ナイキ ダンクへのvacancyさんの投稿

2023/09/03

夜の連続スニーカー小説　特別編②

「今日はなんだかいける気がする」

いつも言っているようなセリフだが、そんなことは気にしない。
というか、絶対にいけないといけないのだ。
なぜなら、私の初めてプレ値で買ったクロットダンクの行く末が、今日の結果にかかっているのだから。

だが、ここで焦ってはならない。
ゴルフとは、すなわちメンタルスポーツ。
どんな時でも平常心を保たないと、結果はついてこないのだ。

大丈夫。
今日のために、私はたくさん練習をしてきた。
毎日毎日、暑かろうが雨だろうが、誰にも負けないように練習してきた。
その結果、8月は全国で2500位くらいになれた。

「白猫ゴルフ」で。

…現実は甘くなかった。
当たり前だが、ゲームのようにイーグルやバーディなど量産できるはずもなく、前半ハーフのスコアは「60」

この数字は、どちらかというと下手の部類に入る。
だが、今日は上手い下手の話ではない。

自己ベストを越えるためには、後半で52以下を出さなくてはならなくなったという試練がそこには待っていたのだった。

しかし結果は結果。
一度状況を受け入れ、後半頑張るしかない。

そうこうしているうちに昼食を食べ終わり、ふと目に入った美味しそうなブリュレをみんなで楽しみ、火照った身体を冷やした。

よし、これで準備はばんた…。

異変に気付いたのは、後半の立ち上がりだった。

「お腹が…痛い…！」

続く