最小値7.7cm

両数値とも85モデルの方の値が小さくなり、85モデルがOGモデルと比べて、細身の作りになっていることがわかります。

・甲の高さ

次は甲の高さを見ていきましょう。

今回は、最下部のシューホールからアウトソールまでの長さを垂直方向に測りました。

【OG】 5.7cm

【85】 6.3cm

85モデルの方が高さがある作りとなっていました。

・足首周り

足首周りの長さは、シュータンを除いた履き口の円周で測りました。

【OG】 26.3cm

【85】 26.2cm

85モデルの方が若干細い結果となりました。

・ヒールの高さ

最後は、ヒール部分の高さをアウトソールからスニーカー最後部まで、垂直方向に測ります。

【OG】 14.9cm

【85】 14.8cm

85モデルの方が若干低い結果となりました。

つまり計測によってわかる違いは？

様々なポイントで計測してきましたが、その数値を比べるとAJ1 '85は、AJ1 OGより細身の作りであると言えます。

AJ1 OGがピッタリすぎる方は、AJ1 '85をご購入の際にサイズアップした方がいい可能性もあります。

どちらにしろ購入サイズを決める際は、別モデルとして考えることをおすすめします。

違いをまとめると、、、

ここまでAJ1 OGとAJ1 '85の様々な違いを見てきました。

これらの違いをまとめると結局何が一番違ったのでしょう。

全ての違いをまとめると

エアジョーダン1 OGは、現代的なシルエット・デザインの"リメイク"モデル

エアジョーダン1 '85は、クラシカルで細身なシルエット・デザインの"オリジナルバージョン"に則したモデル

と言えるのではないでしょうか。

より端的に言うと、"オリジナルバージョンに近いのはエアジョーダン1 '85"となります！

おすすめカラーのエアジョーダン1ご紹介！

AJ1 '85とAJ1 OGの違いをここまでじっくり見ていくと、改めて具体的にどんなカラーバリエーションがあるのか気になりませんか？

最後に具体的にどんなカラーがあるのかを各モデル4カラーずつご紹介します！

エアジョーダン1 ハイ '85 4カラーのご紹介！(噂含む)

・王道のブルズカラー ナイキ エアジョーダン 1 ハイ '85 "バーシティレッド"

今回の比較で使用したモデルとなります。 シグネイチャープレイヤー"マイケル・ジョーダン"の所属チーム"シカゴ・ブルズ"のカラーを採用しています。

スニダンでナイキ エアジョーダン 1 ハイ '85 "バーシティレッド"をCheckする

・定番カレッジカラー ナイキ エアジョーダン1 ハイ '85 "ジョージタウン"

ジョージタウン大学のカラー"グレー/ネイビー"を採用したモデルです。 カレッジカラーがお好きな方には特におすすめしたいモデルとなります。

スニダンでナイキ エアジョーダン1 ハイ ‘85 "ジョージタウン"をCheckする

・最も洗練されたカラー ナイキ エアジョーダン1 ハイ '85 "ニュートラルグレー"

これまでリリースされたエアジョーダン1 '85のなかで最も上品なカラーとなります。 細身のシルエットを持つので、フォーマルファッションにも合わせやすそうなモデルとなっています。

スニダンでナイキ エアジョーダン1 ハイ ‘85 "ニュートラルグレー"をCheckする

・リリースされるのか!? ナイキ エアジョーダン1 ハイ "シカゴ リイマジンド"(リーク)

あくまで噂となりますが、伝説のファーストカラー"シカゴ"がエアジョーダン1 '85のようにオリジナルバージョンのシルエットでリリースされると言われています。

本当にリリースされるのか続報を注視しましょう。

※掲載画像は、1985年製のエアジョーダン1 "シカゴ"となります。ご了承ください。

スニダンでナイキ エアジョーダン1 ハイ "シカゴ リイマジンド"の情報をCheckする

エアジョーダン1 ハイ OG 4カラーのご紹介！

・鮮やかな色合わせ ナイキ エアジョーダン 1 ハイ OG "ダークマリーナブルー"

まず紹介するのは、今回比較で使用したモデル、"ダークマリーナブルー"です。 鮮やかなブルーが多く使われており、ブラックとのコントラストが際立っています。

スニダンでナイキ エアジョーダン 1 ハイ OG "ダークマリーナブルー"をCheckする

・新カラーブロッキング ナイキ エアジョーダン1 ハイ OG "ヘリテージ"

2021年に登場したトラビス・スコット、フラグメントとのトリプルコラボと、ほぼ同じカラーブロックを採用しています。 ベースにホワイトを使用することで、他のモデルにはない存在感があります。

スニダンでナイキ エアジョーダン1 ハイ OG "ヘリテージ"をCheckする

・一足持っておくべき!? ナイキ エアジョーダン1 ハイ OG "ユニバーシティブルー"

マイケル・ジョーダンの母校"ノースカロライナ大学"のカラーを落とし込んでいます。 エアジョーダン1に限らず人気のカラーであり、ファッションでも活躍するため、一足持っておいて損はないモデルです。

スニダンでナイキ エアジョーダン1 ハイ OG "ユニバーシティブルー"をCheckする

・名作エアジョーダン1 OG トラヴィス・スコット × ナイキ エアジョーダン1 レトロ ハイ OG

最後に紹介するのは、近年のエアジョーダン1を代表するトラヴィス・スコットとのコラボAJ1です。 本コラボの代名詞である逆スウッシュにより、足元から主張してくれるモデルとなります。

スニダンでトラヴィス・スコット × ナイキ エアジョーダン1 レトロ ハイ OGをCheckする

おわりに

ここまで、エアジョーダン1 OGとエアジョーダン1 '85の違いや各モデルのカラーバリエーションを紹介してきましたが、いかがでしたか？

同じエアジョーダン1をベースとしていてもこれだけ違いがあることに私も驚きましたが、逆に言えば、用途に合わせ、使い分けできる2モデルとなっています。 エアジョーダン1 OGとエアジョーダン1 '85の両モデルを揃えることが一番のおすすめではありますが、どちらも持っていないという方はぜひご自身の好きなエアジョーダン1をまず1足手に入れてみてください。

カラーのバリエーションも含め、ご自身の一番好きなエアジョーダン1を見つけましょう！

最後までお読みいただきありがとうございました。

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