【編集部コラム】フラグメント × ナイキ 藤原ヒロシ × ナイキの歴代コラボスニーカーについて
はじめに
こんにちは!スニーカーダンク編集部のSENNORです!
今回は、今年大注目を集めた藤原ヒロシ氏について、Nikeとのコラボモデル、特にAir Jordan 1(エアジョーダン1)、Dunk(ダンク)を中心にご紹介させていただきます!
ところで、この記事を読んでくださっている皆さんは"藤原ヒロシ"という人物をご存知ですか?
正直、Fragment Design(フラグメント デザイン)と呼ばれるデザイナー集団の主催者として、コラボモデルに多く関わる人物ということはよく知られていますが、実際何をしている人なのかはあまり知られていないように感じます。
一体彼はどのような経歴を持っているか改めて簡単に見てみましょう。
藤原ヒロシとは
ここで1度、彼の経歴を簡単に紹介させていただきます。
1964年2月7日生まれ 三重県伊勢市出身
1980年代 ロンドンやニューヨークへ渡航したのち、東京でDJとして活動、日本初の"スクラッチ"を披露
1990年代 音楽プロデューサーおよび作曲家として活動、その傍ら、音楽とファッションと融合させ裏原宿系ブームに貢献
2001年 Nike(ナイキ)とアーティスティック・コンサルタント契約を締結
ここには書ききれなかった情報もまだまだありますが、ミュージシャンという顔を初めて知った方も多いのではないでしょうか。
藤原ヒロシ氏は、この長きに渡る音楽の経験がスニーカー、ファッションなどデザイン方面と繋がっていると数々のインタビューでも語っています!
コラボレーションの歴史
藤原ヒロシ氏はFragment(フラグメント)名義でNike(ナイキ)とタッグを組み、Travis Scott(トラビス・スコット)やsacai(サカイ)とコラボレーションをおこないました。
他にも、ストリートファッションブランドだけにとどまらず、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)や Starbucks(スターバックス)など様々な業界の名だたる企業ともコラボをおこなっています。
それらのコラボの中でも、特にNike(ナイキ)とは関係が深く、前述したように、2001年、同氏とNike(ナイキ)の間でアーティスティック・コンサルタント契約が結ばれました。
Nikeは90年代まで社内で"ファッション"という言葉が禁句だったそうですが、同氏によってファッションの概念が持ち込まれたと言われており、それらによってのちのoff-white(オフホワイト)やsupreme(シュプリーム)などとのコラボや多彩な復刻プロダクトリリースが導かれたのかもしれません。
このような観点からも彼の偉大さが理解できますが、より彼の凄みを体感するためにNikeと紡いできたコラボプロダクト、主にDunk(ダンク)、Air Jordan 1(エアジョーダン1)を紹介させていただきます!
Nike × Fragment 歴代モデル 抜粋
1.Fragment Design × Nike Dunk City Pack (2010)
2010年当時のモデル 左から北京、ニューヨーク、ロンドンをイメージしたモデル
Fragment × Nike Dunk High CITY PACK "BEIJING"(2021)
Fragment × Nike Dunk High CITY PACK "Midnight Navy"(2021)
最近、新しいFragment Design(フラグメント デザイン)によるNike Dunk(ナイキ ダンク)がリリースされましたが、そのモデルには元にしたスペシャルコレクションがあるのをご存知でしょうか。
そのコレクションは、10年以上前にリリースされています。世界的な大都市、ロンドン、ニューヨーク、北京をそれぞれモチーフにした左右非対称カラーとなっており、もとよりダンク愛好家である藤原ヒロシ氏の意向が大きく反映されたプロダクトとなっています。
ヒールに刻まれたFragment Design(フラグメント デザイン)アイコンの稲妻マークによってスペシャルさがより強調されているのも特徴です。
2.Fragment Design × Nike Air Jordan 1 Retro (2014)
Fragment Design × Nike Air Jordan 1 Retro(2014)
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 High "Military Blue"(2021)
2014年リリースのFragment(フラグメント) × AJ1の写真を見た時に最近リリースされたトラビスとのコラボスニーカーに似ていると思った方もたくさんいらっしゃるでしょう。カラーやカラーブロッキングに至るまで近しいため、そう感じやすいです。
この2014年のモデルが元にしたのは1985年に発売されたAir Jordan 1 "Black Toe"(エアジョーダン1 "ブラックトゥ")というAir Jordan 1の初版モデルとなります。
藤原ヒロシ氏曰く、シルエットやアッパーの質感に至るまで1985年当時のAir Jordan 1(エアジョーダン1)に近づけたプロダクトとなっており、ビンテージスニーカーも所有している彼のこだわりが詰まったプロダクトとなっています。
3.HTM Air Woven (2002)
HTMコラボでレインボーカラーのNike Air Woven(ナイキ エアウーブン )を2002年にリリース
時代は大きく遡り、藤原ヒロシ氏とNike(ナイキ)が契約を結んだ頃に、HTMという企画が持ち上がりました。
HTMとは、藤原ヒロシ、Air Max 1(エアマックス1)や多くのAir Jordan(エアジョーダン)シリーズの生みの親Tinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)、Nike現会長のMark Parker(マーク・パーカー)というビッグすぎるコラボレーション参加者3名の頭文字を取ったものです。
彼らによってさまざまなアーカイブモデルと最新モデルが掛け合わされた様々なプロダクトが現在に至るまで販売されています。
中でもHTM × NIKE Air Woven(ナイキ エアウーブン)2カラーは裏原宿に代表される東京のスニーカーカルチャーとポップなデザイニングが掛け合わされたプロダクトです。今年、Nike(ナイキ)から似たカラーの同モデルがリリースされたので、そちらもぜひチェックしてみてください!
Nike Air Woven "Fossil Stone"(2021)
4.Fragment × Nike Air Jordan 3 (2020)
Fragment × Nike Air Jordan 3 "White/Black"(2020)
2004年に発売されたNike "Orca Pack" Dunk High(ダンクハイ)、Air Force 1(エアフォース1)、Air Trainer(エアトレーナー)
藤原ヒロシ氏が関わったスニーカーは"シンプル"なものが比較的多いと感じられます。
特に、2000年前期、藤原ヒロシ氏がカラーディレクションしたプロダクト、Orca Pack(オルカパック)では、前後で白黒に分かれたDunk(ダンク)2タイプ、Air Forcen 1(エアフォース1)、Air Trainer(エアトレーナー)がリリースされました。シンプルなカラーが故に、逆に存在感のあるスニーカーとなっています。
これらを想起させるプロダクトがFragment × Nike Air Jordan 3(フラグメント × ナイキ エアジョーダン3)です。
2020年にリリースされたAir Jordan 3(エアジョーダン3)のヒール部分にはNike(ナイキ)ロゴとFragment(フラグメント)の稲妻マークが刻まれたものとなっており、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)も履いていたオリジナルモデルの特徴を持つフットウェアとなっています。
5.Fragment × sacai × Nike LD Waffle (2021)
Fragment × sacai × Nike LD WAFFLE "Blackended Blue"
Fragment × sacai × Nike LD WAFFLE "Light Smoke Grey"
最新のコラボモデルであるNike LD Waffle(ナイキ LD ワッフル)は、sacai(サカイ)とNike(ナイキ)のコラボレーションから生まれた特別なモデルです。様々な著名人から高評価を得たこのシューズは、70年代の名ランニングシューズをミックスしています。
過去の作品を活かし、現代に蘇らせる手法は、藤原ヒロシ氏が得意とする分野でもあり、Fragment Design(フラグメント デザイン)としてsacai(サカイ)、Nike(ナイキ)と共にトリプルコラボを行うことは想像に難くないものでした。カラーをどんなファッションにも合いやすいネイビー、グレーを採用した点もストリートファッションに精通する藤原ヒロシ氏らしさだと感じられます。
6.Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 High "Military Blue"
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 Low
最後に紹介するのは、Travis Scott(トラビス・スコット)とのトリプルコラボとなります。上記の項目でも少し触れさせていただきましたが、ブルーのコントラストが特徴的なプロダクトとなっています。
藤原ヒロシ氏とTravis Scott(トラビス・スコット)が共演したプロモーションビデオやCactus Jack(カクタス・ジャック)が刻まれたアパレルコレクション、極小店舗での販売などリークから販売に至るまで、全てが話題を生み出しました。
逆スウッシュなどTravis Scott(トラビス・スコット)らしいデザインもさることながら、Fragment Design(フラグメント デザイン)らしい鮮やかな青色に染められたそのスニーカーはスニーカー史に刻まれた1足といっても過言ではないでしょう。
最後に
これだけの名作コラボを生み出した人物は世界中を見渡しても片手に数えるほどしかいません。
藤原ヒロシ氏はこれからもNike(ナイキ)の名作アーカイブモデルをリモデルし続け、伝説を作り続けてくれると思います。
もし過去のコラボモデルについてより詳しく知りたい方がいらっしゃったら、Fragment(フラグメント)コラボ商品をチェックしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
画像引用元oxstreet、collater al
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